ISSUE 食と農

1 year ago - 2015.07.07

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気軽な一杯で、からだと暮らしを見直そう。おいしく手軽に野菜を楽しめるコールドプレストジュース専門店「Why Juice?」

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みなさんは「野菜をおいしく、しかも手軽に摂れたらいいのに」と思ったことはありませんか?

忙しい日々の中で食生活が乱れると、胃がもたれたり、肌が荒れたり……。とくに一人暮らしの場合、疲れきって帰宅して、それから栄養のバランスがとれた一人分の食事をつくるというのはなかなか大変なものです。

そんなとき、効率よく野菜の栄養素を摂取できる方法として「コールドプレストジュース」があります。アメリカの都市部で、とくに美容に関心の高い人を中心に流行し、ここ数年で日本にも専門店が徐々に増えてきました。

そもそもコールドプレストジュースとは何でしょうか? そして、ほかのジュースとの違いは? 今回は代官山にあるコールドプレストジュース専門店「Why Juice?」のPR担当である堀内明さんに、その魅力についてお話をうかがいました。
 
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スタッフの藤田彩香さん(写真右)と竹中瑞穂さん。

コールドプレストジュースとは

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コールドプレストジュースとは、野菜や果物をひとつひとつ時間をかけて圧搾したジュースのことです。

これまでジュースをつくる方法としておなじみだったのは、刃が高速で回転するミキサーを使って、素材を切断して果汁を搾るやり方でした。

しかし、この製法だと素材が切り刻まれるときに生じる摩擦熱で、野菜や果物に含まれている栄養素や酸素が壊れてしまうといわれています。とくに熱に弱いビタミンCなどの栄養素は失われやすい傾向があります。

これに対して、コールドプレスト製法では強い圧をかけて圧搾します。葉野菜をジュースにするときも、低速で回転する刃ですりつぶすようにするため、失われる栄養素を最小限に抑えられるそうです。
 
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また、ジュースを長期間保存するためには加熱殺菌が必要になりますが、この段階で加熱すると、いくら製法にこだわっても栄養価が下がってしまいます。

そのため、「Why Juice?」の店頭で販売しているジュースでは、加熱殺菌を行いません。その日に売るジュースは当日の朝に絞り、その日のうちに飲みきってもらうことで、加熱殺菌をする必要がなくなるのです。

こうしてつくられているのが、「コールドプレストジュース」。野菜や果物からパルプ(食物繊維)を除いたすべての栄養素や酵素含むジュースなのです。

コールドプレストジュースで生産者と消費者とを結ぶ

コールドプレストジュースはアメリカの西海岸で大流行しているらしい。とくに美容に関心の高い女性の間で話題になっているらしい……。

そういった情報をもとに、美容に興味のある若い女性に向けて、流行を先取りする形でジューススタンドを始めたのかと思いきや、「Why Juice?」は、まったく違う切り口からスタートしたのだそうです。

「Why Juice?」のオーナーは登山やキャンプなどのアウトドアが好きで、農業にも関心が高い人です。

日本各地を回って各地の農家の方々と交流するうちに、「日本には食べる人のことを真剣に考えて野菜や果物をつくっている農家がたくさんある。安心して食べられるおいしい野菜や果物を都市部の人に届けたい」という思いを抱くようになったようです。

そんな思いを実現する方法として選んだのが「コールドプレストジュース」でした。

都市部で暮らす人が、安心・安全な野菜や果物を普段の生活に取り入れる方法として、ジュースにして飲むのがもっとも手軽なのではと考えたのです。しかも、コールドプレスト製法であれば、素材の栄養素を効率よく体に取り入れることができます。

安全な野菜や果物を人々に届けたいという思いが「コールドプレストジュース」という方法と出合って、「Why Juice?」というブランドが誕生しました。
 
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農薬不使用・減農薬・有機栽培・化学肥料不使用などの栽培方法にこだわった素材を日本各地から取り寄せる。最近では生産者を紹介してもらうことも。

本当にいいものだから、限られた人だけのものになってほしくない

ジュースという形をとることが決まり、オーナーの思いに賛同した仲間が集まって、ロゴやパッケージ、ウェブサイトのデザインが始まりました。

ここ数年で、国内にもコールドプレストジュース専門店が増えてきましたが、その多くは女性目線を意識してメニューを工夫したり、女性が思わず「かわいい」と感じるようにビジュアルをつくったりしているようです。

