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未来のエネルギーで、子どもたちの「学びのトビラ」を開きたい!「グリーンパワースクール」を運営するThink the Earth上田壮一さんに聞く、持続可能な社会のつくりかた

特集「マイプロSHOWCASE関西編」は、「関西をもっと元気に!」をテーマに、関西を拠点に活躍するソーシャルデザインの担い手を紹介していく、大阪ガスとの共同企画です。

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グリーンパワースクールのメンバー。右から笹尾実和子さん、上田壮一さん、野村紗英子さん

わたしたちエネルギー」は、これまで“他人ごと”だった「再生可能エネルギー」を、みんなの“じぶんごと”にするプロジェクトです。エネルギーを減らしたりつくったりすることで生まれる幸せが広がって、「再生可能エネルギー」がみんなの“文化”になることを目指しています。

全国をめぐって自然エネルギーの取り組みを取材している、ノンフィクションライターの高橋真樹です。今回は、再生可能エネルギーを子どもたちが学ぶツールとして2013年に『グリーンパワーブック』をつくったThink the Earth理事の上田壮一さんにお話を伺いました。

この本は、すでにおよそ200校ほどの小、中、高校のクラスで利用され、再生可能エネルギーの未来を子どもたちが学ぶ教材として使われています。さらに昨年からは、学童保育や学習塾、自然学校など、さまざまな学びの場の学びをサポートする活動へと広がっています。

グリーンズでは昨年、この本を紹介する記事を掲載していますが、今回は学校の先生が実際にどのような授業をして、子どもたちからはどんな反響があったのかについて掘り下げました。

知識を得るだけでなく、子どもたちが体験しながら感性に響くような学びの場をどう提供するのか、その課題や可能性を上田さんとともに考えてみましょう。
 
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上田壮一さん(Think the Earth理事/プロデューサー)
1965年、兵庫県生まれ。広告代理店で6年間働いたあと、表現の現場を求めて映像ディレクターに。95年に宇宙から地球を見る視点を共有したいとの想いで「アースウォッチ」を企画。98年にプロトタイプを作ったことを機に、多くの方と出会いながらThink the Earthの設立まで突き進むことに。以後、プロデューサー/ディレクターとして『百年の愚行』『1秒の世界』『グリーンパワーブック』などの書籍をはじめ、携帯アプリケーション「live earth」などを手掛けている。
グリーンパワーブックについての記事はこちら
再生可能エネルギーを学んで未来をつくろう!『グリーンパワーブック』をつくったThink the Earth上田壮一さんとエネルギー対談
https://greenz.jp/2014/02/27/greenpowerbook/

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グリーンパワーブックがどう使われたか?

高橋 まずはじめに、グリーンパワースクールについて教えていただけますか?

上田さん 資源エネルギー庁では、再生可能エネルギーのことを多くの人に知ってもらうために、2013年から「GREEN POWERプロジェクト」を立ち上げています。

私たちは、なかでも親子・教育領域に焦点を当てて活動しています。その背景には、日本でも電力の小売り自由化の時代を迎えるにあたり、ひとりひとりがエネルギーについて正しい知識をもち、自ら考え、判断してエネルギーを選択できる大人になってほしい、という想いがあります。

再生可能エネルギーについてはまだ、社会的に理解が深まっているとは言えません。学校で子どもたちに教える先生たちも、どう教えたらいいかわからないような状況でした。

そこでThink the Earthでは、知識を得るだけでなく、子どもの好奇心を刺激するような環境教育の副読本があればと考えたのです。そうして2013年12月にできたのが『グリーンパワーブック 〜再生可能エネルギー入門』です。
 
03spread_1a 豊富なイラストとわかりやすい解説で、子どもたちも入っていきやすい

上田さん この本は、理科が苦手な子どもでも楽しみながら入っていけるように、工夫してつくりました。この本を活用して、学校やコミュニティ、親子に向けた環境教育を広げようというのが、グリーンパワースクールの目的です。

高橋 この本はイラストや事例も豊富で、大人でも楽しめるようになっていますね。本はどれくらいの学校に配布されたのでしょうか?

