12/21(木) green drinks Shibuya「ご近所づきあい2.0」を考える

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世界のワークキャンプから(3)

タンザニア編
東アフリカ最大の国タンザニアでは、1994年からNGO「UVIKIUTA」が国際ワークキャンプを開催している。今回は、アフリカ最高峰キリマンジャロの麓にある町、Mwangaのワークキャンプに参加した蕪城恵美里さんのレポートをご紹介する。

「高失業率」「自然破壊」「過疎化」「貧困」などが深刻な社会問題になっているタンザニア。そのような社会を少しでも活性化させるべく、NGO「UVIKIUTA」が国際ワークキャンプを開催、世界中からボランティアを募り、現地の人たちだけでは手が回らない地域開発事業に取り組んでいる。

私がMwangaで参加したワークキャンプには、現地のボランティアのほかにアイスランド、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、韓国、日本から16人が参加していた。ボランティアの内容は、現地に“市場”を作るというプロジェクトにともない、穴を掘って水道を引いたり、セメントで土台作りをしたり、基礎工事のお手伝いだった。

「案ずるより産むが易し」。これがワークキャンプから得た大きな教訓である。私の場合、英語の勉強も特にせず、最低限の荷物とタンザニアのガイドブックを手にしただけで、心の準備はあまりできていなかった。まったく知らない土地で、国籍や文化が違うまったく知らない人たちと生活をともにしながら働くことは、とてつもない不安……。

しかし、タンザニアでの生活が始まると、そんな気持ちはすぐさま吹っ飛んでしまった。親切なタンザニアの人々や、元気よく「Jambo!(こんにちは)」と挨拶してくれる子供たちの笑顔に心が和み、「Hakuna Matata(大丈夫!)」の精神が私を大きく受け止めてくれたからだ。

現地NGOのフレンドリーなスタッフや、さまざまな国から集まったワークキャンプのメンバーと共有した時間はとても貴重なものとなった。また、自由時間に訪れた、エイズと闘うNGOのオフィスや聴覚障害を持つ子どもたちが通う学校での経験は、私を大きく成長させた。

誰かからの見返りや金銭を求めず、ただ汗を流して働くことの尊さを知ったのも、途上国の厳しい現実を自分の目で見れたのも、すべてワークキャンプに参加したおかげ。一生、心に残る体験だ。

ステキな人々と素晴らしい自然に包まれたMwangaの地に、絶対またいつか訪れたい。

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