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賞金総額1000万ドル!42.5km/L以上を目指したエコカーのレースを開催へ

Progressive Automotive X PRIZE

Progressive Automotive X PRIZE


懸賞によって技術革新をもたらすことで社会問題の解決を目指す米のNGO「X PRIZE Foundation」と自動車保険会社の「Progressive」は、燃費が42.5km/L以上の車の実現に向け、米エネルギー省と協力して賞金総額1000万ドル(約10億円)のレース「Progressive Automotive X PRIZE」を開催すると発表しました。

上記の動画はそれが発表されたプレスイベント。5分15秒あたりからレースを紹介する映像が始まります。

厳しい条件
このレース、参加するには、事業化や量産が可能かどうかなどの審査があるのですが、環境技術に規定はなく、ハイブリッド車でも電気自動車でもバイオ燃料車でも参加できるんだとか。ただし、「メインストリーム」部門と「オルタナティブ」部門があり、前者は定員が4人以上、ホイールは4輪以上、航続距離は約320km以上、後者は定員が2人以上、航続距離は約160km以上が必要で、双方に厳しい排ガス基準が課せられるとのこと。

それぞれ規定の速度で一定の距離を42.5km/L以上で走り、最も速かったチームが優勝となるそうです。

すでに60チームが参加表明
09年に予選、10年に本選を開催する予定で、08年半ばごろまで登録が可能。現時点で10カ国60以上のチームが参加を表明しているとのこと。

42.5km/Lなんてかなり難しいだろうに、参加表明しているチームが60以上もあるなんて心強いですね。

09年に予選ということは、まだ量産できない燃料電池車は参加できないと思うので、電気自動車やハイブリッド車、そして圧縮空気で走るエアカーあたりが有力な候補になりそうです。このレースから生まれた環境技術が、21世紀を担うかもしれません。