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10/14〜15 土日合宿開催!地域コミュニティ(まち・むら)で「ほしい未来をつくるコミュニティを学ぼうゼミ」〜第1回藤野編〜【グリーンズの学校】

“ほしい未来は、つくろう”これはgreenzのタグライン。
想像したり、批判したりするだけなく、実際に頭を使って、心ときめかせて、手を動かして 未来をつくること。

コミュニティに入って実践的に身体で学ぶ

そしてgreenzの今のミッションは、日本中に、「ほしい未来をつくる人」を増やすこと。

Webマガジンとしてスタートし、色々なほしい未来をイメージできるような世界の出来事を紹介してきた、グリーンズも次のステップとして、グリーンズの学校を始め、いろいろな学びの場を提供し、「ほしい未来をつくる人」を増やせたらと活動してきました。

また、green drinksや、greenz peopleの皆さんの取り組みなどで、いろんな人が知り合って、交流出来る場もさらに加速してきました。

もっともっとこの速度を上げていくためには、一人一人だけでなく、様々な仲間な必要なのだろうと感じています。

今回は同じ地域の仲間で活発に活動している地域コミュニティを回ることで、より実践に近い暮らしのコミュニティを体験してもらいたいと考えています。

コミュニティという単語は範囲が広く、ここの捉え方も色々あると思います。今回は、まち・むらという単位でのコミュニティから、都市の中での地域コミュニティ、暮らしと共にするコミュニティまでいくつかの場所を巡っていきたいと考えています。

ボジティブな“ほしい未来”を共有できる仲間を探そう

改めまして、こんにちは、このクラスのコーディネーターを担当する高橋靖典です。
私自身は子どもをある学校に入れるために、神奈川県相模原市(旧藤野町)に引っ越しをしました。ここは、コンビニが2軒、スーパーが1軒というような規模の中山間のまちです。そこで様々なやり方や価値観の違いは各々ありつつも、新しい生き方を模索している多くの仲間たちと暮らしを営んでいます。

子どもが生まれる直前までは、六本木に勤め、麻布十番に住んで、仕事に打ち込む生活。世界の不均衡に違和感を覚えつつも、24時過ぎまで仕事をして、目先のことに追われる日々を過ごしていました。
そして、結婚・子どもの誕生。子どもを育てるには少しは緑の多いところにと思いつつも、会社から遠くなるのも避けたい。悩んだ末、都内でも大きな公園である代々木公園の横を引越し先に選びました。しかし、休日に子どもを載せてベビーカーを公園内で押していると、3m四方に一人いるような、あまりの人の多さ。そして、休みの日も働くのが美徳とされるような価値観の会社。ある日にふと、「こりゃ、変えないとダメだ。。」という結論に至ります。

人間にとっても、アスファルトに覆われた生活は、この数十年あまりのこと。できれば、何万年もそうであったように、子どもを自然のある土の上で育てたい。また、自分の人生の時間を自分でハンドリングしたいという思いも重なり、起業なども経て、幾つかの場所を探す中で、シュタイナー学園のある藤野にたどり着きます。

この学校自体も知識偏重だけの教育でなく、芸術的要素に覆われた教育で、世界に働きかける人間の成長を育む学校です。そんな学校に子どもを通わせようと思う親たちも、世界をよりよくできないかという思う人々が多く集っていました。

藤野は歴史的にも甲州街道沿いによる人の行き来がある地域でもあり、1980年代の芸術振興、1990年代のパーマカルチャーの活動、2000年代からのシュタイナー教育、2010年ごろからのトランジションタウン活動と、様々な活動が重層的に重なってきて、自らの手でつくる暮らしや、持続可能な資源の使い方など、新しい生き方を模索してみようという人たちが増えてくる地域になってきています。自由な生き方をしている人たちが周りにいると、いろいろな事柄にチャレンジもしやすく、様々な活動や小商いが生まれ続けています。

ボジティブな“ほしい未来”を共有できる仲間と伴走出来ることで、それが新しいムーブメントになり、世界をより良い方向に向かわせる大きな力になるかもしれません。

実際の地域コミュニティに入って学ぼう!

