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【イベント】Uターン、Iターンのつくり手が過疎のイメージを変える!
「美作(みまさか)の〝これから〟を考えるトークイベント」

greenz.jpでは紹介のみ行っています。お問い合わせ・ご連絡はイベント主催者さまへお願いします。



mimasaka

岡山県勝山の「パン屋タルマーリー」にて、「田舎」で暮らすことの意味を考えるトークイベントを開催します。
題して、
【美作の〝これから〟を考える~
過疎のイメージを覆す「小商い」の担い手たち~】

このイベントは、パン屋タルマーリーの店主・渡邉格(わたなべ いたる)が初の著書『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(講談社)を刊行したことを記念して行います。お金中心の「腐らない」経済から、発酵と循環で成り立つ「腐る」経済へ――。私たちのパンづくりに込める思いを、パン屋を営む実践の日々と、私自身の半生を振り返りながら綴った一冊です。

田舎で「腐る経済」を実践する「小商い」のつくり手たちにお集まりいただき、「田舎」でものをつくって暮らしを立てることへの思いを語っていただきます。しかも、お集まりいただく方のほとんどが、東京からのUターン、あるいはIターン組。かく言うタルマーリー夫妻も、東京からのIターン。東京で暮らし続ける選択肢もありながら、自分の意志で「田舎」での暮らしを選んだのはなぜか。

「美作建国1300年」の年にあわせ、美作の「小商い」のつくり手たちとともに、美作の〝これから〟を考えます。

美作の〝これから〟を考える~過疎のイメージを覆す「小商い」の担い手たち~
日時: 10月6日(日)13時~14時30分
  (開店の10時からイベント開始までのあいだも取材対応が可能です)
場所: パン屋タルマーリー岡山県真庭市勝山195-3
参加費: 無料(どなたでもお気軽に、お話を楽しんで行って下さい!)
主催: パン屋タルマーリー
交通: 車/近隣の観光駐車場(無料)をご利用下さい。
   バス/岡山⇔勝山間を高速バスが運行しています。
   http://www.chutetsu-bus.co.jp/rosen/katuyama.htm

【タルマーリー夫妻の言葉】
タルマーリーが本に込めたのは、人が豊かに暮らせて働ける――、そんな経済を田舎でつくっていきたいという思いです。パンをつくることで、そのまま地域が豊かになって、地域の人のつながりが太くあったかくなる。そんな思いを胸に思い描き、私たちは田舎でパンをつくっています。

私たち夫婦は2人とも東京生まれの東京育ち、2008年2月から千葉県いすみ市でパン屋を営んでいましたが、震災を機に勝山にやって来ました。岡山県北一帯は、過疎に苦しんでいると言われます。それでも私たちがこの地を選んだのは、自然と歴史が交錯する勝山に魅せられたからであり、地域の可能性を信じ、地域の資源を活かして自分の手でものをつくる、「小商い」の担い手たちがいたからです。彼らの暮らし方、働き方は、タルマーリーが目指す姿と重なると同時に、私たちが抱いていた過疎のイメージを根底から覆すものでした。だからこそ、ここ勝山でパンをつくることを決めたのです。

【スピーカー】
ひのき草木染織工房・加納容子さん:
美しい町並みを守る元祖・勝山の魅力発掘人(東京からのUターン)

辻本店・杜氏・辻麻衣子さん:
勝山で200年以上続く酒蔵「辻本店」初の女性杜氏(東京からのUターン)

平松竹細工店・平松幸夫さん:
勝山伝統の竹細工を受け継ぐ若き担い手

蒜山耕藝・高谷絵里香さん:
震災を機に蒜山に移住した自然栽培農家(東京からのIターン)

【スペシャルゲスト】
難波邸・山田哲也さん、鈴木宏平さん(東京からのIターン)
難波邸は、岡山県美作市で築100年の古民家をリノベーションし、食堂やセレクトショップ、アトリエなどを運営する4人組のユニットです。タルマーリー同様、料理をつくり商品を選ぶ際には、地元の自然素材を大切にしています。出版と同時期に完成したカフェのリニューアルについても、思いを伺います。

【勝山について】
自然豊かな岡山の山間で、江戸時代の風情を感じさせる趣のある町です。古くは古代から出雲街道の要衝の地として栄えたところで、江戸時代には勝山藩の城下町としての役割も担い、白壁と格子窓の美しい町並みが残っています。町にかかるのれんは、当イベントのスピーカーのひとり、加納容子さんが手がけられたものです。