上田さん この本を使いたいと連絡してくれたのは、最初の年で全国100人くらいの先生でした。その先生のクラスの人数分配布したので、合計すると、本を手にした生徒の人数は、その数十倍ということになりますね。

高橋 学校全体ではなく、先生ごと、クラス単位という提供だったんですね。希望した先生はどのような教科を担当していたんでしょうか?

上田さん こういうものは無理矢理配っても、活用されないと意味がありませんから。

熱心に授業をしてくれた先生は、「エネルギー」という内容から、理科の先生が多かったのですが、総合的な学習で活用された例も多かったですね。家庭科の先生もいらっしゃいました。

最近は家庭科で食育を取り入れるようになってきました。食育というのは、食と環境問題がテーマになるので、そこからエネルギーに話をつなげやすいようです。あと、国語の先生もいます。プレゼンテーションを学ぶ授業の材料としてエネルギーの話を使ってくれました。

高橋 そうなると英語の教材としても使えますよね。

上田さん そうですね。実際に英語で使ってくれた先生もいましたよ。

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実際に自分の地域で再エネが使われているかを調べる(東京都多摩市立多摩第一小学校)

現場のリクエストにどう応えるか?

高橋 配布した先での反響はどうでしたか?

上田さん 2年目に入って単に作った本を配るだけでなく、これを活用する先生たちを総合的にサポートしたいとの思いから、先生に会いに行って反応を聞きました。

熱心な先生は、すごく喜んでくれていることがわかりました。再生可能エネルギーについて伝えたいのだけれど、「このような情報が学校には入ってこない」とか、「忙しすぎて授業に取り込む準備ができない」という悩みを抱えていたけれど、この本のおかげでそれができるようになったというものでした。
 
一方で、さまざまなリクエストも聞きました。

まず、本という形式で授業するのはちょっと限界があるということです。本にある写真やイラスト、データなどを自由にパソコンなどに取り込んで活用できたらということですね。

また、個人で授業の進め方を考えるには限界があるので、他の先生がどういう事をやっているか知りたいというものもありました。

高橋 そのようなリクエストにどう応えたのでしょうか?

上田さん まずは情報提供のベースとなるサイトが必要になったので、「グリーンパワースクール」のホームページを立ち上げました。

そこに教育利用の場合には著作権者の許可無く使えるようにしたデータや写真、イラスト、さらに関連の映像コンテンツなどを公開して、本にある多くの情報を授業素材としてダウンロードできるようにしました。また、全国の先生が考えて実施した授業のアイデアを紹介して、共有できるようにしました。

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グリーンパワースクールのホームページ

新たに壁新聞コンテストを大募集!

高橋 3年目となる今年は、「壁新聞コンテスト」を始められるそうですね。これについて教えてください。

上田さん 壁新聞コンテストは、知識を得るだけではなく、子どもたちにもっとアクティブに動いてもらいたいと考えて立ち上げました。

内容は2つで、ひとつ目は子どもたちが校外に出て、自分の町のグリーンパワーを調べてくること。2つ目は再エネについてのグッドアイデアを発想しようというものです。

優秀な作品はエコプロダクツ2015で展示することも検討中です。2つ目はアイデアだけなので学校の中でもできますが、1つ目の校外学習は、学校だとちょっとハードルが高いようですね。

高橋 先生たちが忙しいということでしょうか?