今、各地で新しい未来を共有できる仲間が集まるコミュニティがあちこちで生まれています。その地域で、どんな暮らしをして、どんな仕事をして、どんな活動が生まれているのか。

そんなことを各コミュニティに行って、一緒に学んでみませんか。暮らし方、メッセージの伝え方、話し合いの仕方、新しい仕事の作り方、そして仲間の作り方。そんなことが、色々、学べるかもしれません。自分が楽しく変わることで世界が変わっていく、そんな一石を投じてみませんか。

早くいくなら一人で行け、遠くに行くならみんなで行けという、アフリカのことわざもあります。一人で進むより、みんなで活動することで、より大きな動きになるのかもしれません。

“ほしい未来をつくるコミュニティを学ぶ”合宿、これは各地で今活発に動き始めているコミュニティを周り、コミュニティを活かし、広げていくための学びを深めます。答えは一つではないだろうと思っています。皆さん自身のやり方をいろいろ探していきましょう。

第1回は、藤野

神奈川県旧藤野町(現相模原市)。2007年に相模原市に合併し、現在は、9000名程度の地区。東京都新宿から、電車でも車でも1時間-1時間半程度。高尾山の西側、相模湖畔に位置しています。河川を臨む丘陵地帯には、縄文時代の遺跡も多数出土します。

戦時中には藤田嗣治を始め多くの画家が疎開し、「芸術村」構想があったという史実から、30年前に神奈川県による芸術地域振興策が始まるが、2年で終了。その後、地元住民と移住をしてきた芸術家の活動に合わせて、藤野町単独の芸術振興策も始まります。毎年200-300万円ほどの予算を、各芸術活動に補助する形でしたが、これが長き一貫に渡ることで一定の成果を見せます。

23年前には日本初のパーマカルチャーの拠点、パーマカルチャージャパンが設立され、現在は1200人あまりの卒業生を排出。13年前には学校法人シュタイナー学園が、構造改革特区の制度を利用して設立。これらの家族ごとの移住者も増加。2008年には日本初のトランジションタウン活動がスタート。
その活動から、地域通貨よろづ屋や藤野電力、他様々な社会問題に対しての実践的な提案活動が増えていきます。

グリーンズの記事では、地域住民がお互いを助け合い、新しい活動が生まれる
地域通貨よろづ屋、市民初のDIYの電力活動である藤野電力、廃材エコヴィレッジゆるゆる、里山長屋などが紹介されています。

藤野地域通貨よろづ屋
“お金”が流通する「経済社会」ではなく、“心”が流通する「循環社会」を。地域通貨通貨「よろづ屋」がつくる、ほしい未来とは?

藤野電力やよろづ屋など、ユニークな取り組みが生まれている神奈川県の藤野エリアに、greenz peopleのみなさんと”大人の遠足”に行ってきました!

藤野電力
「残念なくらい簡単でした!」42,800円ではじめる電気自給プロジェクト「藤野電力」 [イベントレポート]

エネルギーの未来を、じぶんたちの手でつくろう。藤野電力・小田嶋電哲さん × 鈴木菜央のエネルギー談義

藤野電力の生みの親!鈴木俊太郎さんが目指す “ものづくりから始まる自給自足”とは?

楽しいことしかやってません! 藤野電力のオフグリッド発電システムを新築の自然住宅に導入しちゃった工務店「創和建設」の“みんな楽しい”家づくり

廃材エコヴィレッジゆるゆる
限界集落を、まるごとエコヴィレッジに!地域通貨で持続可能な里山コミュニティづくりを仕掛ける傍嶋飛龍さんインタビュー

里山長屋
里山に長屋をつくる? 神奈川・藤野で建設中!

