\12周年、タグラインをリニューアルします/

7月16日からgreenz.jpのタグラインは「ほしい未来は、つくろう。」から「いかしあうつながり」に変わりました。

詳しくは編集長鈴木菜央のコラムを読んでもらえると嬉しいです。

7月16日、greenz.jpのタグラインは「いかしあうつながり」に変わりました。

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エコビレッジ版 「町おこし」

地方と地域社会に密着したスイス北西部のLongo Mai
次に訪れたエコビレッジはスイス北西部にある「Longo Mai」。知人にLongo Maiの資料を見せたら、「政治的な団体かもしれないから気をつけたほうがいい」と言われた。一時はどうなることかと思ったが、現地でLongo Maiのメンバーの笑顔を見たら、その不安はいつの間にか消えていた。

「Longo Mai」とはエコビレッジ版の協同組合で、フランスに5か所、ドイツに1か所、オーストリアに1か所、スイスに1か所、ウクライナに1か所ある。最初のLongo Maiは1973年、南フランスの田舎に3つの農場とたくさんの建物が建つ786,500坪の土地から始まったそうだ。私が滞在していたスイス北西部のLongo Maiの敷地面積はおよそ33,000坪で、敷地内にはメンバーが住む3階建ての建物(寝室、キッチン、シャワー、トイレ、オフィス、屋根裏)、それに隣接する羊小屋、牛小屋、馬小屋、そして、羊毛製品を作る建物があった。

ボランティアは夏は積極的に受け入れるが、冬は仕事がないこともあり人はほとんどいないという。私がLongo Maiを訪れたときは12月下旬で、あまり人はいなかった。仕事は毎朝1日分の薪を薪置き場からキッチンのストーブに運んで火をつけること、羊と牛に1日2回えさをやり小屋を掃除すること、キッチンの片付け、など。

Longo Maiで作られた羊毛品
庭で育てたくだもので作ったジャム

地方に住み、農業を営み、家畜を飼い、羊毛製品に木製品、野菜やくだもの作り売りするのがLongo Maiの活動。そして、面白いのが、これらの商品をただ売って収入を得ることを目的としていないこと。商品はかならず宅配で直接消費者に届けるか、地元の市場で販売する。そうすることで、生産者と消費者の距離を縮め、よりよい関係を築くことを目指しているのだ。

また、ほかの場所で「ローカル」にこだわりをもって活動している団体との協働も行っている。たとえば、私が滞在したスイスのLongo Maiが協働パートナーにしているのは、エクアドルの農場。彼らの生産したコーヒーと自分たちの製品を交換して販売している。

“地元で生産したものを地元で消費する”というスタイルは「フェアトレード」のそれに似ている。私は3年前、フェアトレードのカタログを見て、一方通行的でない援助のあり方に興味をもった。その頃、仲間と雑誌を作る構想を練ったいた私は、途上国でバナナから紙を作っている日本人のプロジェクトのことを知り、ぜひそこで作られた紙を使用したいと連絡をした。だがしかし、あっさりと断られてしまった。理由は、先進国が紙をを買い上げるというプロジェクトではないからというもの。

その土地でできたものが、その土地の人たちによって消費されない限り、根本的な解決にはならない。実は、Longo Maiは、地方の題材ばかりを集めたフリーラジオやフリーマガジン、グリーンツーリズムも運営することで、地方の活性化に尽力しているのだ。

地元重視のLongo Maiというエコビレッッジに、今までのエコビレッジとは違うフェアトレードなスタイルを見た。