ISSUE ☆日本と世界のソーシャルデザイン

5 months ago - 2016.06.19

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場所は離れても、やっぱり僕らの心はつながっている。虎ノ門リトルトーキョーでコラボした「シゴトヒト」のDIYイベントに行ってきました!

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シゴトヒト社員の石田亮一さん(左)とgreenz.jp編集アシスタントのpollo(右)

こちらの記事は、greenz peopleのみなさんからいただいた寄付を原資に作成しました。

みなさん、はじめまして。greenz.jp 編集部アシスタントのpollo(伊藤優汰)です!

グリーンズは昨年10月末に原宿に引っ越してから、「みんなでつくる」という方法で、「つみき設計施工社」と事務所のリノベーションを進めてきました。

実際、昨年11月に開催した「green drinks Tokyo」では「いいオフィスとは?」をテーマに参加者の方と話し合ったり、事務所に遊びに来てくれた方から意見をもらったことも。そして、今年の5月末には全3回の「エコオフィスDIYクラス」を開催し、様々な”手”と”声”を頼りにしたオフィスリノベーションは、先日ようやく完了しました!
 
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完成しました、新オフィス!

そんな新たな拠点を完成させたばかりグリーンズと、昨年の9月まで「リトルトーキョー」を一緒に運営していた、「日本仕事百貨」を運営する会社「シゴトヒト」。代表のナカムラケンタさんは、NPO法人グリーンズの正会員でもあり、いわば僕らとシゴトヒトは、お互いに黎明期を歩んできた盟友です。

「シゴトヒト」は、去年虎ノ門の「リトルトーキョー」を閉鎖して以降、清澄白河に新しくオフィスを移転。グリーンズはパートナーから離れましたが、新たに清澄白河を拠点に「リトルトーキョー」をオープンすることに決めました。
 
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「シゴトヒト」社長のナカムラケンタさん(右)とgreenz.jp編集長の鈴木菜央(左)

そんな最中、ある情報を耳にしました。それは…

日本仕事百貨も、みんなでつくる事務所のDIYイベントをやってるらしいよ。

あれ?

僕らグリーンズと同じように、ワークショップを開催しながら、みんなでオフィスをつくっている?

この”みんなでつくる新拠点”という共通項、やっぱり「僕らの心はつながっている!」ということなのでしょうか?

一体どのように「みんなでつくる」を実行しているのか気になった僕は、実際にイベントへ行ってきました!

楽しすぎるぜ!

イベントの現場となるのは、4月22日にオープンしたリトルトーキョー@清澄白河。こちらのビルを一棟借りて、最上階の5階には「シゴトヒト」のオフィスが入居しています。
 
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タイル張りのオフィスは近くで見ると、日本の趣を感じます!

まず率直に、イベントに参加した僕の感想を伝えます。

さすが、シゴトヒト! とっても楽しい時間をありがとう!

具体的にはどんなことに「ありがとう!」なのかというと、

1. わかりやすく丁寧な指導をありがとう!
2. 楽しい雰囲気づくりをしてくれてありがとう!

そんなワクワクする体験ができたDIYイベント。僕が参加した日は、合計で15人ほどの参加者でにぎわっていました。20代から40代の男女の社会人を中心に、女子大生、さらには60歳を超えた方まで!

各自のDIY経験はバラバラで、僕のように「完全に初心者です」という人や「このDIYだけでも10回以上参加しています!」という方までいました。

そんな、僕が最高に楽しんだ今回のイベントは、昨年12月から長期的に開催しているイベントで、僕が参加した3月13日で15回目の開催だったのだとか! 当日は2階と4階で天井の塗装と床剥がしをみんなで作業を進めました。

イベントの始まりは、お勉強タイム。参加者の中には初心者が半数ほどいるので、日本仕事百貨の石田亮一さんから、お手本を見せてもらいました。

まず4階では、午前中に天井の塗装方法のレクチャーが始まりました。
 
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みんなの笑いを誘う軽快なトークで楽しく勉強!

石田さんは塗装に使うスポンジローラーの使い方を説明するだけでなく、力の入れ方や体の使い方、さらには初心者によくありがちな失敗例といったことまで、とても丁寧に教えてくれます。そして、実際に取り掛かるときにも隣でアドバイスをしてくれるので、初心者の僕も段々と慣れることができました!

そして2階では、ボンドを壁の隅に沿って塗っていきます。こちらも、必ず石田さんが丁寧に作業工程を教えてから、DIYに取り組んでいきます。
 
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時には真剣に教える。メリハリが大切!

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10分ほどのレクチャーを受けるだけで、自分でできるようになります!

ランチ休憩を挟んで午後には、4階で床剥がしをスタート。「ガーガーガガガー」と壁を削る音は、建物全体にまで響きわたります。
 
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コツさつかめば、初心者でもできるようになりました!

このように丁寧に教え、参加者1人ひとりの成長をグイグイ促してくれる石田さんですが、教え方よりも僕が魅力的に感じたのは、場の雰囲気づくりです。

「適当が嫌いだから。技術の面でも、人との雰囲気づくりも」と語る石田さんはその言葉通り、参加者みんなに声をかけたり冗談を言ったり、参加者同士が話しやすいというよりも、“自然と話したくなる”空間をつくってくれます。

例えば、参加者一人一人に合わせて呼び名を決めてくれるので、お互いの名前をついつい言葉にしたくなりました。それに、みんなが会話に参加できるように、唐突に誰にでも話題を振ってくれるのも、初対面の人が多い場だと、とても心がほぐれました。「あっ、会話に遅れそうだったけど、なんか僕に話題が移ってくれた!」と心の中では思っていたり。

各階で同時進行なので石田さんが現場を離れることもありますが、必ず30分に1回は「やってる?」と声をかけに来てくれます。それまでは黙々と作業をしていた人もみんな声を揃えて「やってますよ(笑)」「みてくださいよ、ここ!」と声を出しはじめ、そこから自然と会話が生まれていくことも。
 
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ここに写るみんな、今日が初対面だと思えないほど打ち解けています!

