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プラスチック資源の不法輸出問題

プラスチック資源の不法輸出問題

ご無沙汰してしまってすいません。もうすぐ11月も終わってしまいますが、僕は、この時期イベントもほとんどなので、ゆっくりとした時間を過ごしつつ、様々な人々とつながる時間に当てています。要は、いろんな友人や知人と飲み歩いています。あまり酒が強い方ではないので、最近飲み過ぎです。

昨晩は、もと大手商社のTKさんと食事に行きました。この4月から大手リサイクルメーカーに移転しているので、最新のプラスチックリサイクルの話をしてきました。

まずは、海外への不法輸出問題です。
ペットボトルなどの石油由来の資源を日本は、アジアに輸出しているのだ。国内で大金をかけて、ここ数年大きなプラスチック系のリサイクル工場が次々にできている。従来のマテリアルリサイクル工場だけではなく、最新の技術で可能になったケミカルリサイクル工場もそうだ。しかし、リサイクルされるはずの資源が、この手の工場に来なくなっている。それは、みな中国などに輸出しているからだ。大手商社や環境省などは躍起になって、各自治体にこの輸出を止めようとしているそうだ。

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市場原理を導入すれば、輸出したほうが儲かる。それならば、輸出してもいいじゃないか!と僕は考えたのだが、どうも違うらしい。しっかりとしたリサイクル資源なら問題は起きないのだが、輸出されている多くの原料は、全く分別されていなかったり、医療廃棄物でもある注射針なども混じったものが、違法ブローカーを経由して、アジアなどに輸出されているそうだ。輸入した国の港で、コンテナーを開けてみるとリサイクル資源のはずが、未分別なごみが入っていることが多いそうだ。すでに、外交問題に発展しかねない状況になっているらしい。

僕らも年間、様々な地域でイベントで排出されるペットボトルなどを回収してリサイクルに回しているが、しっかりとリサイクルされているか、確認するように言われている。よかれと思って、ボランティアや来場者が分別回収してくれた資源を適切なリサイクルルートに載せて行くよう注意していきたい。