ISSUE 食と農

5 months ago - 2016.06.13

SHARES  

目標は、オーガニック野菜が当たり前の社会を実現すること。 国産無農薬野菜を使ったコールドプレスジュースで、人々と地球を健康にする「BON JUICE」

bon_1

こちらの記事は、greenz peopleのみなさんからいただいた寄付を原資に作成しました。

みなさんは、コールドプレスジュースを飲んだことはありますか? greenz.jpでも以前に紹介しましたが、コールドプレスジュースとは、野菜や果物を時間をかけて低温圧縮したジュースのこと。

従来のジュースをつくる製法と比較して、野菜や果物に含まれている栄養素や酵素が壊れにくいと言われており、健康に気を遣う人々の間で話題になっています。

そんなコールドプレスジュースですが、ジュースを絞ったときに大量に「パルプ」と呼ばれる絞りかすが出てしまい、そのほとんどが廃棄されてしまうのだとか。

その廃棄されてしまうパルプを有効活用して、畑の堆肥にしたり、料理に有効活用しているコールドプレスジュース屋があります。それが今回ご紹介する、「BON JUICE」です。

日本へのこだわりがつまった商品

「BON JUICE」では、すべての材料を国産・無農薬・無化学肥料・無除草剤のものにこだわった6種類のジュースや、甘酒を取り扱っています。ジュースで使われる野菜は、主に九州の農家のもの。自然に沿った農業を支えたいとの思いから、野菜の半分は自然栽培で育てられたもの、もう半分は無農薬、有機肥料で育てられたものを選んでいます。

ジュースのネーミングには、「爽Sou」や「禅Zen」など、イメージに合った漢字が充てられているのだそう。
 
bon_2
ジュースには、13〜15種類の野菜を使用。ジュースの味は甘さ控えめ。デトックス効果を高めるために、果糖を少なくしているそうです。

「BON JUICE」の仕入れ担当、鈴木直香さんはこう話します。

減農薬の野菜でも良いと決めたら、仕入れは楽になるかもしれません。でも、もしかしたら自分の首を絞めるかもしれないけれど、無農薬野菜に挑戦したい。できるだけではなく、100%無農薬というところに線を引いてやっています。

流行りのジュースから「無農薬って何?」というふうに思ってもらう、一つのきっかけになったら良いなと思っています。慣行農法の野菜を食べて育った人もいるから、それを否定したいわけではなくて。ただ、本当は昔からこういうものを食べていたんだよっていうところに、気づいてもらえたらうれしいですね。

余すことなく野菜を使う

農家さんは、手作業で雑草を取ったり、手間暇掛けて一生懸命に野菜を育てています。けれど、少し傷がついたり形が変わっていたりして規格の箱から出てしまう野菜は、流通に乗らず廃棄されてしまうこともほとんど。「BON JUICE」では、そういった野菜をジュースにしています。

農家さんが頑張って育てた野菜が、規格に合わない大きさだというだけで、食べてもらえないって悲しいなと思いました。

自然界は均一ではないのが当たり前。そして、旬もある。私たちは、そのときにあるものでジュースを出しています。 何が自然かってことを体現する存在でありたいんです。

ジュースは搾ってすぐの新鮮な状態で提供します。そして、余ってしまった野菜はパルプにし、お弁当やケータリング料理に使用しているのだそう。

商品開発も、自分たちが美味しい! 食べたい! という気持ちでやっています。ビーガン料理ってお肉がなくて、見た目にもボリューム的にももの足りなく思う人も多いけれど、パルプ料理は美味しいし、お腹いっぱいになるし、お通じも良くなって良いことだらけ。

bon_3

bon_4
パルプを使ったグラノーラ。

ジュースや料理にして、それでも余ったパルプは、世田谷にあるBagrass Farmersの畑の肥料になっています。

野菜を捨てることなく農業にも転用し、畑に返す循環した仕組み。これは、農家にとっても、安心して畑に使える上に、肥料のコストを抑えられるといったメリットがあるのだといいます。
 
bon_5
Bagrass Farmersの畑のようす。2016年夏、この堆肥で育った野菜でつくられたジュースが青山ファーマーズマーケットにて販売される予定です。

治療法にもなるジュース

「BON JUICE」は、国産野菜や無農薬野菜の美味しさを広めたい! という思いから、女性3人でスタート。そのきっかけは、マクロビオティックやビーガン、ローフード、薬膳、アーユルヴェーダなどが学べる学校へ通っていたときの出会いだったそう。

