世界で一番マインドフルなアプリが誕生! サンフランシスコ発、感謝の気持ちを数値化することで人々を幸せにする「PersonalHeroes」

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みなさんは、「ありがとう」と、最近誰かに言いましたか?

自分の親が料理をつくってくれること。
友だちが自分の話を聞いてくれること。
あるいは、恋人が自分を気遣ってくれること。

人は最初こそ感謝するものの、慣れたらそれが当たり前と思うようになってしまいがち。つい感謝しそびれたり、忘れてしまうことがあるのかもしれません。

greenz.jpでは以前、人々の親切心を広める活動「Random Act of kindness」をご紹介しましたが、今回の記事では、「相手への感謝の気持ちを忘れず、そしてもっと人に親切でいよう!」と思わせてくれるアプリ「PersonalHeroes(パーソナルヒーローズ: 私にとってのヒーロー)」をご紹介します。
 
PersonalHeroes

「PersonalHeroes」は、誰かの親切な行動を「点数」という目に見える形で評価できるアプリ。「App Store」から無料でダウンロードすることができます。

「PersonalHeroes」では、「ドアを開けておいてくれた」とか「相談に乗ってくれた」など、誰かが親切な行動をしてくれたら、その人をタグ付けして行動を書きこみ、0~100までの点数で優しさの度合いを評価して、それを「PersonalHeroes」にシェアします。

他のユーザーもそのシェアを見て評価することができ、それも踏まえて人工知能が自動的に点数をつけてくれるようになっていて、それが相手の優しさポイントに加算されていきます。
 
PechaKucha-stephie Knopel
親切な行動を「点数」という目に見える形で評価してくれる

してもらった行動の内容によっても点数が変わるようになっていて、ちょっとした親切な行動よりも、他人に大きな影響を与える行動、一人よりも多くの人に影響を与える行動の方が高く評価をされます。

そのため、「○○さんがドアを開けておいてくれた」よりも、「○○さんが皆をねぎらうために食事会を開いてくれた」や、「○○さんが被災地でボランティアをして、たくさんの人を笑顔にした」の方が、高いポイントが得られるそう。

さらに、文化の違いや年齢・性別などによって、何をより親切と思うかは変わってくるので、そうしたことも踏まえてユーザーの行動の評価が変わるようになっています。

たとえば日本では、財布やカバンを拾ったら交番に届け出ることは一般的ですが、国によってはそのまま持ち去られてしまうことが多いため、こうした行動ひとつをとっても点数の基準が変わるのだとか。
 
Fastcompany3
行動が与えるインパクトと珍しさによって評価ポイントも変わる

実際に、私もこのアプリを使ってました!

そして気づいたのは、「誰かに感謝できることはあるかな?」と自然に考えるようになり、「友だちがわざわざ遠方から自分に会いに来てくれる」「長時間の買い物に付き合ってくれる」「忙しい時間の合間をぬって自分の話を聞いてくれる」など、他人の親切な行動を改めて発見できるようになりました。

他人に感謝できることは、日常生活のそこかしこに埋もれているのかもしれませんね。
 
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他人の親切な行動に、自然と目が行くようになる

良いことをするのはカッコイイこと

「PersonalHeroes」をつくったのは、元トレンド・コンサルタントで、サンフランシスコ在住のStephanie Knopelさん(以下、ステファニーさん)。

ステファニーさんはコンサルタント時代に、会社や個人の間で「良いことをするのはカッコイイこと」という価値観が広まり、善なる行動を取る人たちが増えていくのを感じたといいます。

ステファニーさんは、「PersonalHeroes」を通して、そうした人々の親切な行動がきちんと評価されるようになってほしいと考えているといいます。

私たちは、優しさを”通貨”という形で表わして、評価できる会社をつくっているんです。何かのビジネスモデルや、アイデアをコピーしているわけでもないので、今は手探りでやっています。

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「PersonalHeroes」は、普段気付けない互いの優しさを「見える化」できる

2013年に紹介されて話題になったTEDトーク「幸せになりたいなら、感謝しよう」で有名な、修道僧David Steindl-Rastさん。彼は「幸せは感謝の気持ちから生まれる」と話しています。「PersonalHeroes」をみんなが使うようになれば、普段気付かないような親切な行動を見つけられるようになり、感謝の気持ちが増え、私たちはこれまで以上に幸せになれるかもしれません。

一方で「PersonalHeroes」によって、点数のために親切な行動を取るという、邪な考えが蔓延してしまう可能性を指摘する声もあります。しかし、たとえ偽善的な親切でも、それが相手の心を救うことに気づくことにつながれば、それだけでも良いのではないでしょうか。

まだ日本語版が配布されていないこともあり、日本のユーザーはとても少ない様子。英語ということにハードルを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、操作自体はFacebookやTwitterのように簡単に投稿できるので、きっと英語がすぐに使うことができると思います。

「感謝しあうコミュニケーションを、よりいっそう大切にしていきたい」と考えているみなさん、この機会に「PersonalHeroes」を、友人たちと一緒に使い始めてみませんか?

[via Fast Company,PersonalHeroes, PechaKucha, Mediashift]

(Text: 大矢崇人)