\12周年、タグラインをリニューアルします/

7月16日からgreenz.jpのタグラインは「ほしい未来は、つくろう。」から「いかしあうつながり」に変わりました。

詳しくは編集長鈴木菜央のコラムを読んでもらえると嬉しいです。

7月16日、greenz.jpのタグラインは「いかしあうつながり」に変わりました。

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与那国探訪記(2)

与那国探訪記(2)

本州が梅雨明けする7月の19〜21日にかけて、日本のジャス界で異才を放つサックス奏者の坂田明さんと、巨魚が踊る日本最西端の島、与那国島に行ってきました。今回はその第2弾。

与那国島は、島の中心である祖納地区、テレビドラマ「Dr.コトー診療所」の舞台となった島の南側に位置する比川地区、そして漁業基地の中心となる久部良地区の3つが主な集落となっている。その漁師の大半が居を構える久部良地区だ。夕方、遅くにやっと帰ってきた玉城さんにカジキ漁についてお話をお聞きした。

「与那国の海人にとって、カジキは特別な魚さ。お金になるとかならないとかそういう問題じゃいんです。海人として生きるならやっぱり釣りたいんさ」と、玉城正太郎さん。

玉城正太郎さんは漁師になってから18年。港では4番目に若い海人だ。明治以降、沖縄本島の漁師町、糸満市から渡ってきた祖父の代から数えて3代目にあたる。父の玉城正二さんは、与那国島を題材にしたドキュメンタリー映画『老人と海』にも登場するほどの漁師だ。坂田さんはその『老人と海』の映画撮影で与那国島を訪れ、祖父や父のカジキ漁を見て育ったその末っ子である正太郎さんとは実に10年ぶりの再会。

漁師は魚を釣り上げ、市場に卸して初めて成立する。釣趣や食味を楽しむ釣り人とは違い魚の価値は換金価値で決まるのが普通だ。当然、卸値の高いものがいい魚だ。正太郎さんも漁の安定するアカマチと呼ばれる深海系の高級魚を狙う。しかし、彼は根っからの与那国漁師。ひとたび、カジキの群れが島の最西端、西崎周辺に現れると、脳裏はすべてカジキ一色で染まる。それほどまでに、与那国の漁師にとってカジキは特別な魚であり、経済価値では捕らえきれない特異な魅力を持っている魚なのだ。(つづく)

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手製の銛を作る玉城正太郎さん
浜では与那国馬を海水に浸けて手入れが行なわれていた