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今日がゴール! 種子島から稚内まで、日本縦断水素の旅

taisyo
Creative Commons. Some Rights Reserved. photo by taisyo ※この写真は一般の水素カー写真です。
「えっ、まだガソリン入れてるの? これからは水素でしょ!?」なーんて日がやってくるかもしれない。ガソリンではなく水素で走る自動車が、日本縦断の旅に出ている。2007年9月30日から10月22日までの33日間、種子島から稚内まで、総走破距離約4,500キロメートルの水素自動車での日本縦断キャラバンが行なわれているのだ!

企画したのは岩谷産業株式会社。イワタニといえば卓上カセットコンロやカセットガスの「カセットフーシリーズ」はあまりにも有名。そしてそして、侮る事なかれ、創業1930年のこの会社、LPガスや関連生活用品の販売だけでなく、なんと水素エネルギーの開発にも着手していたのだ。それもLPガス販売を開始した1953年から5年後の1958年。終戦からたったの13年後だというから驚かされる。

創業者の岩谷直治は「水素こそ人類の究極のクリーンエネルギー」と、LPガスの先にあるエネルギーとして水素エネルギーの研究開発にいち早く取り組んできた。現在の消費型社会への移行を決定づけた「日本列島改造論」が発表された1972年、またその後のオイルショックなどよりはるか前に、これからの時代を先取りしていたワケ。種子島宇宙センター(JAXA) に液体水素を供給するなど、宇宙開発にも一役買っている。

「世の中に必要なものこそ栄える」とは創業者岩谷直治氏のお言葉。エコエネルギーを広めるため、全国の水素ステーションをつなぐキャラバンが実現してしまったのは、そんなイワタニだからだろう。燃料電池車2台、水素自動車1台、移動式水素ステーション搭載専用キャリアカー、計4台で、燃料電池車・水素自動車試乗会、「水素サイエンス教室」などを開催しながら北を目指している(走行予定ルート)。地域のNPOや自治体と一緒にイベントを開催しながら、途中に世界自然遺産の屋久島、白神山地、知床も経由するエコキャラバンとなった。

全国ルートマップがこれ。
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アイスランドでは街中に水素ステーションが設けられるなど、世界でも新エネルギーとして注目されている水素だが、日本での普及はまだまだ。イワタニだけにまかせることなく、あなたも水素カーに乗って、水素社会を一足先に実現しちゃう?