上田さん それもありますが、それ以上に学校と地域社会はほとんどつながっていません。先生たちが外部と連絡を取って、わざわざ学外に子どもを出して何かするというのはかなり大変なんです。

子どもがケガをしたらどうしようとか、親御さんに説明したりとかいろいろありますから。日頃から地域とつながっている学校であれば、そのハードルは低くなります。ただ、たいていはそのようなつながりがありませんから、かなり難しい。

高橋 でも、実際に現場を訪れる事って大切ですよね?ぼくも全国の現場を訪れて、行ってみなければわからないというのはいつも実感しています。

上田さん そうですね、自分の地域の自然を活かしてすぐそこで発電していることを実感すると、エネルギーだけではなく地域社会への関心も広がって行くはずですから、ぜひ挑戦してみてほしいと思っています。

この壁新聞コンテストは、小学校単位、もしくは個人で応募できるようになっています。友だち同士とか、家族でとか、気軽に参加してくれるといいと思っています。

高橋 そうなんですね。友だち同士でやったら楽しそうですね。

(壁新聞コンテストのご応募はこちらから/締め切りは2015年10月末になります)

再エネ総選挙でプレゼン

高橋 先生たちはいろいろ工夫して授業をされているようですね。

上田さん ほとんどの子どもは、エネルギー問題に特別な関心があるわけではありません。その中で、どうやってエネルギーについて深く考える力を養うか。現場の先生たちは、その壁を乗り越えるために必死に考え、工夫をされています。

2014年12月にはグリーンパワースクールの活動の一環として、全国から意欲的な先生方に集まっていただき、「ティーチャーズサミット」を実施しました。そこで発表した授業の一つを紹介します。

東京学芸大学附属世田谷小学校の沼田晶弘先生は、日頃から関心のない子どもにどう学習意欲を持ってもらうかを考えている方です。先生は、再エネの知識を身につけることを目的にしても、子どもたちがついてこないことを良く知っているんですね。そこで、AKB48の総選挙のように、再エネで総選挙をすることにしました。

再エネを普及するために、太陽光なら「サンちゃん」、風力なら「風子」というふうに、エネルギー源の種類ごとにキャラクターがあります。

そこで先生は、子どもたちをそれぞれのキャラクターを応援するチームに分かれてもらい、自分の応援するキャラクターについて学校祭でプレゼンすることにしたのです。その結果、子どもたちは応援する再エネの特徴や弱点を競うように調べ、大人が驚くほど深く学ぶようになったのです。
 
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グリーンパワーの5種類のマスコットキャラクター

福島とつないで交流授業

高橋 素晴らしい! 自分から学びたいという気持ちが、見事にかき立てられたんですね。ではここで、実際に授業を行った先生から頂いたコメントを2つ紹介します。東京の多摩市と、長野県須坂市の2つの学校の先生から頂きました。

ひとつは、多摩第一小学校の寺崎広己先生です。寺崎先生は、6年生38人を対象に、「総合的な学習の時間」で授業をされました。

寺崎先生 多摩第一小学校では、5年生で地球温暖化などの環境問題に取り組み、エネルギーを使う立場として節電などを大切にする学習に取り組みました。そして6学年ではエネルギーを作る立場として、発電について考える学習に取り組んでいます。

2014年度は、初めに現在の日本の発電方法について調べ、それぞれの発電の長所と短所を把握、将来性を話し合う授業を進めました。次に、自分たちが住む多摩市の将来の発電について、グリーンパワーブックなどを活用して未来像を提案する授業を行いました。

子どもたちは、再生可能エネルギーによる120%の発電は、環境を壊さない「生き生きとした生活」につながるのではないかと考えました。そしてその発想を元に、『太陽光を中心とした再生可能エネルギーによる120%の発電が可能な未来の多摩市』という構想を提案しました。提案の段階では、Think the Earthの方に紹介いただいて経済産業省の方や、地域でエネルギーに取り組む多摩電力の方にお越しいただき、講評をしていただきました。

専門家の前で提案した子どもたちは、肯定してもらったことによって自信を深めることができました。また、子どもはこの学習を通して「こういう将来になってほしい」から「こういう将来にしたい」と、自らが関わっていこうとする意識をもつことができました。

