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絶滅の危機にあるペンギンを守ろう!

ニュージーランド・自然体験エコツアーに参加して
独特な地形や自然、そしてそこに生息する動植物が織り成す島国ニュージーランドは、3つの世界遺産を擁しています。自然を敬い、かつ人との共生に長けているこの国でエコツアーに参加した、古木みずほさんのレポートをご紹介します。

私がリボーン主催の“ニュージーランド体験エコツアー5日間”に参加しようと思ったきっかけは、ニュージーランドの環境保護に興味を持ったからです。それまで、漠然と「地球を大切に」とか、「自然を守らないと」とは思っていましたが、具体的に何か行動したことはありませんでした。自然が好きだから自然を守りたい、というごくごくシンプルな気持ちで、環境保全に取り組むニュージーランドに関心を持ったのです。

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著者(右)

3泊5日のこのツアーでは美しい自然や動物たちを身近にみることができました。とくに、自然豊かなバンクス半島へのツアーが大変印象に残っています。ここでは、シュリンさんという個人がご家族と一緒に国立公園を所有・管理して(!)、そこに住む動物や植物の保護をしています。日本では国立公園と言えば国(環境省)が管理するものですから、個人でも管理できるニュージーランドの寛容さと柔軟さに驚きました。

独特の生態系をもっているニュージーランドでは、外来種の動植物が生態系を壊す原因になっていることが悩みの種なのだそうです。シュリンさんはホワイトフリッパーペンギンを保護していますが、そのペンギンたちも外来種の攻撃によって絶滅の危機に直面しているのです。

敷地内には巣箱がたくさん置かれ、ペンギンの羽に識別番号をつけて管理しています。巣箱にはツガイで2羽ずつ入れられています。何羽か見せていただきましたが、色はややシルバーがかった青色で、ころころ丸くてかわいかったです。ペンギンは臆病なので、写真を撮るときはフラッシュ禁止、私たち人間はあまり動いてもいけません。もちろん、触ることもできませんでした。保護されているとはいえ、厳しい自然界には天敵がうじょうじょいるため、ペンギンの巣箱に似せたトラップ(罠)も100個ほど設置されていました。

虫の観察中

実際にペンギンの巣箱を作ることもできました。巣箱は至ってシンプルで、スコップで土に少し穴を掘り、木で壁と屋根を作ります。ペンギンの保護に実際に役立つことができたのは、大変有意義な時間でしたし、楽しかったです!

昼食後は近くのアカロア湾でクルージングをしました。世界最小のヘクターズイルカやペンギン、イルカなどかわいい海の動物たちを見ることができ、感動! 日本と同じように山も海もある島国なのに、どうしてこんなに違うのかというくらい、身近に自然を体験できる国、ニュージーランドってすごい! エメラルド色の海を眺めつつ、自分の人生で一番南極に近いところにいるんだなぁと感激でした。

世界最小のヘクターズイルカたち

ツアー参加者は5名で、日本での日常生活では接点もなさそうなくらい年齢もバックグラウンドもバラバラでした。しかし、自然に仲良くなれて、楽しめたのも、同じような目的でツアーに参加しているからだろうなと思います。延泊された方もいて、ニュージーランドにすっかり魅了されているようでした。

まだまだニュージーランドには行きたいところ、したいことがたくさんあるので、また必ず行きたいです。とにかく自然を満喫したい方にはほんとにおすすめのツアーです。

リボーン最新エコツアー情報

天ぷら油のリサイクル燃料で走るエコなバスツアー
9月24日(日)日帰り農作業ツアー「みやもと山」
http://www.earthdaymoney.org/market/ecobustour/ecobus_2006.9.24.html

9月22日(金)日帰り木づかい運動「森林・間伐体験ツアー」
http://www.eco-online.org/contents/topics/kidukai20060922.html

10月15日(日)日帰り「渡良瀬秋の味覚とオーガニックコットン収獲ツアー」
http://www.reborn-japan.com/kokunaihtml/kokunai_01.html#watarase

10月21日(土)日帰り「間伐体験と木工材料収獲ツアー」
http://www.reborn-japan.com/kokunaihtml/kokunai_01.html#diy

ドイツ・フライブルク 体験エコツアー
ドイツの環境首都といわれるフライブルクはエコライフの先端都市として、新しい驚きと発見を体験させてくれます。古き良き日本にあった生活の匂いをほのかに嗅ぎ、人にやさしい暮らしの残像を垣間見ることがあります。都市と農村のふたつの暮らしを体験することで、目の覚めるような感動を味わうことができるでしょう。
●旅行期間:2006年11月1日(水)〜11月7日(火) 7日間
●旅行代金:310,000円 (現地集合の場合 200,000円 ) 
●募集人数:15名(最少催行人数8名)
●協力:NPOエコロジーオンライン

第2回 中国雲南省エコツアー2006 
〜エネルギーの「懐かしい未来」に向けて〜

中国雲南省の農村部では、家畜の糞尿を発酵させ“バイオガス”として利用する農家が150万軒あり、バイオガスの利用によって衛生状態の改善、エネルギーの自給、有機肥料の活用ができるなど農家に大きな利益をもたらしています。そしてこのたび、このような農村部の様子に新たな魅力を感じた自然エネルギー推進市民フォーラム(REPP)が、日本の人々にもこうした現実を体感してもらおうとツアーを企画しました。
●旅行期間:2007年1月30日〜2月5日 7日間
●参加費:会員195,000円(同行人数20名以上の場合は割引あり)/非会員198,000円

上記日程は変更になる場合がございますので、ご了承ください。エコツアーに関するお問い合わせやお申し込みはリボーンまで。