今回は、藤野での様々な活動拠点を周り、また各活動を引っ張っている人たちに直接話を聞くことができます。また、現地での実際のフィールドワーク先は、地域のつながりの中があることで見られる場所もあり、貴重な機会となります。

地域の事例を見学後の2日目午後は、コミュニティが円滑に進むためのコミュニケーション手法や、会議・ミーティングのやり方、話し合いの進行方法について体験する形でのワークショップ形式で学びます。

そもそもの価値観や人生の背景、暮らし方が違えば同じ場所に住んでいても、うまく意図が伝わらなかったり、行き違いがおきて人間関係が上手くいかなくなるケースも多く出て来ます。

どうしたら上手く物事を進めていけるのか、そんな方法を体験しながら学んでいきます。

こんな方にオススメです
・ほしい未来を作りたい方
・自分の住んでいるコミュニティ、地域を面白くしたい方
・なんらかの活動に限界を感じている方
・共感でき、活動できる仲間が欲しい方

講座日程

10月14-15日(土,日)

1日目
10:00-藤野サンヒルズ・藤野電力の見学
11:00-ふじのアートヴィレッジ
12:00-藤野倶楽部百笑の台所(地域通貨よろづ屋の話+昼飯)
13:30-里山長屋(長屋とパーマカルチャー)
16:00-廃材エコヴィレッジゆるゆる
18:00-大和屋/夕食(地域ファンドの実践について)
19:00-やまなみ温泉(希望者)
20:00-藤野倶楽部にて懇親会

2日目
10:00- 藤野倶楽部でのレクチャー
12:00 昼食
13:00 絹と藍に育まれた国際むらづくり協議会の古民家見学
14:00 古民家でのレクチャー、ワークショップ(コミュニケーション&ファシリテーションについて)
17:00 終了

※コースは変更の可能性があります。

会場

藤野駅集合(JR中央線、新宿駅より中央特快等で1時間)

※現地集合、現地解散となり、現地までの交通費はそれぞれご負担お願いします。
※安全面では自己責任にてお願致します。

参加費

一般 ¥28,000
people割 ¥25,200
(別途:宿泊代金 ¥4,200)


※greenz peopleの詳細は、こちら
※参加費に含まれるもの:レクチャー・フィールドワーク
※参加費に含まれないもの:宿泊費、現地までの交通費、食事代(初日昼食、夕食、2日目朝食)

定員

12名
※最小催行人数8名
※申し込みは先着順です。定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。
※開講の決定は初回授業の1週間前までご連絡いたします。

申し込み方法

下記「申し込む」ボタンをクリックしてお申し込み後、決済をお済ませいただきましたら、正式受付となります。 ※決済はVISA、MASTER、JCB、AMEX、Paypal、コンビニ/ATMが利用可能です。

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申し込み締切

10月8日(日)22:00
※定員に達し次第、受付を停止します。お早めにお申込み下さい。

プロフィール

・コーディネーター

高橋靖典さん
プロデューサー・ワークショップデザイナー。娘のシュタイナー学園の入学に伴い、藤野に移住。トランジションタウン活動に参加。地域通貨よろづ屋や藤野電力の他、コミュニケーションや仕事と経済といったテーマでも活動。現在の興味は地域での事業を作ること。
アーキタイプ株式会社代表取締役農業生産法人 藤野倶楽部取締役 
学校法人シュタイナー学園理事長 、一般社団法人 藤野エリアマネジメント共同代表理事 

・ゲスト講師

中村賢一さん
旧藤野町役場に務め、ふるさと芸術村構想やシュタイナー学園の誘致など、さまざまな企画を手がけてきた。退職後も、ふじのアートビレッジや藤野サンヒルズの設立・運営を行う藤野エリアマネジメントの運営や、移住者への家の紹介などをボランティアで行い、まちづくりに深く関わっている。
一般社団法人 藤野エリアマネジメント代表理事、藤野里山交流協議会会長
※取材事例(1)

※取材事例(2)