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長野県須坂市立森上小学校の服部直幸先生

高橋 もうひとつは、長野県須坂市立森上小学校の服部直幸先生です。服部先生は、小学校6年生63名を対象に、理科の時間で授業を行いました。

服部先生 エネルギーの授業といっても、子どもたちは発電所の存在を身近に感じているわけではありません。しかし、授業を行った2013年当時は、世間で原子力発電所をめぐる議論が白熱していました。

長野県には原子力発電所がないので、原発事故で生活に影響のあった福島県の人たちがどのような気持ちで過ごしたり、経験をしたりしたのかを、直接聞いてみることにしたのです。

テレビ画面を通じて交流してみると、事故によって子どもの生活にもいろいろな影響が出ていることがわかりました。

みんなが使っている電気のことを、発電所のある地域の人たちだけに任せきりになることがないように、これからも福島の人たちの気持ちに寄り添って考えていこうとする子どもたちの姿や声がありました。

特に、以下のような発言が印象に残りました。

Q 原子力発電所の事故があってからどんな影響があったか?

福島 地元の食べ物は、家の畑のものでも検査をしてから食べることになっています。

福島 事故があったころは、運動会も外ではできなかったし、遠足も中止になりました。

Q 原子力発電については、どう思うか?

福島 どんなに気を付けても、事故が起きる危険性はなくならない。

福島 いつかはなくなってほしい。でもすぐになくすのは難しいかもしれない…

福島 日本は水資源が豊かだから水力発電にもっと力をいれていけないか。

長野 福島の人たちも、悩んでいるんだな。

長野 近くに住む人の気持ちを聞いて、ないほうがいいと思いました。

服部先生 私は毎年、福島県南相馬市にお邪魔しています。町を回ったり、施設を回ったり、地元教員と懇談したりと、エネルギーの視点だけではなく、地域(コミュニティ)再生・復興にも注目したり、福島で行われているエネルギー教育にも興味を持って勉強させていただいています。

今後は、理科だけでなく、総合、社会などの教科においても合科的に子どもたちが学習できる授業を研究していきたいと思っています。

 
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福島の生徒との交流授業の様子(写真提供:服部直幸)

高橋 このコメントにあるように、多摩には多摩電力のスタッフの方が話にこられたようですね。再エネの資源が少ない東京であっても身近にそういうプロジェクトがあると、関心を持つきっかけになりますね。また、近くにそういう取り組みのない須坂市では、福島の子どもとスカイプで交流しました。これもダイナミックな授業ですね。

上田さん そうですね。もちろん身近に訪問できる再エネ設備があれば良いのですが、そうでなくても工夫の仕方によって、資源の少ない地域や、身近に見学できないような学校にも、いろいろな可能性があることを示してくれていますね。先生たちの熱意と周囲の方の理解でその可能性は広がるはずです。

学校で教える難しさも

高橋 ユニークな授業を紹介してもらいましたが、学校という公的な場でエネルギーを教える難しさはあるのでしょうか?

上田さん まず一番大変なハードルは、先生たちがやらなければいけないことで忙殺されているということでした。ほとんど休みがない中で、この教材を利用した授業が年間この日とこの日しかないなかで、どう調整するかみたいなところもあります。
 
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エコプロダクツ展2013にて。来場者に再エネのことを説明する東京学芸大学附属世田谷小学校の子どもたち。

そんな中で、熱心な先生は何とかやりくりして授業をしてくれているのですが、学校の現場というのは年度が変わると配置が変わります。小学校6年生だったら理解できるかもしれませんが、小学校1年生に再エネを教えるのはなかなか大変なので、一から内容を組み立て直さないと行けません。

また、違う学校に異動になる事もあります。そのような中で、多くの先生はこのようなテーマが大切だとわかっていても、なかなか時間が取れないのが現実です。

それからもうひとつ、「教育は中立でなければならない」という前提があるので、再生可能エネルギーだけでなくバランス良く教える必要があります。

しかし原子力発電の問題はデリケートなため、取り扱い方を悩んでいる先生も多くいます。何が正しい情報かわかりにくいし、賛成にしても反対にしてもどちらの意見でも「中立ではない」と批判される可能性があるからです。

そこで波風を立てないようにエネルギー問題そのものに触れなくなってしまうケースもあるようなのですが、それは残念です。大切な事は、先生が自分の意見を持ちつつ、さまざまな視点や意見を紹介し、それを受け入れる場をどのようにつくるかという事だと思うんです。そういう中から、子どもたちがエネルギーについて関心を持ち、理解が深まってくるのではないでしょうか? 

