2008年3月21日(金)、鈴木菜央が、対向文化専門古書気流舎が主催するイベント「『おしゃれエコ』は我々をどこに連れて行くのか?!」に参加してきました。イベント詳細は以下の通り。
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【気流学舎 031】
「『おしゃれエコ』は我々をどこに連れて行くのか?!」
〜 気流舎と greenz.jp 、大いに語る 〜日時:2008年3月21日(金)20時〜
場所:気流舎
話す人 気流舎店主 かとけん
greenz.jp 編集長 鈴木菜央
(greenz.jp 山本ペロ)参加自由、申し込み不要、
できましたらワンドリンク(投げ銭歓迎!)—————————-
こんにちは。greenz の山本ペロです。
いっつも気流舎を愛用させて頂いてます。
チャイはおいしいし、欲しい本はたっくさんあるし、
店主はスマートだし…!ところで、ある日、いつものようにチャイを
飲みながら、かとけんさんとお話していたら、
「この greenz の記事ってさ…」と
私の書いた記事について話はじめました。
そのお話がとってもおもしろかったので、
ぜひ、うちの編集長とトークを! と思い、
今回のイベントとなりました。題して
「『おしゃれエコ』は我々をどこに連れて行くのか?!」「エコかっこいい」「エコリュクス」「エコセレブ」…。
2008年のキーワードは「エコ」だ、と誰かが言っている
とおり、今年は、「オッシャレー」なのとエコが
合体したモノが、幅をきかしていくようです。そこで! そんなステキ? かつ、
そこはかとなく? アホちっくな風潮を
下北沢のオルタナティブ古書店・気流舎と、
「エコスゴくてワクワク」な未来を伝えるWebサイト、
greenz.jp とで、がっつり語っていきます。果たして、この日本に、
本当に持続可能な未来はやってくるのか?!
突っ込み大歓迎。乞ご期待。
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で、これが、むちゃくちゃ面白かったです。
加藤さんからなされた、問題提起は以下の通り
greenz.jpに可能性を感じるけど……
1 世界の「しくみ」への視点は?
2 シャロウではないのか?
3 スペクタクルへの加担?
1は、バナナの記事を指して、バナナが、大農園を通して、植民地経済に組み込まれた歴史や今も続く発展途上国の貧しい人々からの搾取の現状について、まったく触れていない、ということや、この記事にあるような、ちょっとした解決策を提示することで、強烈な現実から目をそらす結果になっているのではないか、と問題提起があった。
まず、私は「そのとおりですね」と答えた。greenzの記事の中に、途上国の厳しい現状や、バナナという作物を通して、世界的なシステムに我々も組み込まれているということの提案があっても良いのではないか、という提案が加藤さんよりあった。わたしも、その通りだと思った。これは今後、greenz.jpのスタッフやライター、編集者がもっと勉強を重ねて、向上できる部分だろう。
ちなみに、前提として、greenzの今の体制ができあがったのは2月の頭。まだ2か月くらいしか経っていない。なので、いろいろなことが発展途上なのである。
2は、greenz.jpの表現は(ディープエコロジーのディープの反対の)シャロウではないのか?精神的なことを軽視しているのではないか?という問題提起。
加藤さんによる、ディープエコロジーの説明は以下の通り。
自己の探求や瞑想などによって、誤った近代的世界観を捨て去り、その代わりに有機的な生命世界のなかに織り込まれて存在している真の自己のあり方に目覚め、そして生活をエコロジカルなものに改め、調和のとれた世界を実現していくための直接行動に立ち上がろう、というのがディープエコロジーの考え方である
加藤さんの問いかけは、精神性を大事にしていないのではないか、ということだったように思う。これについては、鈴木菜央個人はディープエコロジーについて詳しく勉強しているわけではないが、私はその価値観を、加藤さんとほとんど共有していると思っている。私が書いたこの記事「ビジネスのヒントは自然にあり」に載せた、Bioneersの定義も、ほとんど同義だろう。
ただ、それを今の段階で記事に織り交ぜていくほど、greenzの編集部は成熟していないと思う。スタッフの指向や考え方も、いろいろだし。それがどんなものか、みんなで探り合って、理解した上で、初めてそういうことを出していけるようになるのではないか。また、そういう記事が受け入れられるか、試しながらやっていく必要があるだろう。
また、宇宙の視点ということにも話が及んだ。地球を宇宙から見ることで、さまざまなことを感じられる。地球がいかに奇跡的な惑星か、信じられないくらいの多様な生物がお互いに生かし、行かされている場所なのか、国境というものは人間の頭の中につくられたものであり、広大な宇宙から比べれば、人間同士が争っているあらゆることは、本当に些細な違いでしかない、という視点などなど。
結論を言うと、そういった考え方や視点を前面に出していきたいけれども、まだそういう段階にない、ということだろうか。
3は、greenz.jpが、スペクタクル(見せ物)的世界を無批判に受け入れ、増幅する装置になってはいまいか?という問い。
加藤さんによる、スペクタクルの説明は以下の通り。
スペクタクルとは、「見せ物」のこと。この世界は見せ物にあふれ、人々はあらかじめ用意された見せ物を受動的に見る観客であることしかできず、気づかずにいるうちに見せ物のエキストラにすら動員されているかもしれない、そのように抜け出すこともできないどこまでも「与えられた」世界です。
これは、おもしろい視点だなと思った。私は「スペクタクル」という考え方を、半年くらい前に気流舎に遊びに来て、初めて知った。
たしかに、朝から晩まで、人間は広告にさらされ続けて生きているし、一生の大部分が、誰かの「意思」の光を浴び続けて生きていくのだ。(「「Dickでお金を借りれば(一瞬だけど)あなたもヒーロー!」」「これを飲めば、あなたも松坂みたいに注目される」などなど)
この現代社会という巨大な見せ物小屋の観客として、居続けさせられる無言の圧力なのだ。ほとんどのCMの本質は、「あなたが主役ですよ」と言いながら、スペクタクルの観客でありつづけることを強制しているのだ。
それを脱するために、一人ひとりが考え、選び(または選ばず)、行動することが極めて重要だ。テレビがない家庭が増えているという。あたりまえだろう。もう、そういう圧力から自由になりたい。
ところで、私は自動販売機でほとんど買わない。私は、自販機の消費電力がたいへんな物だと言うことを知っているし、必要だと思わないので。意思表示のために、ほとんど買わないようにしているのだ。私みたいに、毎日の行動が、未来に影響していることを知っている人が増えていくだろう。また、増やしていかないといけない。
今のところ、greenz.jpはそういう視点をあまり提供できてはいない。しかし、それができるようになりたいとは、強く思っている。
加藤さんは、greenz.jpの記事に付いている「Next Actionはいいね」と言ってくれた。記事の内容についても、もっともっと、一人ひとりが考えるきっかけを提供していきたい。
というわけで、もっと面白い話はたくさん出たし、この記事では、現場の空気感を1%も表現できないけれど、かなり面白かった。
加藤さんをはじめ、みなさんのgreenz.jpへの期待をものすごくひしひしと感じたし、誰もが参加できる(どうのこうの言える)greenz.jpとして、もっともっと、みんなのメディアになれるよう、がんばりたいと、本気で思いました。
加藤さん、気流舎に集まってくれたみなさん、そして企画してくれたペロちゃん、本当にありがとうございました。



