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【Bioneers 2008(3)】Google Earth、TreeHuggerから学ぶ、インタラクティブメディアとアクティビストの素敵な関係!

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いよいよエコスゴイパイオニアが3000人も集まるBioneers カンファレンスが近づいてきました!(10月17日〜19日まで)greenzも昨年に引き続きプレスパスをゲット、世界のビジョナリー=エコスゴイ未来を見ている人たちと交流してきます。今後greenzではBioneersの見どころを、ちょっとずつご紹介。行きたくなったら、現地で落ち合いましょう!関連記事はこちら

基調講演のスピーカーの紹介に続いて、各セッションの紹介に入ります。午前中のスピーチを聞いてランチをすませたら、一コマ90分のセッションがなんと10の会場で同時進行。ちょうど目星をつけているところですが、本当に面白そうなテーマがかぶってしまうことも多々ありますね。(★は見に行く予定のセッションです)

今回のコラムでは、例年のラインナップと比べても特に目立つ、ブログやYouTube、Google Eartといった「インタラクティブメディアとアクティビズムの前向きな関係」についてのセッションをピックアップしてゆきます。



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→全てのプログラムはこちら

■10/17 4:30-6:00pm

「デジタル・オアシス:オンラインネットワーク、ブログと加速する変化」★
“Digital Oasis: Online Networks, Blogging & Fast-Forward Change”
w/ Peggy Duvette (WiserEarth), Russ Walker (Grist), Ken Rother (TreeHugger.com)

How do you engage people in progressive change online? How do you create a socially constructive discussion online and translate discussion into action? Which activist tools are available online?

(拙訳)どうすればネットを使って、人を巻き込んだり、建設的な議論を転回することが出来るだろう?アクティビストのためのオンラインツールとは。

さっそくgreenzも日本のエコニュースを配信するTreeHuggerが登場!Technoratiのランキングでも常にTOP20にランクする、世界で最も影響力のあるエコブログのひとつです。WiserEarthは2006年のポール・ホーケンのスピーチから生まれた、世界のNPO/NGOのデータベースサイト。既に10万を超える団体が登録しています。そして今回初めて知ったのがシアトル発のエコメディアGrist。セレブやGreen Wash(偽善エコロジー)など、ゴシップっぽい記事が得意なようですね。もはやメンツ的には見逃せません!


■10/18 2:45-4:15pm

「どれくらい?(ヒトとモノ)」
“How Many? How Much? (People and Stuff)”
w/ Andrew Revkin (The New York Times), Annie Leonard (The Story of Stuff)

The relationship of two critical factors may well determine the fate of our species and the health of the biosphere: our numbers and levels of consumption.

(拙訳)人口と消費のレベル。その二つによって私たちのバイオスフィアの運命が決まります。ヒトとモノ、その関係とは。

世界中の150万人が見たというアニー・レオナルド氏が登場するオンラインフィルム「The Story of Stuff」は、素材の採掘から製造、流通と販売、処分に至るまで、モノのライフサイクルをわかりやすく説明してくれています。これを見れば、今のシステムが破綻に向かうのは一目瞭然!お相手のアンドリュー・レヴキン氏は、NYTIMES内のブログDOT EARTHで、2050年には90億人に迫ると言われる人口問題について、様々なレポートを書いています。


「いのちの百科事典:生命のつながり(ウェブ)がインターネット(ウェブ)と出会う」
“Encyclopedia of Life: The Web of Life Meets the Worldwide Web”
w/ Marie Studer (Encyclopedia of Life), Isabella Kirkland (artist), Nathan Wilson (DreamWorks Animation)

The Encyclopedia of Life is an acclaimed global project to document all species of life on Earth in a constantly evolving encyclopedia on the Web with contributions from scientists and amateurs alike to: transform the science of biology; increase our collective understanding of life on Earth; and inspire us to safeguard the richest possible spectrum of biodiversity.

(拙訳)「いのちの百科事典」は、地球上の全ての種を記録しようという世界的に有名なプロジェクトです。ウェブをプラットフォームに、科学者からアマチュアの研究者まで参加。生物学を一歩進めて生物多様性を守るために、地球上のいのちをみんなで理解することを目的しています。

エドワード・ワトソン博士があのTEDアワードを受賞して、夢を叶えたのがこの「Encyclopedia of Life」。植物や昆虫、ほ乳類からウィルスまで、見たことのない生き物のデータが豊かに格納されていて、いつまでも見飽きないですね。9月に出たばかりのアニュアルレポートもとても充実しています。おそらくバックエンドを担当したDreamWorksのネイサン氏はキノコ大好きプログラマーでこんなキノコサイトも手がけてる様子。


「iTube, YouTube, WeAllTube: デジタルメディアと情報発信のイノベーション」★
“iTube, YouTube, WeAllTube: Digital Media and Distribution Innovations”
w/ Jeremy Kagan (filmmaker), Leila Conners (Tree Media Group/The 11th Hour), Richard Wolfe (technophile/ex-20th Century Fox), Richard Graves(Youth Voice/Youth Vote), Mark Sommer (Mainstream Media Project)

How are media-makers and activists using new media and innovative distribution pathways to reach many more people more quickly to turn the tide?

