日常生活の中で、少なからず目にすることがあるホームレスの人たち。
「どんな理由で家を無くしたのだろう」
「大変そうだなぁ」
そのように、ちょっとだけ思いを巡らすこともあるかもしれませんが、彼らに対して何もすることなく多くの人が通り過ぎてしまうのも事実。
しかし中には、ホームレスの人びとを助けてあげようと行動に移す人もいます。これまでにも「Crack & Cider」や「Lava Mae」など、斬新なアイデアでプロジェクトを展開する人びとを紹介してきました。
しかし、これらのプロジェクトを展開しているのは、大人たち。今回ご紹介するプロジェクトの主役は、なんと6歳の女の子なんです!
今回の主役は、アメリカ・シカゴ州に住む6才の女の子Armani Crews(以下、アルマーニちゃん)。
子どもの頃は誕生日が近づいてくると「プレゼントは、何を買ってもらおう?」と考えるものですが、彼女は「誕生日プレゼントはいらない。代わりに、ホームレスを助けたい!」と望み、実行してしまったのです!
私の6才の誕生日には、ホームレスの人たちに食事を与えたいの。
誕生日の数ヶ月前から、アルマーニちゃんは両親にお願いし続けていたそう。
両親は当初、冗談だと思っていました。しかし、プレゼントは何がほしいかを聞く度に同じことを話す彼女に、お母さんはサンドウィッチをつくってホームレスの人に配ることを提案。
しかし、この提案に対して
ダメ。私の誕生日パーティで食べるようなごちそうを、ホームレスの人たちにふるまいたいの。
と、アルマーニちゃん。
揺らぐことのない子どもの意見を聞き入れ、両親は誕生日パーティのために用意していた300ドルで、チキン、魚、スパゲッティ、マッシュポテト、ケーキ、フルーツ、といったごちそう、そしてペットボトルの水をたくさん用意しました。
この計画はFacebookや口コミで広がり、友だちや地元の教会といった多くの協力者から寄付が集まり、日用品などの物資を揃えることまで実現!
誕生日会当日。
約125人のホームレスが集まり、このおもてなしに大喜び! 計画は大成功となりました。
アルマーニちゃんは、言います。
人のためになることが私の幸せ。
「困っている人にプレゼントをする」ことで、かけがえのない1日を経験したアルマーニちゃん。
1年に1度の誕生日でなくとも、身の回りにいる「笑顔にしたい」と思う人にプレゼントをすることは、いつでもできるはず。
まずは、ちょっとしたプレゼントで、何でもない日に魔法をかけてみませんか?
[via THE HUFFINGTON POSTCNNELLEBLAMEEBROABC]
(Text: 市川里穂)