ISSUE ☆日本と世界のソーシャルデザイン

7 months ago - 2016.02.09

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これからの美容業界に必要なのは、居心地のいい場をつくること。ニューヨーク発、トレーラーハウスを改造してつくられた美容院「HAIRSTREAM/NYC」

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最近、日本でもトレーラーハウスがテレビでも取り上げられ、移動しながらビジネスを展開したり、暮らしを楽しむ人々の様子を見て、憧れや興味を持ち始めた人も多いのではないでしょうか。

と言いつつも、世界ではgreenz.jpで紹介した移動式交番移動式洗濯機のように事例が増えている一方で、日本ではまだ“移動する〇〇”を目にする機会は多くないかもしれません。

そんななか、ニューヨーク中心部から車で2時間程のサウサンプトンという小さなまちでは、トレーラーハウスを改造してつくられた美容院「HAIRSTREAM/NYC」が話題になっています。

訪れるには少し距離のある場所にあるのに、毎日お客さんが絶えず大人気だという「HAIRSTREAM/NYC」。一体なぜ、こんなにも多くの人が集まるのでしょうか?その理由は「HAIRSTREAM/NYC」にしかないサービスにあります。実際にどんなサービスなのでしょうか。少しお店を覗いてみましょう。
 
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扉を開けてまず驚くのは、その優雅な内装です。壁と床は純銅を使用してアンティーク調に仕上げている一方で、椅子は透明アクリル製のモダンなデザインに。このふたつを同じ空間に配置することで、店内には洗練された独特な雰囲気が流れています。
 
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店内には4人分の椅子、シャンプー台、鏡があります。

そんな上品な雰囲気に合わせて「HAIRSTREAM/NYC」では、なんとカクテルを出してくれます。そのカクテルを飲みながら、青空の下で髪を切ってもらうこともできるのだとか!
 
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心地のいい空気とカクテルで、酔ってしまいそう

このように落ち着いたイメージの「HAIRSTREAM/NYC」ですが、夜になるとそのイメージはガラリと変わり、店内は紫の照明で、まるでクラブのようにライトアップされます。
 
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刺激的な空間で髪を切ってもらえます!

このように、好きな時にお店の場所を変えることができる「HAIRSTREAM/NYC」。来年2月には、世界4大ファッションショーのひとつ、Fashion Weekに参加する予定もあるのだといいます。移動式だけにしかできないことですね。

このように、普段とは違った体験を提供する「HAIRSTREAM/NYC」。始めたのはスタイリストのRIC PIPINOさん(以下、リックさん)です。リックさんは一流のスタイリストとして、アメリカに4つのお店を構え、ファッションショーのトップモデルと一緒に仕事をしています。

リックさんたちは今月から、1人でも多くの人にサービスを提供するために、車と一緒にマイアミに移動して営業をするのだそう。そんなリックさんは「HAIRSTREAM/NYC」の今後についてこのように話しています。

このお店では普通の美容院以上のサービスを提供できます。そして、「HAIRSTREAM/NYC」は近い将来に美容業界全体の価値観を変えることになるでしょう。

サービスによる差別化が難しい美容業界。「HAIRSTREAM/NYC」はクラブのような空間で髪を切るといった、これまでにない体験を提供することで人気となっています。これからは、髪を切る場所や空気感を工夫する“場づくり”が美容院にも求められるのではないでしょうか。

また、店舗の場所を自由に変えることで、その都度異なる体験を提供できる移動式美容院は今後の美容業界の新しいモデルケースになっていくのかもしれません。
 
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これからの活動に期待を込めながら話すリックさん

日本では3.11の震災時に移動式美容院「ビューティーバス」が被災して髪を切ることができなかった人達のために 宮城県内と岩手県内で活躍しました。

このように“移動する〇〇”の可能性が世界中で広がりつつあります。ひょっとしたら、みなさんの近くにも移動させるだけで大活躍をしてくれるものがあるかもしれませんね。

[via HAIRSTREAM/NYC, NYFW, L’Oréal, inhabitat,Instagram]

(Text: 伊藤優汰)

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writer ライターリスト

pollo

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greenz.jp 編集アシスタント 1995年、岐阜県各務原市川島町生まれ。地元だいすきっ子。2015年より「学生」や「まちづくり」をテーマに活動。大ナゴヤ授業コーディネート、幸せのトイレットペーパー、記事執筆。 将来の夢は、川島町に恩返しをすること。そのために現在は様々な事例から、常に自分のブラッシュアップを続ける日々。 座右の銘:悩んだだけ、成長する。 座右の問:初恋の人と自信を持って話せるか?

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