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世界中がハッピーになれるお菓子、チョコレート

2007年はオーガニックチョコレート元年?!

今年のエコ・バレンタインは熱い!

子どもだけでなく、大人も大好きなお菓子、チョコレート。最近、カカオ豆が体や心によい効果をもたらすことがわかってから、チョコレートを口にする人々がさらに多くなったような気がします。また、カカオがたくさん含まれているビターなチョコレートや、カカオ豆の産地を選んで買えるチョコなど、「楽しむ」から「味わう」商品が多く売られていますね。

ところで、もうすぐやってくるのが、チョコレートが日本で最も多くやりとりされる日、バレンタインデー。そのバレンタインデーへ向けて、多くのエコな団体が、チョコレートについてのアクションやイベントを開いています。

チョコでハッピーな地球に!

けれどもなぜエコな人々がチョコレートのアクションを? それは、チョコレートの原料、カカオ豆が作られている環境が、決してよいものではないからです。カカオ豆は、アフリカなどの子どもが学校にも行けずに働かされて、作られています。その数はなんと25万人以上。なかには奴隷として働いている子どももいるのだとか。また、農薬や化学肥料などをたくさん使って作られている豆も多く、畑の土がどんどんやせていっているのだそうです。

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カカオ豆の収穫作業は、木に登るので危険をともないます

そこで、オーガニック&フェアトレードなカカオ豆を使ったチョコレートを支援して、作る側も食べる側も、両方ハッピーになってしまおう、というアクションが、このバレンタインデーへ向けて行われている活動なのです。

エコな人々のイベントが盛り上がってます!

たとえばナマケモノ倶楽部では、1月26日にチョコレートとカカオ豆についてのお話を聞くイベントがもよおされました。講師はエクアドルのフェアトレード製品を販売しているスローウォーターカフェさん。スローウォーターカフェさんは、今回有楽町阪急でも、チョコレートを販売しているそうです。

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フェアトレードなチョコ、アヒチョコ。唐辛子入りです

また、ナマケモノ倶楽部は、2月11日(日)にもチョコレートのイベント「Spicy Valentine 2007」を開催。スパイス入りのホットチョコレートを飲みながら、トークにワークショップにと盛り上がっていました。

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会場は水道橋の「食堂アンチヘブリンガン」
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チョコレボ向達さんの解説でカカオ豆収穫の映像を観ました
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スローウォーターカフェ代表の太田さんのお話もうかがいました
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満員のお客さん。辻信一さんのトークもありました

またアムネスティ・インターナショナル日本では「バレンタインデー・アクション」と題して、企業と政府に、現在のカカオ豆と労働をめぐる問題について、投書をしよう、と呼びかけています。サイト内のWebショップでは、フェアトレードなチョコレートの販売も行っています。

フェアトレードな製品を多種類にわたって販売しているピープル・ツリーも「フェアトレード・バレンタイン特別ページ」をもうけているほか、新しく立ち上がった通販サイトギフトセットの販売もしています。母体となるNGO、グローバル・ビレッジでは、イベントも行われました。ちなみに、greenzではピープル・ツリー代表のサフィア・ミニーさんにフェアトレードについてのインタビューもしました。近日アップ予定なのでお楽しみに!

グリーンピース・ジャパンでは、大好評の「トゥルーフード・ガイド」にひきつづき、「トゥルーフード・ミニガイド 〜チョコレート編〜」も作成。チョコレートには、大豆から作られた乳化剤(レシチン)が含まれており、これが、遺伝子組み換え作物を元にしていることが多いとのこと。2月27日(火)のイベントなどで、配られる予定だそうです。

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片手におさまるカワイイサイズです
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チョコレボ実行委員会主催の試食キャンペーン

また、このチョコレートの問題を専門に取り組んでいる団体も、アクションを起こしています。team Choco-Revo(チョコレボ実行委員会)では、mixiやイベントなどで、みんなでフェアトレードなチョコレートを選んでいこう、と伝えています。

ところで、オーガニックチョコの人気ってどう?

ところで、ここまでエコ業界(?)で、熱いチョコレート。実際には人々にどう受け止められているのでしょうか。

ヨーロッパのオーガニック食品を販売しているOrganic Forest(オーガニックフォレスト)さんにお伺いしたところ「年々、チョコレートの販売数は増えています。とくにWebサイトの販売数が増えていますね。『どこでどのように作られているのでしょうか』というお問い合わせもたくさんいただきます。みなさん、しっかり考えて買おうとされているんですね」とのことでした。

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ここの「てんとう虫チョコ」はバレンタインデーに人気だとか

フェアトレードチョコでお菓子を作り、販売しているfoodmoodさんにも伺ってみました。「以前は『フェアトレード』といっても知らない人が多かったですが、最近は、多くなってきましたね。チョコレートやお菓子などをきっかけにして、フェアトレードのことに興味を持ってもらえたらいいなあと思っています」。ところで、フェアトレードのチョコレート、お菓子に使ってみていかがですか? 「自分の作るお菓子は、生産者が見える安心な素材を使っていきたいと思っていたので、まさにぴったりのチョコレートだと思っています。私が使っているのはピープルツリーのチョコレート(ビター)ですが、添加物など一切使われていないので、食べた後にいやな甘さが残りません。黒糖を使っているので、体への負担も少ないと思います。」

フェアトレードなチョコのお味は?

お菓子づくりをされている方も太鼓判のオーガニックチョコレート。食べるとどんなお味なのでしょう。2月11日(日)、team Choco-Revo主催でジャスコ品川シーサイド店にて行われているチョコの販売と試食キャンペーンに伺い、試食をされた方の感想を聞いてみました。

家族づれが多かった店内では、お子さんがニコニコしながら食べてくれました。みなさん「おいしい!」「やわらかいね」と好評。なかには「この味だったらフェアトレードでもいいかな……」とおっしゃっている方もいらっしゃいました。

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星野さん(左)と広報の大谷さん(右)

team Choco-Revo代表の星野智子さんは「このteam Choco-Revoは、私たちだけが頑張る、ということではなく、みなさんが積極的に加わることで活動が広がってほしい、と思っています。反対運動ではなく、いいチョコレートを応援する、という活動をみなさんでしていただきたいのです。」とおっしゃっていました。

がっつり買って、食べてみました!

ところで実は私、山本はこんな記事を書いていながら、オーガニックチョコレートをしっかり味わって食べたことがありません。そこで、オーガニックチョコレートをありったけ買い求め、いろいろといただいてみました。

オーガニックチョコは、スーパーやお菓子屋さんではまだ見かけることは難しいようです。しかし自然食品店などでは、ナッツ入りなど、数種類・数メーカーそろっているところもありました。なかには、今はやりのカカオがたくさん含まれているビターなタイプも。ただ、今のところ板チョコが主流のようです。

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ひとつのお店で、これだけ買うことができました

頂いてみると、foodmoodさんのおっしゃるとおり、まろやかなのにくどくなく、抵抗なくさくっとお腹に入ってしまい、気づくと1枚ペロっと食べていました。みなさんも食べすぎにはご注意ください!

ただ買うだけで、みんなが笑顔になれる道を目指せるお菓子、チョコレート。バレンタインに、おやつに、オーガニック&フェアトレードチョコレートをゲットしましょう!

今からでも間に合う? チョコレートの販売情報
(いずれも14日まで)

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表参道ヒルズの雑貨店にも、フェアトレード!