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太陽光で水を浄化する!? スウェーデン発の驚きの太陽水ポット「SOLVATTEN」

SOLVATTEN: Copyright(C)2009 Solvatten. All rights reserved.

SOLVATTEN: Copyright(C)2009 Solvatten. All rights reserved.

安全で清潔な飲み水は、人間にとって不可欠なもの。しかし、今もなお、世界人口の約40%の人々は、安全な飲み水の確保に苦労している。この深刻な課題への解決策として、画期的なグッズがスウェーデンで誕生。スウェーデン語で「太陽水」を意味する「SOLVATTEN」は、不衛生な水を太陽光で浄化し、飲み水に変える浄水器。このサステナブルな浄水器について詳しくみてみよう。

太陽光で、汚れた水が飲み水に大変身!

SOLVATTEN」は2つの黒いタンクが連なった形状。このタンクにはそれぞれ5リットルの水を入れることができる。

水の浄化に必要なものは、水と太陽と「SOLVATTEN」の3つだけ。タンクに水を入れ、フタを締めて、日当たりのよい場所に置く。タンクに表示されるランプが赤から緑に変わったら浄化完了。晴れの日であれば3~4時間、曇りの日でも5~6時間で飲み水として利用できるようになる。

「SOLVATTEN」の画期的な点は、太陽光に含まれる紫外線の殺菌作用に着目した点。太陽光の光熱と紫外線との相乗効果で、微生物への殺菌力が格段にアップ。これにより、沸点に達するのを待たず、水の温度が50度~60度になった時点で、安全な飲み水となる仕組みとなっている。

また、「SOLVATTEN」の技術は広く注目されている。スウェーデン環境研究所(Swedish Enviromental Research Institute)やネパールのNGO・環境公共衛生機構(Environment and Public Health Organization・ENPHO)から認証され、2008年12月、スウェーデンの技術革新賞「SKAPA Award」で第1位を受賞した。

「太陽水ポット」が、世界の「飲み水不足」を救う!

現在、世界では「飲み水不足」が深刻。これは水不足によるものではなく、むしろ水を浄化するインフラの不足に起因する。不衛生な水をそのまま体内に摂取することで、コレラなどの疫病が蔓延し、多くの人々が死亡しているのが現実だ。イギリスの慈善団体・WaterAidによると、本来であれば簡単に防げるはずの水の汚染が原因で、15秒あたり1人の幼い子供たちが亡くなっている。

そこで、2007年、「SOLVATTEN」はネパールで製品テストを実施した。実は、ネパールも飲み水不足に悩む地域のひとつ。98%の水が汚染され、疫病などにより年間14,000人もの子供が命を落としている。現地では、国際支援団体などにより建設された上下水道のインフラはあるが、メンテナンスが十分に行われず、結局、使えなくなってしまったケースも少なくないという。

一方、「SOLVATTEN」は、どこでも簡単に水を浄化でき、特別なメンテナンスも必要ない。サステナビリティの高さは、この製品テストにおいても、医療関係者などから高く評価された。ネパールでの製品テストの様子は、以下の動画で詳しくみることができる。

特殊フィルターを通すことにより水を濾過する浄水器は日本でも広く販売されている。しかし、「SOLVATTEN」は、太陽光というサステナなエネルギーを水の浄化に活用している点で今までにない新しさがある。飲み水不足に苦しむ地域に役立つだけでなく、日本でも災害用やアウトドア用に活用できるだろう。いつでもどこでも安全で清潔な水を飲める。人間にとって不可欠なものを確実に得る手段として「SOLVATTEN」が期待される役割は大きい。

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