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ウクレレにトライ!

ウクレレってなんだか癒し系の音色でいい。最近有名なのは、ジェイク・シマブクロさんね。彼の演奏はウクレレなのかギターなのかわからないほどの超絶技巧を繰り広げる。凄すぎ。僕が好きなハワイアン系ミュージシャンは「HAPA(ハパ)」。歌がいいのだ。

写真のウクレレは、ちょっと普通のウクレレと形が違う。制作者は建築家の田中さん。ご自分でオリジナルデザインを起こし、型も設計して、製作も行う。建築家だけに、ピッチ(音程)も非常に確かで、構造的にも凝りまくっている。それに、いちばん大事なことだけど、とにかく出て来る音色が半端じゃなく豊かで美しい。自動車で言えば、大量生産の自動車とフェラーリくらいの差はある。

よく工房に遊びに行って、その工程を見せてもらうのだけど、聞けば聞く程、びっくり!! デザイン、設計だけじゃなくて、製造工程まで、そんなに手を加えてどうするの? とつい思ってしまうほどの凝りようだった。もちろん仕上げも半端じゃなく美しい。そのこだわりの結果、銀座山野楽器ではいちばんの高値がついている。ハワイの「ウクレレハウス」という大きな楽器屋さんでも、アクリルケースに入って展示されている。

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形状もトーンホールも普通じゃない
びっくりするほど手間ひまがかかっている

昨年、知り合いのプロのウクレレ奏者を工房に連れて行ったら、初めてそのウクレレに触ってから一瞬も離さず2時間弾きっぱなし。「どうしちゃったの?」って尋ねたら、「いや〜、そんなすごいウクレレがあるわけないだろうって、正直ぜんぜん期待してなかったけど、びっくりした〜!」と。自分の手に合わせたものをその場で一本注文してしまった。

もう60歳を越えてから新たな自分の道を切り開いて行く田中さんには頭が下がる。やっぱり年配の方達は高度成長期を切り開いてきただけに、どんどん新しいことにトライする。僕たち若者も、自分の心の中の壁を乗り越えてトライしていかねば……!

ということで、先述のプロに出張教師をしてもらって、どこかいい場所を見つけてウクレレ教室とウクレレビッグバンドを作ることに決定。目指せ! ハワイ公演!