子どもたちの「学びのトビラ」を開きたい

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全国で再エネ発電事業を手がけるSGET(スパークス・グリーンエナジー&テクノロジー株式会社)が実施した体験型の出張授業「こどもエネルギーサミット」@北秋田。この授業でもグリーンパワーブックが活用されました。(秋田県北秋田市立鷹巣中央小学校)

高橋 最後になりますが、上田さんがこのプロジェクトでめざしているものは何でしょうか?

上田さん ぼくは、子ども時代に触れて関心を持ったものが、成長してからの自分の仕事につながっている事って意外と多いと思っているんです。

この本や授業はあくまで導入にすぎなくて、エネルギーを学ぶという体験を通じて、科学が好きになったり、今まで知らなかった世界に興味を持ったりする事が大切だと思っています。

高橋 子どもの「学び」とか「成長」ってそういうことなんですよね?

上田さん ぼくはそれを「学びのトビラを開く」ことだと考えているんですが、ぼくらがつくったものがきっかけになって、子どもが自分でトビラを開くようになればとっても嬉しいですね。

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学童保育の子どもたちと仕事を引退したシニアが学び合うプログラムを実施(学童保育 千葉県柏市ネクスファ)

本というのは面白い存在だと思います。出版したら10年とか20年とか読んでもらえるものなので、学校の図書館に入ったら、今はまだ産まれていない子どもたちが読んでくれるかもしれないんです。それってワクワクしますよね?

いまはまだ一部の熱心な先生を中心に授業で活用してもらっていますが、そういう先生たちのサポートをぼくたちがちょっとすることで、学校の外とのつながりができて、やる気が出たと言ってくれた先生もいました。

まずはこういう教材を提供している活動があるんだ、ということを先生方にもっと知ってもらって、勇気を持って取り組んでみようという先生が増えて行ったら嬉しいですね。

これからは、エネルギーを使うだけの暮らしから、つくったり、減らしたり、貯めること、そして選ぶことができる時代になります。

でも、そんな未来のことを、子どもはもちろん、大人もまだよくわかっていない。そんな社会を、変えていくきっかけになればと思っています。

高橋 どうもありがとうございました。

(対談ここまで)

ぼくは子ども向けのエネルギーの工作教室をやることがあるのですが、子どもに伝えたいエネルギーの話というのは、実は大人も知らないことが多いんですね。だからこそ、子どもが考えるきっかけが増えれば、家庭でもそういう会話をして、社会に広がって行くように思うのです。

これまでの日本は、エネルギーについては自分ごとにしない、考えない社会だったと思うのですが、上田さんのお話や先生たちのコメントを聞いて、グリーンパワースクールを通じて、その変化の種がまかれていることを感じました

壁新聞コンテストは10月末まで募集しているので、皆さんも気軽に応募してくださいね。

(Text: 高橋真樹)

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高橋真樹(たかはし・まさき)
ノンフィクションライター、放送大学非常勤講師。世界70カ国をめぐり、持続可能な社会をめざして取材を続けている。このごろは地域で取り組む自然エネルギーをテーマに全国各地を取材。雑誌やWEBサイトのほか、全国ご当地電力リポート(主催・エネ経会議)でも執筆を続けている。著書に『観光コースでないハワイ〜楽園のもうひとつの姿』(高文研)、『自然エネルギー革命をはじめよう〜地域でつくるみんなの電力』、『親子でつくる自然エネルギー工作(4巻シリーズ)』(以上、大月書店)、『ご当地電力はじめました!』(岩波ジュニア新書)など多数。