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あのGoogleも太陽光発電!

greenz.jp編集長がGoogle本社に突撃取材!

ある日、greenz編集部の海外ニュース担当であるジョニーが、次のようなニュースを拾ってきた。

インターネットサービス最大手Googleは、本社オフィスに太陽光発電システムを導入したと発表、アメリカ最大の太陽光発電オフィスになったと報じた。今回の発表は、Googleのコーポレート環境プログラムマネージャーであるロビン・ビーバーズが同社のブログにおいて10月16日になされた。カリフォルニアのマウンテンヴューにあるGoogle本社「Googleplex」の現代的な4つの建物の屋根などに、全部で9212枚のソーラーパネル(シャープ・エレクトロニクス製)が設置され、それらの建物が必要な、最大量の電力の約30%をまかなうことができる。これはアメリカの自然エネルギーに関するソリューションを手がける会社EI Solutionの1.6MWサイズのシステム導入で、年間約2GWhを発電する。これはカリフォルニアの1000世帯消費分を補って余りある電力であり、またエネルギーコストを年間約40万ドル削減することにもなる。

これについてGoogleのデイヴィッド・ラドクリフ不動産統括責任者は「プロジェクトがこの春に成し遂げられた。Googleの従業員、株主、そして我々の周辺のコミュニティーは、我々の本社から生み出されるクリーンで再生可能なエネルギーによって、経済的利益と同様に、環境的な利益をも享受できるようになる」と述べた。

IT時代を代表するGoogleが自然エネルギーによるソリューションを実現させたことによって、ほかの大企業もこれにならうことが期待される。

Googleはインターネット検索サービスの世界的大手で、日本でもトップシェアのYahoo!Japanを猛追している。検索連動広告AdWordsに加え、Google EarthGmailなど、圧倒的な技術力でそのサービスを増やしている。最近では10月に大手映像投稿サイトYouTubeを買収して周囲を驚かせ、第3四半期決算では昨年のほぼ倍の売り上げを計上した。

このニュースを、別件で取材中のサンフランシスコにて聞きつけた、greenz.jp編集長のわたくし鈴木菜央は、さっそくGoogle本社にアポ無し突撃取材を敢行した。

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カタツムリがいる。おそらく、Googleの社員ではない

Googleplexはサンフランシスコ郊外のマウンテンビュー、いわゆるシリコンバレーと呼ばれる一帯にあり、かなり荒涼とした雰囲気。「取材に来たんだけど」のひと言で駐車場入り口のガードマンをいなし、いざGoogleplex内へ。太陽光パネルはどこだ? と探し回っていると、ビーチバレー場、プール、レストラン、おもしろい駐輪場などを発見。しかし、ソーラーパネルが見つからない。世界最大のはずなのに!

さらに歩くこと15分、本部受付を発見した。「このニュースについて、セルゲイ・ブリンかラリー・ページ(Google創業者)に話を聞きたいんだけど(……とは言わず)広報担当者のコメントが欲しいんですが」と切り出した。

すると「広報の紹介がない限り、誰も紹介することはできません。それに、ここは一般公開されていないんですよ。即刻お引き取りください」とつれない返事。本部受付を出て、歩いている社員を捕まえ、「このニュースについて知っているか?」と聞いても、「部署が違うから知らないね。Googleは大きくなっちゃったんだよ」という返事。歩き回っているうちについに警備の女性に見つかり、外に出ることになりました。Googleの本社入り口の看板前で記念撮影をして帰宅。無事取材を終了したのでした。

Googleの看板前で記念撮影する編集長
Googleの駐輪場。自転車通勤なのか、社内移動用か?
ビーチバレー場。セレブやな〜