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オトナリさんは超エコシティ!?持続可能な都市計画が韓国で進行中

Incheon’s master plan: Copyright(C)2009 Foster+Partners, All rights reserved.

Incheon’s master plan: Copyright(C)2009 Foster+Partners, All rights reserved.

greenz記事「これが僕らの近未来都市、その名はマスダールシティ!」で紹介したとおり、アラブ首長国連邦(UAE)のマスダールシティ(Masdar City)では、豪設計事務所LAVA Architectsを中心に、再生可能エネルギーによる近未来型都市計画が進行中だが、この夢のような壮大な取り組みはアジアでも着々と進められている。こちらでは、日本の”オトナリさん”韓国で計画されている未来系都市について詳しく見ていこう。

韓国の江華島(Kanghwa-do)やOnJin-gunにわたる300平方キロメートルの仁川地域(Incheon)では、スイスの設計事務所Foster + Partnersが作成したマスタープランにより、大規模な都市計画がスタートしている。現在、この地域の主産業は農業なのだが、グリーン技術の研究開発拠点として韓国の新たな経済都市に転換させようというビジョンのもと、バイオマス発電や水素発電など最新技術を活用した都市づくりに取り組んでいる。

以下の画像のとおり、自然の地形を活かして道路や建物を建設し、都市の中央には高速な公共交通網を走らせる予定で、環境に配慮しつつ、住民たちの利便性も確保する方針だ。

greenz/グリーンズsustainablecity_korea2
Incheon’s master plan 2: Copyright(C)2009 Foster+Partners, All rights reserved.

これと同様の取り組みは世界で広がっている。アジアでは、中国第3の都市・広東省広州市(Guangzhou)において米設計事務所Heller Manus Architectsの設計プランをベースに持続可能性を追求した都市計画が進められているし、独ハンブルグ(Hamburg)の「ECO CITY」プロジェクトやスペインのログローニョ(Logroño Montecorvo)の新都市計画など、欧州でも環境に優しい都市づくりが始まっている。このほか、スウェーデンのイェーテボリ(Gothenburg)では、以下の動画で紹介されているとおり、太陽光や風力などの再生可能エネルギーや地産地消モデルなどを取り入れた次世代型都市を目指しているそうだ。

持続可能な都市づくりではグリーン技術の導入や環境に配慮した都市設計が有効だが、これらはあくまでもビジョン実現のための手段にすぎない。むしろ、その前提として、この先数十年を見据えた長期な視野に立ち、地球環境の保護、住民生活の確保、地域での合理的な経済活動など、様々な観点から、「どのような都市であるべきか?」というビジョンを明確にすることが不可欠だ。

では、私たちが次世代につなげるべき都市のカタチとはいかなるものだろう?これらの事例は、私たち一人ひとりがこのテーマについて考えるためのヒントを与えてくれる。

2009年10月14日~16日開催される「2009地球温暖化防止展&地球環境共生都市博」に行ってみよう