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風力発電の新しいカタチ。風車は回り、時代も回る。時代が回るとカタチが変わる。

Photo by MediaPower

Photo by MediaPower

プロペラ型が当たり前だった風力発電に新しいカタチが登場した。アメリカのMediaPower社が開発した”Windspire“という製品だ。回転軸が垂直で円筒状に配置された羽が水平に回る格好だ。しかも、大きさは30フィート弱(およそ9メートル)と家庭でも使える大きさだ。

プロペラ型風力発電の、音がうるさく、鳥を巻き込んでしまう欠点を克服し、静かで鳥にも優しい設計になっているという。だがそれだけではない。製品スペックを見ると、年間の平均風速が12mph(時速12マイル=秒速5.4メートル)の場合、計算上は年間で2,000kWh(キロワット時)の電力量を作り出すというから、実性能が額面通りとするとかなりの高性能だ。アメリカだと、一般的な家庭の25% – 30%の消費電力を賄えるというし、日本の場合だと家庭の平均消費電力量が4,209kWhなので、およそ50%を賄うことになる。

greenz/グリーンズ Windspire@Capitol
アメリカ国立植物園に設置されている”Windspire”。
奥に見える建物が大統領就任式が行われた国会議事堂。Photo by MediaPower

この高性能が評価されてか、オバマ大統領の就任演説が執り行われた国会議事堂向かいのアメリカ国立植物園に展示設置されている。オバマ大統領が”New Enegery for America“というエネルギー政策を打ち出していることと無関係ではないだろう。

ちなみに風速5.4メートルとは、風力としては3の軟風に該当し、陸上では木の葉や小枝が揺れ、海上では波頭が砕け、白波が現われ始める強さだ。とはいえ、日本の風況マップを見てみると、年間の平均風速が5メートルに満たないところも結構ある。当然、風が弱いと発電量も少なくなる。買ってから「こんなはずじゃなかった」とならないために、導入前に自分の家の風況をよく調べて、どれぐらいの発電量が見込めそうか十分な検討が必要だろう。

せっかくなので変わり種の風力発電をいくつかご紹介。

日本にもある、垂直軸の風力発電!

神鋼電気株式会社(2009年4月よりシンフォニア・テクノロジーへ社名変更予定)の「そよ風くん」という製品だ。小さいながらも太陽光発電モジュールを装備しているタイプもあり、家で風力発電と太陽光発電が出来るとちょっと嬉しくなるような気がする。

デザイナーズ・ハウスならぬ、デザイナーズ・発電?

世界的に有名なデザイナー、フィリップ・スタルクが作った家庭用風力発電装置がある。その名も「Democratic Ecology」。家庭用風力発電の普及が民主主義(Democracy)を推し進める!?

巨大凧(たこ)出現?

これぞまさしく見たことないカタチの風力発電!!渓谷に巨大な凧が出現だ!でも、凧でどうやって発電するのか?カラクリはこう。プロペラ型だと風が安定しないところで電力の安定的に作れない。それなら風を集めてしまおう、ということで帆を張って、風を集めて、帆の中央のタービンに送り込む、という仕組み。結局タービンを回すのはちょっと拍子抜け!?

ビルが自分で回って発電!?

面倒だから建物ごと回してしまおうっていう発想なのだろうか?「ホントに回るの?」という疑問と、「回ったら中の人はどうするの?」という疑問が…。「第1号建設着手は半年以内にドバイにて」とあるけれども、お目見えするのはいつになるのだろうか?金融危機のあおりでドバイの開発が停滞気味という話を聞くが、回るビルの開発状況やいかに?