都心でも地方でもない、第3の創業スタイルで“自分の城”を持とう! 小田原・箱根発、官民一体となって創業の循環を生み出す「第3新創業市」始動!

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ここ数年、”働き方”や”生き方”が多様化していると思いませんか?

都会を離れ、地方で生き生きとビジネスを成功させている人。自然の恵みを活かし、オフグリッドやタイニーハウスといったスタイルで、”自分にあった暮らし”をつくる人。

そんな、これまでにない多様な生き方を送る人々に出会う機会も多くなりました。

でも、いまいち、自分らしい豊かな人生にシフトするきっかけをつかめず、一歩を踏み出せない人もいるのではないでしょうか。

これからご紹介する「第3新創業市」計画は、動機や職種を問わず、小田原・箱根のまちで「創業したい」、「自分の暮らしをつくりたい」と願う全ての人を、行政と商工会議所、金融機関、民間企業、クリエイターが一丸となって応援する、前代未聞のダイナミックなプロジェクトです。

「自分の城を持つなら、小田原城下に持て!」をキーワードに、これまでにない“第3の創業スタイル”を後押しすべく動き始めた「第3新創業市」。

プロジェクト委員長・齊藤修一さん(株式会社Hamee常勤監査役)と副委員長・山居是文さん(コワーキングスペース旧三福、旧三福不動産代表)に、プロジェクトの全貌について伺いました!
 
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(左)齊藤修一(さいとう・しゅういち)
小田原生まれ、小田原育ち。住宅メーカーでシステムエンジニアや営業を務めた後、インターネット業界に転身。RECRUITの人材領域でITガバナンスや内部監査を専門にしながら、複数の大型プロジェクトを推進。その間、小田原−東京間を7年間通勤しながら、いつかは地元を起点に自身の経験を活かせる仕事につきたいと願う。2013年、小田原を代表する地元ベンチャー企業Hamee株式会社 常勤監査役に就任。2015年4月 東証マザーズへの上場をはたす。本業の傍ら、西湘エリアでのクリエイター教育やローカルベンチャーの創出などのライフワークも展開している。
(右)山居是文(やまい・よしふみ)
株式会社旧三福不動産 共同代表。1978年、小田原生まれ。東京農工大学農学部卒業。元小田原市職員。大学卒業後、都内の会社に勤務した後、小田原市に入庁。市役所を3年で退職後、再び都内でweb等の企画・ディレクションを生業とする。2012年から拠点を小田原に戻し、元中華料理屋だった商店街の空き店舗をリノベーションしたシェアスペース「旧三福」を運営。2015年3月からは空き家、空き店舗などをリノベーションし、新たに何か始めたい人がチャレンジしやすい物件を提供すべく株式会社旧三福不動産を創業。物件仲介、リノベーション、プロデュース、デザイン、プロモーションなど地域で何かを始めるために関わる全てを業務にする。

強者どもが夢を後押し。小田原・箱根をスタートアップのまちへ!

神奈川県小田原市。小田原城をはじめ、蒲鉾や箱根の寄木細工といった伝統文化や、レモンやみかん、曽我梅林の梅などの豊かな農産物に恵まれたまちです。そして小田原に隣接する箱根町は、言わずと知れた温泉地。両自治体あわせて、年間2000万人を超える観光客が訪れています。

そんなたくさんの魅力や資源にあふれる小田原・箱根を、「スタートアップのまち」にしようと動き出したのが、「第3新創業市」。小田原箱根商工会議所が主催となり、これまで個別に動いていた地元の企業やクリエイター、起業家たちとともに、このエリアで創業する人を様々な角度からサポートするプロジェクトです。

2015年8月14日、地域を元気にするプレイヤーがスピーカーとして登場したキックオフイベントを皮切りにスタートしました。
 
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横浜と熱海それぞれの地域で創業支援に取り組む、マスマス関内フューチャーセンター・クリエイティブディレクターの森川正信さん、株式会社machimori・代表取締役の市来広一郎さんをゲストスピーカーに迎え、パネルディスカッションが行われた。

