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もりあがるイギリスの二酸化炭素削減キャンペーン 合い言葉は10:10!!

10:10

10:10

10:10(テン・テン)は、2010年の間に、個人あるいは会社や学校などの団体へ、排出する二酸化炭素排出量(カーボン・フットプリント)を10パーセント減らすことを宣言しよう!と呼びかける、気候温暖化キャンペーンのこと。2010年に10パーセントということで、10:10というわけだ。10:10に賛同した個人や団体は、来年1年間に温暖化排出量を10パーセント削減をめざして生活、活動していく。

クール・ブリタニア」で、起死回生のイメージアップに成功したイギリスだが、この10:10キャンペーンも英国風のクールさが漂う。9月1日には、テムズ川沿いにある現代美術館として名高いTate Modernで、公開サインアップが行われた。先着1000名には、シャンペン(もちろん、キャンペーンに掛けたダジャレ)がプレゼントされ、先着3000名には、ボーイング747の鉄くずから作った”10:10″をかたどったペンダントがプレゼントされた。

外面だけでなく、中身もクールだ。先進国の政治家たちが、2050年までに何パーセントだとかとか、いや2030年までに減らす目標をつくるべきだ、などと論議しているのをよそに、とりあえずできることをはじめよう!ということで、さくっと短期目標を設定し、現実路線でのキャンペーン参加を呼びかけている。

曰く、10パーセントの削減は簡単。家庭で使われるエネルギーを減らし、無駄な旅行を避ける(車の移動も含む)ことができれば達成できるそうだ(10パーセントの減らし方について書いている記事)。10パーセントは、先進国の目標として妥当だそうで、他の先進国(日本とか)でまねられて、広がっていくことを期待しているらしい。20パーセント、30パーセントと削減率があがっていくと、どんどん難しくなっていくそうだが、まずは10パーセントを達成しよう。という呼びかけは至極まっとうである。

呼びかけ人の中心人物は、フラニー・アームストロング。マクドナルドの訴訟を追ったドキュメンタリーでも有名な映画監督だ。彼女は、新しいドキュメンタリー映画『THE AGE OF STUPID (愚か者の時代)』を作り終わったばかりだ。全国紙のガーディアン誌も全面的にバックアップ

もちろん、10:10キャンペーンと映画のキャンペーンも連動している。9月21日、22日に行われるワールドプレミアには、前国連事務総長のコフィ・アナン氏やあのレディオヘッドのトム・ヨークも登場するらしい(行きたい!)。

greenz/グリーンズ age of stupid
The Age of Stupid

すでに、美術館や大学、学校、あるいはアーティストや文化人など、多くの団体や個人がサインアップをすませているそうだ。イギリスのプレミアリーグやいくつかのミュージアムをはじめ、ゴードン・ブラウン首相と閣僚全員、野党の保守党の幹部もサインアップ。オカド、オラクル、スローター&メイなど、英国の有名企業も名を連ねる。そして、ついにはイギリスの郵便局である、ロイヤル・メールまでもサインアップを表明。これは影響力が大きい。まさに、国中を巻き込んだキャンペーンになっている。

そして、このキャンペーンの最大のターゲットは、12月に行われるコペンハーゲンでの国連の会議である。多くの科学者が温暖化の危機を予測しているにもかかわらず、大胆な合意が得られないまま、同じような宣言が繰り返されてきた国際交渉だが、コペンハーゲンで潮流を変えられるかどうかはひとつの試金石になる。

イギリスの10:10キャンペーンが世界を動かすか?!