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オバマもキング牧師もノリノリ?時事問題をポップに伝えるユニット現る!

フランスの画家、ビゴーの手による日清戦争の風刺画。 出典:「Une partie de pêche.(釣り会)」Tôbaé トバエ(鳥羽絵)第1号 1887年(明治20年)2月15日刊

フランスの画家、ビゴーの手による日清戦争の風刺画。 出典:「Une partie de pêche.(釣り会)」Tôbaé トバエ(鳥羽絵)第1号 1887年(明治20年)2月15日刊

政治や時事問題は、どうにも難しそう

そう思っている人に、大真面目に政治や時事問題の話をしたところで、心に響かせることは難しい。

The Gregory Brothersというユニットの取り組みはユニークだ。ニュースや政治討論といった、お堅い映像をもとに、音や映像をエフェクト加工し、ポップでコミカルな映像を作っている。作品は、YouTubeでチャンネル登録されており、閲覧が可能だ。

以下でいくつかその作品を紹介しよう。

オバマとマケインの大統領選討論会

彼らの手にかかると、全米のみならず全世界の注目を集めた討論会も、こんなポップな感じに大変身。

サビの部分では、

Tell me, whos gonna work it out, baby?
Whos gonna work it out?..
(誰がアメリカを立て直してくれるのか、教えてほしい)

を連呼し、彼らの政治に対するシニカルな姿勢が窺える。

こちらが、討論会のオリジナル映像。両者を改めて比較すると、その変貌ぶりのすさまじさがよく分かる。

キング牧師の”I have a dream”の演説

かの有名なキング牧師演説が、Auto-Tuneでエフェクト加工を施され、ヒップホップ調に仕立て上がっている。独特のリズムを持つオリジナルの演説自体が音楽のようでもあり、それをリミックスしていると見ることもできるだろう。

そしてこちらが、オリジナルの演説。さながら、古典の名作と、そのリメイク版の関係、というところだろうか。

コミュニケーションの重要性は、昨今あらゆるところで指摘されている。大真面目なメッセージを敬遠する人々に対するアプローチとして、The Gregory Brothersの試みは示唆深いものがある。もちろん、こうした取り組みに眉をしかめる人々もいるだろうが、こうしたアプローチがどんな変化をもたらすのか、期待を込めて見守っていきたい。

The Gregory Brothersの作品をいろいろ見てみよう。