今回のプロジェクトにおいて、最大の魅力となるのが、10月から開講される「第3新創業塾」です。

特筆すべきは、地域おこしや、農業、マーケティングなど、様々な分野の第一線で活躍する講師陣。「ソトコト」編集長・指出一正さん、面白法人カヤック代表取締役CEO・柳澤大輔さんなど、まさに“強者どもが夢を後押し”の豪華な顔ぶれを迎え、創業のノウハウや生きる術など、幅広く学ぶことができる内容となっています。
 
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全10回に渡り、創業のノウハウや、自分の暮らしを自分でつくる術などを学ぶことができる。単発でも受講可能。

創業したい人に入口を広く開け、より現実的に創業を応援しようと立ち上がったこの創業塾ですが、「第3新創業市」始動の目的は、あくまで小田原・箱根にビジネスや人の循環を生むこと。このため、全講座に参加したのち、ビジネスプランを提出すると、受講料はすべてキャッシュバックされます。

お金よりも、「このまちで何かしたい!」という気持ちを生み出すことに重きを置いて創業を応援する。そんな、プロジェクトの「本気」の姿勢が感じられる仕組みです。

また、すでに小田原で「まちをもっとおもしろくしよう!」と独自で活動していた団体や企業がこのプロジェクトで連携をとり参加している点も、「第3新創業市」の大きな特徴のひとつ。

例えば、デザイナーや不動産、信用金庫の人などの異業者が様々な角度からアイデアを広げてくれる”アイデアソンイベント”「ハミダセ」。創業のアイデアを「ハミダセ」で発表することで、アイデアがブラッシュアップされるだけでなく、様々な人とのつながりが生まれ、このまちでの創業や暮らしが現実味を帯びていきます。
 
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小田原発、アイデアソンイベント「ハミダセ」。小田原・箱根という地域でどんなビジネス展開があるのか、活発な情報交換や異業者交流からアイデアをブラッシュアップ出来る場。

そして、創業に伴うオフィスや住まいのニーズに応えてくれるのが、小田原・箱根の遊休不動産を扱う「旧三福不動産」です。

家賃や立地など、その人に合った不動産の相談に乗ってくれるだけではなく、コワーキングスペースの利用や、イベントを通じてクリエイティブな人材とつながる機会もサポートしてくれます。
 
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コワーキングスペース「旧三福」。1階には地域に開かれた空間の貸し土間・和室があり、イベントや勉強会などを通じて、地域のクリエイターと出会う場も設けられている。

さらに、資金繰りについては、株式会社Hameeが運営する地元密着ファンディングの「Favoo小田原・箱根」が相談に乗る体制をとっていたり、小田原で定期開催されているマルシェ「カミイチ」「軽トラ市」などへの出店もサポートしてくれたり。

既にある取り組みを有効活用しながら、まちを挙げて、「創業への可能性」を大きく開いていくプロジェクトなのです。

小田原・箱根の「人」・「こと」が循環する仕組みづくりを。

まるで、強者の武将がのろしを上げ、小田原城下を盛り上げていくような勢いのある「第3新創業市」プロジェクトですが、その構想が生まれたのは今年の5月。小田原箱根商工会議所・会頭である鈴木さんが、

小田原・箱根での創業を本気で応援したい。それを伝えるために創業しやすい環境を整備し、創業の心構えやコツを伝授するプログラムも用意しよう!

と呼びかけたことから始まりました。

これを受けて、プロジェクト委員長に齊藤さん、副委員長には山居さんが就任。ともに小田原生まれ・小田原育ちで、それぞれにまちを面白くするために活動してきたおふたりは、どんな想いでこのプロジェクトを運営しているのでしょうか。

山居さん スタートアップのまちにすると言っても、単発的にセミナーや講習会を開くのは違うな、と思っていて。もうすでにある小田原や箱根の面白いコンテンツを盛り込んで、創業するためのノウハウを現実化できるようなプロジェクトにしたいと思ったんです。

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山居さん。今回のプロジェクトの肝でもある、創業スクールの講師の方々を独自の人脈と魅力で小田原に集結させました。

