TV番組とウェブサイトを通して市民の意見を政策に反映させようというプロジェクトが進行中

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アースデイの1週間前の4月15日、アメリカ最大の公共放送サービスPBSで“Planet Forward”と題されたスペシャル番組が放映された。これは、エミー賞を受賞したこともあるジャーナリストFrank Sesnoさんらが推進するまったく新しい市民参加型のプロジェクトの一環だったのだ。

気になるその動画は下記に。

この活動Planet Forwardはまずウェブサイトが開設されることからはじまった。このウェブサイトには化石燃料を中心として、エネルギーや環境に関するさまざまな意見がビデオや文書という形で寄せられる。そしてそれを見た人が評価し、優れた意見と認められたものが編集され、それが4月15日の番組の中で放送されたのだ。

意見の投稿は誰でも出来るが、その中には大学教授などの専門家も多く、たかが市民の意見とはバカに出来ない。グリーンニューディールも同様に市民の意見を募集したが、このPlanet Forwardがグリーン・ニューディールと大きく異なるのは、その意見の選別作業までをも市民が行うという点だ。たとえば、上のビデオはバーモント州のミドルバリー・カレッジの学生グループが製作したアニメーションだが、評価が高くスペシャル番組で放映された。

そしてTV番組の放映後、活動の中心は再びウェブに移り、5月21日にはオバマ政権のグリーン・ジョブ・アドバイザーのVan Jones氏を招いて総括がウェブ上の番組として配信される。つまりは最終的に市民の意見がホワイトハウスの政策策定に影響する可能性があるということだ。

Frank Sesnoはこの“Planet Forward”を次のように表現している。

私たちはプラネット・フォワードをさまざまな人々が集まり、それぞれが自分自身の専門知識や意見を出し合って話し合うバーチャルな広場であると考えたい。

ウェブを中心にすえた動きなので、Twitterやfacebookといったメディアを通して用意に多くの人々の間に広がるというのも重要なポイントだ。役所にしてもTV局にしてもトップダウン式に意見を集めて、その中から何かを発見しようとする過程では発信源が一つになってしまい、その広がり方のスピードが鈍くなる。

このプラネット・フォワードはある種のカンファレンスであり、大きな会議場でたくさんの分科会が開催されているようなものだ。参加者はそれぞれ自分の得意な分野について議論されている会議場に行き、議論に参加する。中には複数の分野について専門知識を持つ人がいて複数の会議を統合してしまったりもするかもしれない。そのようにしてさまざまな合意が形成され、意見が集約されていく。

果たしてどのような意見が形成されるのか、注目してみたい。

4月15日の放送の全編はこちら

Planet Forwardに寄せられた意見をもっと観てみる