ISSUE ☆日本と世界のソーシャルデザイン

11 months ago - 2016.01.10

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年末の大掃除で捨てられないものがたくさんあった人、必見! まるでクラウドサービスのように荷物を預けられるサービス「MakeSpace」

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みなさんの家は、どれくらいの物が収納スペースからあふれ出ていますか?

プリンストン大学の神経科学研究所によれば、部屋が物で散らかっているだけで、人はストレスを感じるという研究結果もあるのだとか。視界にたくさんの物が映っていると、それだけで脳が負担を感じてしまうのが原因のようです。

とはいえ、すでに断捨離は充分にしているので、これ以上物を捨てるのはとてもむずかしい。でも、今の部屋には置ききれない荷物がある・・・そんな悩みがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方々に特にオススメしたいサービスとして、まるでクラウドストレージを使うような感覚で倉庫が扱える「MakeSpace」を、今回はご紹介します。
 
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「Makespace」は従来の倉庫サービスとは違い、倉庫単位ではなく箱単位で物を預けておくことができるサービスです。

使い方は引っ越し会社と似たようなもので、荷物を詰める箱を送ってもらう日と集荷日を、ウェブサイトや専用アプリを通して予約するところから始まります。

予約したそれぞれの日に「MakeSpace」のスタッフが自宅へ来るようになっていて、利用者は渡される専用のプラスチック製の箱に物を入れて、集荷日に渡すだけ。従来の倉庫サービスのように、自分で収納ボックスやダンボールを用意したり、車に詰めて倉庫まで持っていく必要がないのです!
 
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利用者は、ただ荷物を箱に詰めるだけでOK

更に「MakeSpace」は、それぞれの箱の内容物を、写真とラベルで管理するサービスも行っています。利用者は、自分のアカウントページからどの箱に、何が入っているか一目で分かるようになっているため、物の管理が簡単になります。
 
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パソコンで言うなら、ファイルをフォルダ別に分けて保存するようなもの

収納用の箱は衣装ケースより少し大きいくらいのサイズで、毎月25ドル(約3000円)で4つ分の箱を利用することができ、6.25ドル(約770円)で更に1箱追加することができます。

そして自分の荷物が必要になったときは、1箱29ドル(約3500円)で配達をしてもらうことができるとのこと。予約から48時間以内にはお家に届くようになっています。
 
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荷物の集荷・配達はスタッフが行ってくれる

「MakeSpace」の創立者であるSam Rosen(以下、サムさん)がこのサービスを始めたきっかけは、2012年にアメリカを襲ったハリケーン・サンディーでした。

僕の当時の彼女の家が、洪水でめちゃくちゃになってしまったんだ。残ったものを整理した後、彼女の家族はその荷物をまとめて、倉庫まで持って行かなければいけなかった。その作業は悪夢だったよ。

箱に荷物を詰めていくのも面倒だった上に、その後どの荷物がどこにあるかわからなくなって困ってしまった。そのときに、「MakeSpace」のサービスを思いついたんだ。

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「MakeSpace」のCEOであるサムさん

都市が抱える住居問題の解決を担う「MakeSpace」

現在「MakeSpace」はニューヨークを飛び出しアメリカ全土で展開していて、サムさんは、その需要の高さに圧倒されているといいます。

こうした需要の高まりの背景には、アメリカでの都市の住宅不足もあるようです。51%の人口が三大都市に密集している日本と比べて、北アメリカでは、人口のおよそ82%が都市に密集しています。そのため、住宅の不足と家賃の高騰が社会問題になっているのです。

そんな背景もあってか、アメリカの都市部を中心に、日本のような20平米程度のマイクロアパートメントがつくられるようになっていて、収納スペースが少ない家に住む人が増えているのだそう。

モノから開放されたシンプルライフに移行するのもいいですが、やはり思い出の品や宝物など、どうしてもとっておきたい大切な品は誰にでもあるもの。そんな、なかなか捨てられないけれど、自宅においておくことも難しい物を保管できるように、サムさんは「簡単に利用できる二つ目、そして三つめのクローゼットを人々に持ってほしいと思っている」と話しています。
 
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収納に苦しむ人に、第2・第3のクローゼットをお届け

2013年に国連が発表した調査によれば、2050年には、世界人口の66%にあたる63億3千万人が都市に密集するようになるといわれています。住宅不足によってマイクロ・アパートメントが世界中にできていけば、「MakeSpace」のようなサービスは、さらに必要になってくるのかもしれません。

日本でも、別会社によって同様のサービス「minikura」が行われていて、使い方も「MakeSpace」とほぼ一緒です。断捨離はできないけど、家の中をシンプルにしたい-そんな葛藤を抱えているなら、みなさんも「第二のクローゼット」を利用してみませんか?

[via inhabitat, TechCrunch, Brooklyn Based, MakeSpace, Inernational Business Times, UPSTART]

(Text: 大矢崇人)

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writer ライターリスト

大矢 崇人

大矢 崇人

greenz ジュニアライター 30歳までにライターとしてある程度食べていけるようになり、仕事をしながら世界を旅行したいなんて夢を見ている。 現在は、Leading&Companyという会社で専属ライターをしていて、IoT(モノのインターネット)に関する記事を書いている。 ヨガ、筋トレ、ランニング、ゆるい糖質制限ダイエットなど、健康に気を遣ったライフスタイルを送っている。だが甘い物は大好きなので、たまに食べる。 高校時代は4年間ニュージーランド、大学時代は1年間イギリスにいた。卒業後に1年間、WWOOFという有機農業ボランティアをし、長野県を中心に有機農家を渡り歩いた。 好きな言葉は、「矛盾しちゃいけないって法律があるんですか?」(伊坂幸太郎『砂漠』より)

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