日本の飲食店で完全に無農薬野菜だけでやっているところは仕入れが難しく、なかなか持続しづらいとよく耳にしていました。そこでジュース屋だと、飲食店より多くの野菜を流通させることができると思ったんです。

bon_6
ジュースを販売している表参道のキッチンカー。渋谷に店舗があり、毎週土日は青山ファーマーズマーケットにも出店しています。

買いにくるお客さんの構成は、女性が7割、男性3割。最近では、都会で働いている本物志向のビジネスマンも多いのだそう。

身体は資本だから、より質の良い食事を摂ったり、運動したり、身体のメンテナンスにお金をかける人は増えているように感じます。身体づくりをちゃんとするビジネスマンが増えたら、日本はもっと元気になりそうだなって思います。

こちらの調査によると、さまざまな病気がある中で、ほとんどの疾患の原因になっているのは、腸内環境の状態だと言われています。コールドプレスジュースを飲むことで、腸内洗浄を促す”ジュースクレンズ”は、野菜や果物に入っている豊富なカリウムが毒素を体外に排出することから、美容効果が高まるだけでなく、癌の治療法にもなっています。

凡ジュースのクレンズは、そんなに飢餓感もなく、繊維も入っていないから、消化に負担がかからない。

添加物を多く取っている人は、一旦調子が悪くなるけれど、これは好転反応と言って、身体が良い方向に変化する、前触れのようなもの。マッサージで言うと揉み返しみたいなものです。自分の身体の変化が見れて面白いですよ。

こういった反応や、味覚が変わって舌が敏感になるのを体感することは、自分の身体を知り、健康を維持する上で、とても大切なことだと思います。

オーガニックをもっと日常に

「BON JUICE」には、英語表記とは別に、”凡ジュース”と日本語表記もあります。この”凡”という字は、オーガニックが平凡になったら良いなという思いからつけられたもの。

東京で流通しているオーガニック野菜は、まだまだ高価。だから、当たり前にみんなが買える値段になって、オーガニックの野菜がもっとたくさんの人に食べられるよう、文化にしていきたいと思っています。

アメリカではオーガニック食材が気軽に買える日常的なものになりはじめていて、高級オーガニック食品を取り扱うスーパーマーケットチェーン「Whole Foods Market」の株価が下がっていることは、その影響が考えられると指摘する声も。

現在日本でもオーガニックが流行していて、海外からもそういうものが入ってきているけれど、日本には充分美味しい野菜がある。それをもっとたくさんの人に知ってほしい。

国産の野菜、無農薬の野菜の美味しさがもっと広まって、日本発信の文化ができたら良いなと思います。

2013年の文部科学省の調査によると、食物アレルギーのある公立小中高校の児童生徒は、全国で約45万4千人(全体の4.5%)に上り、前回の2004年の調査から、約12万4千人増加しているのだそう。

この調査結果は、私たちの日々選び口にする食品に農薬や化学物質が多く含まれていることが関係していると指摘する人々もいます。

私たちが日々どのようなものにお金を使い、口にするかをじっくり考えることは、健やかな未来をつくる大きな一歩です。私は、子どもたちが安心して食を楽しめるように、オーガニックが当たり前になってほしいと心から願ってやみません。

まずは今、そしてこれからの自分自身の健康のために、コールドプレスジュースやパルプ料理を試してみてはいかがでしょうか。それが、あなたの身体だけでなく日本の農地をきれいにすることにもつながるはずです。

九州野菜のジュースを買って九州を元気に!
出店場所はこちら◎

身体も地球もきれいに!ジュースクレンズで体内リセットしませんか?
クレンズプログラム

writer ライターリスト

Saori Matsuo

Saori Matsuo

greenz.jp ジュニアライター green drinks Harajuku オーガナイザー R水素ネットワークプロボノ 東京生まれ、神奈川県横浜市育ち。アパレル会社でファッション販売やWeb制作を担当。大震災を機にgreenzライター編集学校へ通い、ライターの道に転身。過去には、NPO団体の広報誌やイベントレポート、食のブランドリニューアルのライティングなどに関わる。主な記事のテーマは、自然に沿った衣食住、まちづくり。 facebook:https://www.facebook.com/saorimatsuosaori

AD

infoグリーンズからのお知らせ