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自然の再生を感じるアート展

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新宿御苑を通る風の道筋が見えてくる

「ヴァルデスランド(Waldesrand)」とは、森の境界を意味するドイツ語。人間の環境汚染や破壊活動によって、世界中から森林がどんどん消えて行っているという反面、私たちが技術や叡智を持って自発的に働きかければ、森林の再生にもつながる、というポジティブなメッセージを伝えるのが狙い。

 

プロデュースは、自然と環境と人間性を大切にしたアート&デザイナーズアイテムをプロデュース、販売している”スマイルトランス(SMILETRANS)“。そしてアートワークは、ドイツ、デュッセルドルフ在住のコンテンポラリーアート界の新星、松浦圭祐(まつうら・けいすけ)さん。松浦さんは、環境意識が高いドイツの風土の中で、自然と人間と宇宙の関わり合いをテーマに創作活動を行っている。

今回のアートワークは、新宿御苑の広大な芝生の緑に鮮やかに咲く花をイメージさせるフラッグ群によって構成される。それぞれの花は、新宿御苑で保存や育成を行なっている絶滅危惧種の植物たち。昆虫を誘い集めるおしべのごとく揺れるフラッグは、軽く柔軟な回転構造を持つため、微妙な風でも方向を変え、新宿御苑を通る風の道筋を指し示して行く。

コンテンツを使った環境知識の提供も並行して行なう。フラッグの側面につけられたQRコードをカメラ付携帯電話で撮影すると、絶滅危惧種のそれぞれの花のストーリー、絶滅の要因、園内の展示場所等の情報を入手することができる。

子どもから大人まで楽しめるこのアートプロジェクト、消えゆく動植物への気持ちや、自然環境への興味を促進させるきっかけになるのではないだろうか。

主催:環境芸術学会
http://www.iead.org/

お問い合わせ:環境芸術学会事務局
TEL 03-3341-3140
(平日10:00〜17:00)