一方、「Why Juice?」はというと、ジュースの美しい色をそのままに見せる、透明でシンプルなフォルムのガラスビン。中央にはロゴがあしらわれています。男性が手にとっても違和感がないし、年齢を問わず、誰の手にもしっくりとなじみます。

そこには「コールドプレストジュースが、限られた人だけのものにはなってほしくない」という思いがこめられていました。
 
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“相談しながらジュースを買う”というスタイル

若い女性を中心に人気が出ているコールドプレストジュースですが、「Why Juice?」には若い女性だけでなく、大学生から50代くらいまで、男女問わずさまざまなお客さんがやってきます。

代官山駅から徒歩5分ほどの距離にある店舗は、木を基調にしたナチュラルであたたかみのある外観。そこから一歩店内へ足を踏み入れると、清潔感のある白いカウンターが姿を現し、冷蔵庫には色とりどりのジュースが並びます。
 
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お客さんはカウンターでスタッフに相談しながら、今の自分の体調や気分に合わせて、最適なジュースを選びます。その様子は、まるで薬局で薬剤師さんに相談するよう。

ただ、薬局とちがうのは、スタッフもお客さんも笑顔で楽しそうだということです。今の自分の状態を振り返りながら、明日の自分の健康のための一杯を決めていきます。コンビニや自動販売機で野菜ジュースを買うのとはまったく違う体験がそこにはあります。

現在、代官山にある店舗での販売だけでなく、渋谷ヒカリエにポップアップを出したり、オフィスやフィットネスクラブに配達したり。ファッションブランドのパーティーにケータリングを頼まれたりすることもあるそうです。

健康のためによいだけでなく、見た目も美しいジュースは、パーティー会場にただ置いてあるだけでも目を引きそうですね。

「おいしさ」へのこだわり

安心の素材を選び抜き、着色料を一切使わず、自然のままの色を活かして仕上げたジュース。もちろん、その味にもこだわりがあります。

「Why Juice?」には一年を通して味わえるレギュラーメニューが10種類。年間を通じて安定して供給される野菜や果物を使った商品が、このレギュラーメニューです。

これに加えて、季節ごとに旬の素材を使った商品が並ぶこともありますが、メニューによっては昼過ぎには売り切れてしまうものもあるのだとか。

野菜が多めのメニューは大人に好まれますが、果物が多く配合されているメニューは、小さなお子さんにも喜ばれます。コールドプレストジュースは食物繊維を取り除いているので、スムージーに比べて子どもや高齢の方でも飲みやすいようです。

お客様の中には、コールドプレストジュースを飲むことを毎日の習慣にしている方もいれば、週に1回や月に1回という方もいます。絶対に毎日飲まなければいけないというわけではなくて、ご自分のペースで楽しんでもらえたらいいんじゃないかな、と思っています。

ジュースを飲むという行為は手軽なので、ズボラな私でもできるかも、と思わせる手軽さがあります。それに加えて、お店の人と相談しながら考える時間が、自分の身体のことを振り返るよい機会にもなりそうです。

Why Juice? Because…

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素材の味がそれぞれはっきりと感じられるのに、絶妙なバランスで調和している。そのおいしさに、メニュー開発の試行錯誤がうかがわれる。

夕方になると、お店には翌日のジュースに使われる野菜や果物が続々と届きます。取材中、ダンボール箱が工房に運び込まれていくときに、ふわっと果物の匂いが香って、選び抜かれた素材の強い生命力が感じられました。

天然のまま、人の手で何一つ加えることのない色、香り、味。それらがこんなにも力強かったことを、長らく忘れていたような気がします。

もし、あなたが日々の生活のなかで自分の身体のことが後回しになってしまっているなら、明日の健康のために、まずは一杯のコールドプレストジュースから始めてみてはいかがでしょう。

その気軽な一杯が、あなたの身体を見つめ直す機会になるかもしれません。

「Why Juice?」に行ってみよう!
Why Juice?

writer ライターリスト

Fumie Matsuyama

Fumie Matsuyama

greenz シニアライター ライター/ヨガインストラクター 静岡県出身。横浜市在住。 大学卒業後、教育系の出版社で国語・小論文教材の編集に5年、新卒採用・新人教育に3年携わる。 現在はヨガインストラクターとして都内および横浜近郊のヨガスタジオ・カルチャースクール・スポーツクラブ等で指導を行っている。季節の移ろいを感じとる目を養い、それぞれの時期に合った身体を作る「こよみヨガ」を提唱し、都内・横浜でワークショップも開催している。 関心のあるテーマは教育・健康・女性の生き方。 website:纂灯舎 facebook:Fumie Matsuyama

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