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子どもたちのために、10分間スマホを我慢できますか? 発展途上国に安全な水を届ける、UNICEF「Tap Project」のキャンペーンに参加してみました!

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みなさんが毎日欠かさず口にする、水。水道水を飲んでいる方もいれば、こだわりの浄水器を設置していたり、ミネラルウォーターを購入している方も多いかもしれません。私たちが生きるうえで、きれいな水は必要不可欠の存在ですよね。

しかし世界には、安全な水を飲むことができず苦しむ人々がたくさんいます。実際、安全な水を飲むことができずに、世界中で毎日1000人の子どもが命を落としているというのです。(出典元

そんな子どもたちに、安全な水を届けるために。UNICEFが2007年から企画している「Tap Project」は、必要な資金を集めるために、あるキャンペーンを開始しました。

今回ご紹介する「Tap Project」の新キャンペーンで打ち出されているスローガンはズバリ!

Go without your phone to help give clean water to children in need
(スマートフォンを使わないことで、子どもが必要な安全な水を支援しよう)

というもの。

つまり、私たち自身がお金を寄付するのではなく、スマートフォンを使うことを我慢した分数に応じて、安全な水が発展途上国に届けられるのです。10分間我慢できれば、ひとりの子どもが1日に必要な水に要するお金が寄付されます。

3月だけでも、アメリカのユーザーから3200万時間の寄付が届くほど、現在話題になっているのだとか!
 
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実際に私も使ってみました。スマートフォンのインターネットブラウザから、「Tap Project」のウェブサイトへ。
 
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「BEGIN(開始)」ボタンを押したら、チャレンジがスタート。そのあとは、10分間スマホをそのまま置いておくだけ。
 
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チャレンジしているあいだ、スマホの画面に経過時間が表示されます。チャレンジの間、ブラウザはスマートフォンの動きを感知しているので、画面を触ったり、本体を動かしてはいけません。もしその間に、アラームが鳴りだしても、じっと我慢。
 
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10分達成したところでお知らせがありますが、そのままチャレンジを続けることも可能。達成時間が長くなればなるほど、支援できる水も増えます。
 
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今回、私は2時間15分でギブアップしてしまいましたが、これで子どもひとりに対して、27日間の水が寄付されることに。
 
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これまでにも「Tap Project」は、セレブリティを使ったボトルウォーターを販売するなど、いろいろな企画を展開してきましたが、2014年から開始したのが、この人々のデジタルデトックスと発展途上国支援を掛け算した仕組みでした。

実はこのキャンペーン、イタリアの人気ファッションブランド「Giorgio Armani」がスポンサーをつとめているのだとか。さらに、日本でもおなじみのステンレスボトルメーカー「S’Well」もスポンサーとして参加。なんと、Giorgio Armaniから$75,000(約850万円)、S’Wellから$100,000(約1100万円)の寄付が予定されているのだそう。
 
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先日、3月22日の「世界水の日(World Day for Water)」には、より多くの人々からの支援を集めるべく、5分間から参加できるようハードルを下げたことも話題に。

世界では、いまだに約6億6300万人もの人々が、安全できれいな水を飲むことができません。そして、約24億人が下水設備の整っていない施設で暮らしています。このような不衛生な場所での暮らしや、汚れた水を飲むことが、人々の病気を引き起こしているのです。(出典元

「Tap Project」は、このような世界が抱える水の問題を解決するだけでなく、スマートフォンに触らない時間をつくることで、まだ解決されていない世界の社会課題について考える機会を増やしてほしいという思いが込められているそう。

アメリカのUNICEFにお金を寄付しているという会社の社長、Caryl Sternさんは、こう話します。

私たちの中には数分ですらスマホを触らずにいられない人がいます。(このプロジェクトを通して)数日間だけでも、安全な飲み水がない状況を想像してみてください。

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いつも、ちょっとした時間にスマートフォンを触ってしまうという、そこのあなた。その時間を少し我慢して「Tap Project」に挑戦してみませんか?

[via treehugger,gamification, Tap Project Facebook]

(Text: 松下史佳)

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