山田 貴宏さん
ビオフォルム環境デザイン室代表・一級建築士。主に国産材と自然素材を活用し、地産地消でかつ伝統的な木の家造りを中心とした建築/環境設計を行う。パーマカルチャーのデザイン手法・哲学を背景とした住環境づくりをめざす。建物とそれを取り巻く自然まで含めた幅広い環境と場づくりがテーマ。
著書:里山長屋をたのしむ: エコロジカルにシェアする暮らし 
 畑がついてるエコアパートをつくろう―地球を冷やすワザいっぱいの下町プロジェクト
※取材事例(1)

※取材事例(2)

傍島飛龍さん
『人生はアートだ』
画家、万華鏡作家、超音楽的お遊び集団じゃねんず団長、そして限界集落の廃工場を廃材で作り上げている『廃材エコヴィレッジゆるゆる』村長と遊びに本気の多動症マルチアーティスト。
廃材エコヴィレッジゆるゆるは様々なエコシステムを廃材で作り上げ、「コミュニティー通貨ゆーる」の導入や、狩猟採集イベント「ビストロ山」「天才合宿@藤野」などライフスタイルやコミュニティーづくり、意識改革など既成概念を壊すイベントを企画している。
・オフィシャルブログ
・廃材エコヴィレッジゆるゆる


小田嶋電哲さん
1972年、東京都生まれの千葉育ち。2007年に家族ととともに藤野町へ移住。会社勤めの傍ら地域の自立を目指すトランジションタウン活動に合流し、地域通貨、森部等の活動を経て、震災を機に発足した藤野電力に参加。ひかり祭りでの100%電力自給プロジェクトを機に退職、以後、住宅や事業所への自家発電設備の施工、お祭りイベント等への電力供給、ミニ太陽光発電WS、市民発電所の建設など、藤野電力として活動する。近年は退職前の業界で出稼ぎをしながら新しい活動を模索中。

コーディネーター高橋さんよりゲストのご紹介!
中村賢一さんは代々の藤野のご出身。旧藤野町でも長く役場の職員を務め、様々な地域活性に尽力。退職後も精力的に活動し、アーティストやクラフトワーカーのための拠点を作ったり、移住者のサポートを行っています。現在はそれらの活動を(一社)藤野エリアマネジメント代表として行っています。藤野で困ったことがあれば、賢さんに相談しようと皆から頼られている存在です。

山田貴宏さんはパーマカルチャーの講師でもあり、トランジションジャパンの創立メンバー。パーマカルチャーのデザイン手法を学んだ家族たちで作られた藤野の里山長屋の設計者でもあり住民でもあります。他にも安曇野のビオホテル「カミツレの宿 八寿恵荘」や、いるかビレッジ、PICAの各施設など環境と調和する建築を手がけられています。現在は神山町での公営住宅づくりの建築設計なども行っており、暮らす人とコミュティという点では多くの知見をお持ちです。

傍嶋飛龍さんは常に遊びに本気のアーティスト。瞬発力と、動き出したら止まらないパワーで、いろんな人の興味を引きつける様々な企画や作品を作っています。旧藤野町の中でも11世帯の限界集落、綱子で作られている廃材エコヴィレッジは、行った人が皆、心の何かを刺激される魅力に溢れています。

小田嶋さんは藤野電力のフロントマンでもあり、藤野電力に身を投じての活動をしてきました。藤野電力というコミュニティ自体もトランジションタウン活動や地域通貨よろづ屋をルーツとしており、その誕生や、経緯、スタンスは少し他の電力活動グループとは異なる要素が多いように思います。
あまり話されてこなかった正直ベースでのその成り立ちや、活動、そしてこれからについて藤野電力のコミュニティという軸で話をしてもらおうと思っています。

・監修

鈴木菜央
NPOグリーンズ代表/greenz.jp編集長 千葉県いすみ市在住。家族4人で35㎡のタイニーハウス(車輪付き)にて、小さくて大きな暮らしの実験中。著作に『「ほしい未来」は自分の手でつくる』 

みなさんのお申込みをお待ちしています! ご質問がある方は、この記事にコメントするか、school[at] greenz.jp まで!

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