(拙訳)多くの人びとにリーチしてすぐに変化を生み出すために、これからのアクティビストに必要な新しいメディアの使い方とは?

この時間で一番見たいプログラム!greenzでも以前インタビューした『11th Hour』の監督レイラ・コナーズ氏も登場します。リチャード・ウルフ氏はテクニカルな視点から、マーク・ソマー氏はメディア教育という立場から参加されるようで、バランスのとれた布陣ですね。そして個人的に強く興味を持ったのがFired Up Mediaというブログを運営するリチャード・グレーヴス氏。若い世代をどう巻き込んでいくのか、シャープなアイデアに注目です。


■10/19 2:45-4:15pm

「Google Earth Outreach: 地上マッピングを実現するテクノロジー」
“Google Earth Outreach: High Tech Hits the Ground Mapping”
w/ Rebecca Moore (Google Earth Outreach), Mary Anne Hitt (Appalachian Voices), Sylvia Earle (oceanographer), Peter Warshall (ex-Whole Earth editor/Dreaming New Mexico)

Google Earth Outreach is leveraging positive environmental and social change by merging high tech with activism.

(拙訳)Google Earth Outreach は、テクノロジーをアクティビズムとつなげることで、ポジティブな社会変革を推進します。

基調講演にも登場するレベッカ・ムーア氏のモデレートで、実際にGoogle Earthを社会運動に活用した事例を紹介するセッションです。NGO団体Appalachian Voicesとは石炭の採掘による自然破壊を、海洋学者のシルヴィア氏とは海洋汚染のデータをマッピングしています。また、伝説のWhole Earth Catalogのエディターだったピーター氏とは、再生可能エネルギーのマッピングをBioneersのプロジェクトとして進めているようです。


■10/19 4:30 – 6:00pm

「Google Earth Outreachとグラスルーツのコミュニティが出会った」
“Google Earth Outreach Meets Grassroots Community Organizing”
w/ Rebecca Moore (Google Earth Outreach), Terry Clark (NAIL), Kevin Flynn (NAIL), Rea Freedom (NAIL), Eric Horton (NAIL), Rick Parfitt (NAIL), Linda Wallace (NAIL), Jodi Frediani (logging consultant), Kenny Ausubell (Dreaming New Mexico), Peter Warshall (Dreaming New Mexico)

GEO’s high-tech visualization capabilities add a critical organizing tool that works best when combined with classic grassroots community organizing. Here’s how two innovative groups are approaching this mix. NAIL—Neighbors Against Irresponsible Logging—in the Santa Cruz Mountains, CA, integrated classical organizing with Google Earth to mobilize the community to stop a water company from cutting 1,000 acres of redwood forest, including old-growth trees. Dreaming New Mexico is using a Future Map of the Age of Renewable Energy to help coalesce networks and action steps at the state level.

(拙訳)Google Earth Outreach のビジュアライゼーションは、古くからある草の根のムーヴメントにおいてもとても有効です。ひとつの事例サンタクルズ山のNAIL (Neighbors Against Irresponsible Logging)は、飲料メーカーによる1000エーカーのセコイア伐採計画を阻止するべくGoogle Earthでコミュニティを動員。一方、Dreaming New Mexicoは、出来上がったネットワークを州レベルのアクションにつなげるために、” Future Map”をGoogle Mapに実装しました。

この日は2コマ続けてGoogle Earth Outreachのセッション。後半は、Google Earthによって実際にムーヴメントが起こったという画期的な事例が登場します。アル・ゴアの協力も取り付けて、企業による自然破壊を食い止めたというNAILの事例は勇気づけられますね。レポートには、どんなデータをインプットしたのか、TIPSが詳しく紹介されているので、お試しの際は参照の価値ありです。

初めて地球を外から見た1960年代から進んで、デスクトップで地球をグルグルできる時代。本質を一発で伝える地球の位置のリアリティは、意識をバージョンアップするために本質的に有効な手段なのでしょう。


greenzにももろに関わるテーマなだけに、思わず長くなってしまいました。次回は、社会的企業やグリーンカラージョブなど、新しいビジネスのロジックを考えるセッションを紹介します。お楽しみに!