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テーマは“リズム&ホープ”。「世界難民の日」記念イベントで希望を体感!

リズム&ホープ / Rhythm&Hope

リズム&ホープ / Rhythm&Hope

6月6日(土)、東京・竹芝で開催されるイベント「リズム&ホープ/ Rhythm&Hope」。クールでファンキーなフライヤーだが、いったい何のイベントなのだろうか?

実はこれ、RIJ(Refugees International Japan:国際難民支援会)が主催するチャリティイベント。6月20日の「世界難民の日」をきっかけに人々の難民支援への関心を高めることを目的に、RIJの設立30周年記念イベントとして開催される。

“難民支援のためのイベント”と聞いてあなたはどんなものを想像するだろう。

難しい専門的な討論会?
寄付を呼びかける募金活動?

いえいえ、「リズム&ホープ」には、ライブ、ワークショップ、映画、フードなど、エキサイティングなプログラムがずらり。“難民”という国際問題に、今まで触れることのなかった若い世代も気軽に参加できるイベントとなっている。そのラインナップの一部をご紹介しよう。

まずはライブから。出演するのは、セネガル出身のアフリカン・パーカッショニスト、Latyr Sy(ラティール・シー)率いるパーカッションバンドAfrica Sunu xelcom(アフリカ・スヌ・ヘルコム)。アフリカ音楽と文化の普及のため、日本でも数多くの活動を行い、高い評価を得ている彼らの見事なパフォーマンスをこの機会にぜひ体感してみよう。

参加型のワークショップも多数計画されている。

「難民エクスペリエンス」では、実際にキャンプで使用されているテント、バケツ、寝袋などが用意され、難民の生活を肌で体験できる。「エチオピア・コーヒーセレモニー」は、茶道と同じように伝統的に受け継がれている、コーヒーのおもてなしの儀式(なんと1時間もかけて行うのだとか!)が体験できるコーヒー好きには欠かせないワークショップだ。音楽好きのあなたなら、アフリカン・パーカッションを実際に演奏できるコーナーで、新しい楽器にチャレンジすることもできる。

これらは開場の時間(13時~21時)中、随時開催される予定なので、複数のワークショップを巡るだけで一日中楽しめてしまいそうだ。

そして注目は話題の映画『‘Sierra Leone’s Refugee All Stars'(シエラレオネ・レフュージ ー・オールスターズ)』の上映。まずはコチラのトレーラーをチェック。

1991年に勃発した西アフリカ・シエラレオネの内戦。その戦火から逃れるため、ギニアの難民キャンプに非難した人々がキャンプ中に結成したのが、「Refugee All Stars」だ。その活動のドキュメンタリーとして製作されたこの映画は、まさに“Rythm & Hope”というテーマにふさわしい内容。“Positive Revolution”を求めて奏でる音楽と希望に満ちた彼らの笑顔に、あなたは何を感じるだろうか。FUJI ROCK FESTIVAL ’06にも出演し見事なパフォーマンスを繰り広げた彼らの努力の歴史。このチャンスをお見逃しなく!

世界難民の日」(6月20日)は、

難民の保護と援助に対する世界的な関心を高め、UNHCRをはじめとする国連機関やNGO(非政府組織)による活動に理解と支援を深める日にするため

に制定された日。2001年以降、これまでも写真展、映画フェスティバル、パネルディスカッション、スポーツなど様々なイベントが世界中で開催されてきた。

世界には6,000万人を超える難民と国内避難民が存在し、今この瞬間もなお、紛争は続いている。でも、環境問題などと比べて身近に捉えられず、イマイチ実感が沸かないという方もいるだろう。

もし、“何もできないから”と手をこまねいているのなら、まずはこのイベントへ参加してみてはいかがだろう。知識がなくても、見て、聞いて、触れて、食べて、きっと感じるものがあるはずだ。

イベントの収益は、RIJが援助する世界中の難民支援プロジェクトに使われることになっている。あなたの行動が、きっと誰かの新たな“Hope”につながることだろう。