カンボジア難民として育ち、あえて、内戦後のカンボジアにもどり、文盲の女性たちのために工房を立ち上げたチャンタ・ヌグワン。彼女たちが創り出したシルク・スカーフは世界最高品質として証明され、途上国から新しい世界を創りだそうとしている。

迎えるもう一人のゲストは躍進を遂げつつあるインドからだ。インド国内でいち早くアショカフェローとして認定されたラフール・ナインワルはインドが、高度経済成長の過程で迎えつつある更なる社会的分断を憂い、その分断を乗り換えるリーダー達の育成に挑戦する。

チャンタは、途上国にある問題や劣悪な状況そのものが新たなリーダーシップを生むのだ、ということを身をもって示してくれる。ラフールは、そういうプレイヤー達とどう交わっていくのか、そして、我々が何を学び取ることができ、その先になるのか、とう道程を示してくれるんじゃないか、と。