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教えて! 地球や人に優しいおしゃれのコツ。「Bioneers」エシカルファッションスナップ①

エシカルとは、英語で“倫理的な”、”道徳的に正しい“という意味。そしてエシカルなファッションとは、地球環境、労働状況、社会問題に配慮した装いのことです。

…え、それって具体的にどういうもののこと?

例えば
1. フェアトレードなどの生産者の賃金や労働環境を守る製品
2. 有毒農薬や化学薬品を使用しない環境に優しいオーガニック・コットンなどの素材を用いた製品
3. リサイクルやエネルギー問題に取り組む製品
などが含まれます。

とはいえ、かつてエシカルな世界とは真逆な生活を送り、毎シーズントレンド服を買いまくっていたワタクシ、土居彩。実際のイメージがよくつかめません。そこで地球や人に優しいオシャレのコツを探るべく、「Bioneers」参加者からエシカルファッションとは一体なにぞ? と学んで参りました。

土居彩
編集者、ライター。株式会社マガジンハウスに14年間勤務し、anan編集部、Hanako編集部で編集者として、広告部ではファッション誌Ginzaのマーケティング&広告営業を勤める。幸福心理学を学ぶために退職し、幼児用絵本から英語学習を開始。現在はカリフォルニア大学バークレー校心理学部BSI研究室で丁稚見習い中。
退職後の波乱万丈な毎日をリアルに綴ったananweb連載:『会社を辞めて、こうなった
Twitterアカウント: @AyaDoi1

ちなみに、取材時に私が着用していた「DOCKERS」のシャツは、「ドネーション・ボックス」でゲットしたもの。「ドネーション・ボックス」とは、不要になった衣類や小物などを寄付・共有し合うため、地域に設置された箱のこと。私も寄付したり、使わせてもらったりと活用中。焦げ染みがあった胸ポケットを取り、さらにお気に入りのデザインにチェンジ!

シリーズ第1回目の今回は、「過剰な消費活動には参加しない」と7歳の頃から大事に使っているベルトをポイントに全てスリフトストアで手に入れた古着をスタイリッシュに着こなしていた農業芸術家のキャサリンさんなどが登場です!

01.
ヴィンテージ・ジュエリーで
ルーツとつながる。

チャンドラー・ソーヤーさん
(ファッション・フォトグラファー)

「南米アマゾン川流域で昔ながらの暮らしを守り続ける先住民の人たち。彼らが自分たちの力で熱帯雨林を保護できるように支援している非営利団体なんです」と、「The Pachamama Alliance」のボランティアとして「Bioneers」に参加したというチャンドラーさん。

カリフォルニア州北部、サクラメント渓谷で狩猟、採集生活をしていたというアメリカ先住民・ウィンタン族の母を持つ彼女。必ずアメリカ先住民のアクセサリーを身に着け、自分のルーツとつながっているという。

「一番のお気に入り」だと言う、ブルー、オレンジ、グリーンと鮮やかな色のビーズがあしらわれたヴィンテージ・レザー・ブレスレットは、アメリカ先住民・ナバホ族のハンドメイド。

02.
7歳の頃から愛用しているベルト。

キャサリン・シエックさん
(ファーマー・アーティスト)

太陽のような笑顔、日に焼けた肌にブラックリネンドレスとヒールサンダル…。「古い洋服に新しい息吹を与えることが私のスタイル」と、会場内でもひときわオシャレ度が光っていたキャサリンさんは、農業芸術家。

持続可能な農園デザインや生態系の保全について研究し、教育する機関・オキシデンタル・アーツ&エコロジーセンター(OAEC)のインターンだった彼女。師事するOAECのミシェルさんが「Bioneers」の目玉イベント・種の交換会の主催者のため、参加した。

「このベルトは7歳のときにいつかこれが似合う人になりたいと思って買ったものなの」。ワンピース、バッグ、靴は全てスリフトストアで。ここ5年以上は新しい製品を買っていないという。

03.
ナチュラルヘンプの靴、
フェアトレードの鞄。

エライヤフ・スピリット・ドランズさん(左)
マヤ・ボーウさん(右)

「アフリカンドラムの演奏って聖なる音で心身を浄化し癒してくれる、いわばヒーリング・メディスンなの」というマヤさんとエライフさんの着こなしは、力の抜けた大人のシンプルスタイル。

2人は、女性への暴力根絶を訴える「V Day」を始め、女性性解放運動を行う劇作家・イヴ・エンスラー、そしてドラム音楽で有色人種の社会進出と持続可能な社会づくりを呼びかけるアーティスト・アフィア・ウォーキングツリーが率いるドラムパフォーマンスをボランティアスタッフとして運営していた。

「スピリットとつながるドラム演奏を聴くときは、心と体がオープンになるの。マインドを守るために頭をテキスタイルで包むのよ」(マヤさん)。
「靴はナチュラルヘンプ製。踊りながら大地と自分が共にあると、この靴で一歩一歩踏みしめるんだ」(エライフさん)。

歴史ある環境会議「Bioneers」でファッションスナップをするとは、ある意味前代未聞のこと。取材前プレス担当者に「くれぐれも失礼が無いように」と釘を刺されました。

で、おしゃれびとを見つけては「ハロ〜〜〜!!!」と全力ダッシュでハントに走り回る姿に、撮影をしてくれたHiromiちゃんから「彩ちゃん、脚早い…」という謎の賞賛を得た撮影1日目。

個人的にはエコ会議とはいえ、ブラックドレスとヒールのサンダルというオシャレ度全開な装いだったキャサリンさんを尊敬。しかしブラックリネンは農作業で焼けた肌に合いますね。

(写真: Hiromi Bower Ui)

– INFORMATION –

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