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日本の言葉はエコでスロー!俳句でエコを楽しむ一冊「econacoe~ハイク、つたえる、エココロ~」

greenz/グリーンズ econacoe

エコや環境に関するさまざまな本が次々と出版されている。池田清彦氏と養老孟司氏の「ほんとうの環境問題」やセヴァン カリス=スズキ氏の「あなたが世界を変える日」、山本良一氏の「気候変動 +2℃」など。

されど、日本文学に関連させながら、癒しを与えるエコブックがあっただろうか?この度、「季語で集めたエコでスローな日本のことば」をテーマにした、エコ歳時記&合同俳句集「econacoe エコナコエ ~ハイク、つたえる、エココロ~」が’08年12月22日に発売された。

これは、文化、芸術に関する出版、イベント事業を展開する(株)美研インターナショナルからの出版。

そもそも俳句とは、近代の文芸で世界最短の詩といわれ、五・七・五の音節から成る季語の入ったもの。季節に寄り添う生活習慣や自然の移ろい、思想や感情などを表現し、その余韻に浸るのである。

そんな日本の文化や知識が詰め込まれた俳句を詠むことは、エコな精神に通じるのではないか、という新発想。その気づきを与えてくれる一冊となっている。

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今回は、「風鈴」「打ち水」「湯婆(ゆたんぽ)」など、30の季語によるエコ歳時記と520の俳句を掲載。こんなのもあったんだ、という小粋な句に出逢うことができる。

また、子どもにも手に取りやすいやわらかな雰囲気の装丁も魅力。挿画を手がけたのは、CDジャケットや雑誌などで活躍する人気イラストレーターの早乙女道春氏だ。ほかにも、「100万人のキャンドルナイト」で知られる環境活動家・辻信一氏インタビューや、世界で女性初のエベレスト登頂に成功した登山家田部井淳子氏のエコ・メッセージも収録されている。

俳句を紐解くと、その時代の価値観や美意識が伝わってくる。美しき頃に思いをはせて、今という時代のあり方を今一度、振り返りたい。

『econacoe エコナコエ ~ハイク、つたえる、エココロ~』

表紙・挿画 早乙女道春 / 歳時記執筆 山口亜希子
A5版・横 104頁 並製 定価 ¥1,575(税込)
発行 株式会社 美研インターナショナル
発売 株式会社 星雲社
発売日 2008年12月22日
ISBN978-4-434-12653-6 C0092