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ダンボールで身近なグッズを自作するとっておきのエコハック術4選!

Cardboard Machine?: Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by stevekeys

Cardboard Machine?: Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by stevekeys

子供の頃、厚紙やダンボールを使って、夏休みの工作をやった経験はないだろうか?上手くできるかどうかはさておき、手作りのものは、市販のものとは違った独特の温かみがあり、無条件に愛着も湧いてくるもの。この夏、ダンボールで身近なグッズを自作し、久しぶりに童心に還ってみてはいかが?

ということで、とっておきのエコハック術を4つご紹介。

1. 子供用の椅子3種

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Handmade Cardboard Furniture : Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by roomsunited

スイスの建築家Nicola Enrico Stäubliは、「foldschool」で子供用家具の作り方を紹介している。スツール(4~8歳用)イス(4~8歳用)ロッキングチェア(1歳半~4歳用)の3種類の家具の型紙がダウンロードでき、印刷してそのまま使えるようになっている。どのアイテムもおままごと道具っぽくてかわいいデザインだ。型紙をプリントアウトするためのプリンターや、カッター・定規・カッティングマット・スプレー接着剤・針・マスキングテープ・糊(木工用ボンド)の準備ができたら、「foldschool」の手順に従ってやってみよう。

2. ソーラークッカー

太陽光で調理できるソーラークッカーも自分でカンタンに作れる。段ボール箱・黒い厚紙・アルミホイル・プラスチック製のクリアファイル・糊・テープ・針金もしくは支え棒が揃ったら、「thedailygreen」の記事で紹介されているハウツーに沿って、いざ作業開始。
完成品のイメージはこの動画のような具合。底に鍋を置き、クリアホルダーを上からかぶせ、太陽の光が効率よく反射するようにフタ面の角度を調整して開くと太陽光で料理が楽しめる。ソーラークッカーのポイントは「太陽光をいかに多く集め、調理に必要な熱エネルギーに変えるか?」という点なのだが、これをクリアファイルとアルミホイル、黒の厚紙で実現する仕組みになっているのだ。

3. ワインラック

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FedEx_Rack: Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by arkansasridgerunner

ついまとめ買いしたもののワインボトルをどう収納すべきか悩ましいとき活用できるエコハック術。必要なものは、Fedexのポスター用梱包材「FedEx Tube」と接着剤・カッターのみ。もちろんクロネコヤマトの「三角ケース」やその他の三角ダンボールケースでも代用できる。作り方は至ってシンプルだ。この画像のように、箱の三角形の辺をうまく組み合わせ、接着剤で面どうしをくっつければOK。3つの箱を底辺にすれば画像のような4本用のワインラックになるし、底辺を5つの箱で同様に組み合わせれば9本用のワインラックに早変わりだ。

4. iPhone用ドック

最近ユーザ数も増えているiPhoneだが、ガジェット情報サイト「Geeky Gadgets」では、米アップル社「iPhone3G」用のドックの作り方が紹介されている。もちろん市販のiPhoneドッグもあるけれど、サイトから無料でダウンロードできる型紙(※PDFファイル)を使えば、A4サイズのダンボールか厚紙でカンタンに安く作れるゾ。それでは、上の動画に従って、レッツメイク!

ちなみに、ダンボールは近年、様々なアート作品にも用いられている。2009年4月、伊ミラノで開催された「Milan Furniture Fair 2009」でもダンボールを用いたデザインが多数出品されていたが、ダンボールアートで特筆すべきは英国人アーティストChris Gilmourだろう。伊車Fiatをかたどった実物大のこの像は、なんとダンボールと糊だけで制作されたそうだ。

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Cardboard Automobile: Copyright (c) 2009 Chris Gilmour, All Rights Reserved.artwork by Chris Gilmour, photo by Marco De Palma, Courtesy Perugi Artecontemporanea

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Cardboard Fiat 500: Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by jefflynne.1elo

輸送業務においては、トラックや飛行機など、輸送手段そのものに多大なエネルギーが消費されているだけでなく、梱包材にも多くの資源が使われている。持続可能な輸送に向けた企業努力の一歩としては、2009年7月にディーゼルハイブリッドのトラック導入を発表した米Fedex米アマゾンの「Frustration-Free Packaging」が挙げられよう。

では、私たち消費者がすべきことはなんだろう?
可能な限り簡易包装化を進め、包装材自体の消費そのものを減らすことも大事だし、greenz記事で取り上げた「BoxCycle」の例のように、使えるものは積極的にリユースすることも必要だ。そして、これらのエコハック術を活用し、不要品となったダンボールを身近なグッズにとして生まれ変わらせることも有効な方法のひとつ。梱包に使われ、使用後は廃棄されることも多いダンボールだが、軽量の割に材質がしっかりしているという利点があり、独特の風合いでユニークな温かみを加えることもできる。比較的安価に何でも買える時代だからこそ、あえて廃ダンボールを活用し、自分だけのグッズをじっくり作ってみる機会を持つのもオツだ。