2011年2月19日に、初めて「ぱぱとままになるまえに」というイベントを開催してから、4年が経ちました。

今までほんと、いろーんなことがあり、変わった部分も、変わらない部分もあります。

“久しぶりに会えたらいいな。はじめましての人にも会いたいな。”そんな気分で、「ぱぱとままになるまえに」4周年イベントをやります。

4年間続けてきてわかったことがあります。それは、「けっこう、みんな、パパとママになりたいと思っている。」ということ。「いつか子どもほしいな。」と思っているのに、いざ目の前にしてみると、ちょっと怖くて、不安で…。

せっかくなりたかったはずなのに、100％よろこべていなかったり…。自然と、遠ざけてしまったりすることもあるようです。でもそんなの、もったいないですよね。

【ぱぱとままになるまえに】は、「妊娠したときに、“ちゃんと”よろこべる社会をつくる。」その為に4年間活動をしてきたような感じがします。最近になって、ようやく、言葉で表現できるようになってきました。

活動当初は、『ぱぱとままになるまえの人たちに、一体何を知らせたいの？』『当事者になる前の人たちに、ニーズなんてあるの？』と言われたりもしましたが、４年間の活動を通して気がついたことは、「いろんな家族の形があることを知ってほしいんだ。」ということ。（実は、わたし自身が一番知りたかったことでもあります。）ことばにすると、薄っぺらく、あたりまえのことのように聞こえてしまいますが、きっと、そういうことなんだと思います。

“家族”と聞くと、一番さいしょに頭に浮かぶのはきっと、自分のうまれ育った家族。その家族を起点にして、“これからつくる自分の家族”を思い描くには、あまりにも材料が少ない気がします。

これから新しい“家族”をつくっていく私たちに必要なのは、「いろんな家族の形があることを知れる機会」知識を頭の中に入れるのでもない。情報をたくさん収集するのでもない。

ぱぱとままになるまえの私たちの前には、ちょっと先にパパとママになった先輩たちがいるという価値に気がつき、パパ、ママ、妊婦さんたちから、“ほんとの話”を聞く。「いつか子どもほしいな。」を、周りのパパ・ママ・妊婦さんたちから支えてもらって、どんどん“ほんと”に近づけてゆく作業。

そのための時間を、ゆっくり取ることがきっと、パパとママになる前の私たちにとって、必要なことなんだと、最近になって、ようやくそう思うのです。

今回の4周年の【ぱぱとままになるまえに】では、ゲスト4人をお迎えし、前半は、出産後のママ２人のお話を、後半は、パパ2人のお話をお伺いします。お話を聞かせてもらったあとには、「あなたが今この場で話し合ってみたいこと」を出し合って、話してみたいことを話したい人同士で話す時間を用意しています。