世界有数の観光地を、自分たちの手で美しくしよう! イタリア発、有名俳優の鶴の一声で始まったゴミ拾いキャンペーン「#Romasonoio」

rome-2-master675

みなさんはこの夏、どこかへ旅行に行きましたか? 夏は、世界的にベストシーズンになる場所が多く、もしかしたら海外に行かれたという方も多いかもしれません。

自分が暮らしている都市を離れて観光に出かけると、旅行先の街のちょっとした風景も新鮮で美しく感じることがありますよね。しかし時に、普段自分が住んでいる街よりも、ゴミが目立ってしまったり、荒い車の運転で危険を感じたり、少し嫌な面が見えてしまう時もあるのではないでしょうか。

観光客に街を心から楽しんでもらうためにも、綺麗で安心な街をつくりたい。今回は、そんな思いをもとに展開されている「#Romasonoio」というキャンペーンをご紹介します。
 
02

「#Romasonoio」は、イタリアの有名な観光都市、ローマで行われているソーシャルメディアキャンペーン。

ローマと聞くと、コロッセオやトレヴィの泉などの有名な観光地がたくさんあり、一見キラキラして見えますが、実は街にゴミがあふれてしまう問題が頻発しているといいます。そしてその様子は、New York Times紙の一面などに取り上げられてしまい、恥ずかしい姿が世界に広まってしまいました。

ローマのマイナスイメージを払拭し、ローマ市民の礼儀正しさを示し、かつプライドを守りたい。そんな思いで、イタリアの有名俳優であるAlessandro Gassmann(以下、アレッサンドロさん)は、「街のいたるところにあるゴミを拾う活動をしないか?」と、13万人以上のフォロワーに呼びかけ始めました。

04
「ローマをこよなく愛する地域のみなさんに提案」
地域のみなさん、ほうきや、ゴミ袋を持ち、自分の家のそばのちょっとした場所、曲がり角などをそれぞれが掃除してみませんか?

写真からもわかるように、アレッサンドロさんのツイートは、これまでに1300回以上リツイートされるほど、すぐに多くの市民に気づきを与えました。そして、地域住民は街で掃除している自分たちの写真や街の様子を「#Romasonoio(私はローマ住民)」というハッシュタグを使って、発信するようになったのです。
 
05
中にはromasonoioと手書きで書かれたTシャツを着る方も!

スクリーンショット 2015-08-25 1.20.27

スクリーンショット 2015-08-25 1.16.31

このように、多くの人々が参加するようになった「#Romasonoio」の活動。現在では、ローマ市長のIgnazio Marino(以下、イグナツィオさん)からも賞賛が届くなど、高く評価されているのだといいます。
 
06
「私は彼がローマ市民と協力して取り組みを始めたこと、そして今までの彼の貢献度を高く評価します」

イタリアのジャーナリスト、Michele Sciancaleporeさんは、「#Romasonoio」とアレッサンドロさんの活動について、以下のように話しています。

彼は、かつてケネディ大統領が過去に呼びかけたように、「自分の国が自分のために何をしてくれるかを問うのではなく、自分が国のためになにをできるかを考えよう」ということを、思い出させてくれます。

地域住民や行政関係者の中には、この街の汚染が「マフィアと絡んでいるローマの政治の汚職が原因だ」と話す人や、「観光客によるポイ捨てが原因」と話す人もいるそうで、さまざまな意見がある様子。

しかし、原因がなにかを考えることも根本的な解決の糸口の一つですが、それよりも「自分ができることを、小さくてもいいからやってみる」ことこそが、街を少しずつ変えていくことにつながるのではないでしょうか?

自分にとっては”当たり前”になってしまっている風景。そんな風景が「美しい」と評価されることがある一方で、ネガティブなイメージを持たれてしまうことも時にあるはず。

みなさんも、この機会に自分の住む街の持つ課題や、その課題解決に向けて自分ができることとは何か、考えてみませんか?

[via takepart, theguardian]

(Text:岩崎史香)

– INFORMATION –

 
greenz.jpライターインターンを募集中!(締切: 9/18)
詳細は、こちらまで!
http://greenz.jp/writer_intern/