「みんなでつくる」は自然と出てきた!?

さて本当ならば、ここまでのイベントレポートだけで終わる企画だったのですが、想像以上に楽しすぎて、急遽、仕掛け人の石田亮一さんにインタビューをしました!
 
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石田亮一さん(いしだ・りょういち)
株式会社シゴトヒト
1987年神奈川県川崎生まれ。東海大学情報デザイン学部 建築デザイン学科卒。建築を学びながら、飲食店で働き、「人と接することの重要性と、人が身近で喜ぶこと」をテーマに活動。建築業や、場の運営、企画、シェアオフィス「EDITORY」の立ち上げ、バーテンダーなどを経て、現在に至る。2015年より仕事百貨、リトルトーキョー、シゴトヒトにて働く。2016年4月からはリトルトーキョー内のバーに立っています。

まず僕が気になったのは、シゴトヒトがグリーンズと同じ“みんなでつくる”DIYを開催した理由。かつてのコラボレーションパートナーとの以心伝心に思いをはせながら、「どのような経緯で“みんなでつくる”イベントを開催したのですか?」と質問をしてみました。

すると石田さんは、「あー、それは…」と少し前のことを思い出しながら…

自然と出てきましたね。DIYでつくるんだったら、社員の人たちだけじゃなく、もっと多くの人たちに触れる瞬間をつくりたい。こんなに長期のものは初めてだけど、実は前にも同様のイベントを開催したことがあったんです。

と話してくれました。

実は石田さんはこれまでに、神保町のコワーキングスペース「EDITORY」や箱崎の「small design center」で、“みんなでつくるDIY”イベントを2週間ほどの短期間で開催したことがあったのだとか!
 
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「EDITORY」運営マネージャー時代の石田さん

しかし、次に気になることが。そもそも、なぜ“みんなでつくるDIY”を始めたのでしょうか?

この質問に対しては、「変な話ですが」とこれまでの声よりも、ほんの少しトーンを下げて一言。

挫折をしたんです。

石田さんは建築関係仕事を営むお父さんの家庭で生まれ育ち、高校も大学も建築の道へ進みました。しかし、大学の卒業制作のとき、これまでには経験したことのなかった挫折を経験します。それは、1人でやっても、卒業制作が全く進まなかったのです。

結局、周りの人に手伝ってもらってなんとか卒業をした石田さんですが、この時に今回のイベントの原点となる、あることに気づいたといいます。

改めて気づいたのは「建築自体、1人ではできない。いろんな人が関わることによって成り立っている」こと。そして、何よりみんなでやると楽しい!

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参加者のみなさんがいるから、石田さんも黙々と作業が進みますね!!

大学を卒業した後も、建築に携わっていた石田さんは、卒業制作の時に得たこの気づきから“みんなでつくる”DIYイベントを「EDITORY」で開催したのです。

このイベント開催の経験から、今回のオフィス改装の際も「少し、長期になるのは不安だけど、できる、できる」と感じ、石田さんからナカムラケンタさんや改装を担当してくれる建築会社の方に提案したそうです。

このように石田さん自身の気づきから始まった今回の“みんなでつくる”DIY。一方、インタビュー中に何度も石田さんが口にしていたのが、「参加者にとって」という言葉でした。

建築って、名前だけはカッコイイ。だけど、やることは地味で硬い仕事。だから、人に「面白い」と感じてもらうことが昔からの課題でした。

でも、こうやってみんなでやると、参加してくれた人に、出会いと経験と楽しい思い出を感じてもらうことができる。それって、参加者にとっても、僕にとっても「面白い!」ことなんです。

このように石田さんが語るように、参加者の僕らのことを考えてくれていることはイベントに参加した人なら誰でも、場の雰囲気から感じることができると思います。
 
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かつて、虎の門のリトルトーキョーで開催されたしごとバー、「地元のバーテンダーナイト」の時に場を和ます石田さん!

実際に参加者として僕が感じたのは「石田さんがそこにいるだけで場が和み、自然と会話がはずみ、他の参加者さんとも仲良くなれる!」ということ。

初めは、ひょんな理由で参加をしたイベントですが、グリーンズとはまた違う“みんなでつくるDIY”を体験できました。

そして、何より石田さんがつくる場に触れることができて最高に楽しかったです!

グリーンズも「シゴトヒト」も実践する新しいDIYのカタチ、“みんなでつくるDIY”。それぞれが「みんなでつくる」という方法でつくった新拠点は、今後どのようになっていくのでしょうか? ぜひ、リトルトーキョーにも、グリーンズの新オフィスにも足を運んでみてくださいね!

オープンしたばかりの清澄白河のリトルトーキョーに行ってみよう!
リトルトーキョー

writer ライターリスト

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greenz.jp 編集アシスタント 1995年、岐阜県各務原市川島町生まれ。地元だいすきっ子。2015年より「学生」や「まちづくり」をテーマに活動。大ナゴヤ授業コーディネート、幸せのトイレットペーパー、記事執筆。 将来の夢は、川島町に恩返しをすること。そのために現在は様々な事例から、常に自分のブラッシュアップを続ける日々。 座右の銘:悩んだだけ、成長する。 座右の問:初恋の人と自信を持って話せるか?

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