「小田原を日常からおもしろくする。そのために、ビジネスが成り立つまちをつくる」というビジョンが常にあるという山居さん。まずは小田原に住んでいる、いないに関わらず、また創業に興味がない人にも、「小田原を面白がってもらおう」と考えました。

山居さん 「旧三福」のイベントや「ハミダセ」などは、気軽に参加できるコミュニティの場なので、まず小田原・箱根を知ってもらうきっかけになると思っています。

第3新創業市を通じて、これらのコミュニティがうまくつながることで、さらに多くの人に知ってもらったり、より参加してもらいやすくなるのではと思いました。

今、起こっていることを知ってもらって、「なんだかやりたいことができそうなまちだな」と感じてもらえればいいですよね。

今回のプロジェクトは創業を応援していますが、フルコミットは義務付けていません。

がっつり事務所を構えて創業するもよし、まずはコワーキングで少しずつ仕事をつくっていくもよし。もちろん、小田原に移住しなくてはいけない、なんてこともないのだとか。

山居さん 人には人にあった創業や仕事の仕方がありますから。もちろん、自分の城(ビジネス拠点)は小田原城下に置いてもらうことは前提ですが。それくらい、今回のプロジェクトは懐が深くて広いと思っていますよ。

一方で、委員長である齊藤さんは、「小田原を創業のまちにしたい」というビジョンを、以前から描いていたと言います。
 
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齊藤さん。Hameeに所属しながら、「小田原内の異業種ともっとつながりたい。」と会社から勝手にはみ出し、スタートしたアイデアソンイベント「ハミダセ」は、毎回大人気のイベントに。第3新創業市では、創業のアイデアをより現実に近づけスタートラインに立つ場にもなる。

齊藤さん 地域活性が成り立つために、“稼げるまち”であることは重要ですよね。

小田原は、都会ほどガツガツしなくても、自然と人と人がつながったり、未開のビジネスがあったり。一方で、観光地ならではの人の流動も多く、顧客もあります。つまりそれだけ、チャンスが多いまち。

実際、創業18年のHameeも東証マザーズ上場企業ですし、”創業”はもう都心だけではない時代がきていますよね。小田原からグローバルベンチャーが生まれ、起業家が一緒に成長するまちにしたいと思っています。

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第3新創業市のwebサイトを覗いてみると、自然豊かなまちの魅力とともに、創業するために重要なコストメリットが見やすく紹介されています。

小田原には、Eコマース事業でグローバル展開を推進する企業のHameeや、 小田原から世界にデザイン性の高い家電を提供している「Bsize」など、国内に止まらないビジネス展開の事例もあります。

齊藤さん クリエイティブな人材が都会で消費されてしまうのはもったいない。

すでに仕事をつくることが場所を選ばなくなってきているので、グローバル企業や、おもしろいクリエイターが集まるまち「小田原」をつくることができる。人材がどんどん集まるまちは創業にも向いているので、結果、会社をつくる場としても小田原が選ばれていきますよね。

「第3新創業市」プロジェクトで、そんな良い循環を生み出したいと思います。

パタゴニアが日本支社を置く鎌倉や、ローカルベンチャーのまちとして挑戦者が後を絶たない岡山県西粟倉村など、東京都心に限らず、クリエイティブな人材が集まる地域はすでにあります。

そういった地域の持つブランド力は、「小田原・箱根にもすでにある」とおふたりは言います。

山、海、温泉があり、食べ物は美味しい。そして、わくわくするような仕掛けが動きだした、小田原・箱根。これから、どんな循環が生まれていくのか、目が離せませんね。
 
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現在、改修工事中の小田原城もパワーアップしてまちの魅力であり続けます。

最後に、「第3新創業市」のホームページに寄せられたこんな言葉をご紹介します。

都心はなんだか窮屈、でも地方は少し冒険すぎる。都会と田舎のあいだくらいのちょうどいい環境で自分らしく起業する。

都心でガツガツするわけではなく、地方にターンするわけでもない。自分にあった生き方、働き方、創業の仕方を選ぶことができる、まさに“第3”の創業モデルが学べる今回のプロジェクト。

まずは、10月開講、創業塾の気になるコンテンツから覗いてみませんか?