ISSUE 食と農

1 year ago - 2015.07.03

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見た目の「美しさ」に捉われないで! 規格外の野菜や果物を売って食品ロスをなくす「Imperfect」

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「Imperfect」で扱う野菜・果物の一例

普段、みなさんがスーパーで食材を買うときに、気にかけていることは何ですか?
なんとなく、「見た目が綺麗なもののほうがいいかなぁ」と選んでいる方が多いかもしれません。

野菜や果物は、少し傷がついたり形が変わっていても、見た目が綺麗なものと比べ、味に遜色はないと言われています。しかし、均一な見た目や大きさではないなど、「外見上」の理由でスーパーに並べることができず、廃棄されたり、家畜の餌になってしまうものがたくさんあるのだそう。

そんな規格外の野菜や果物を救い、食品ロスの軽減を目指すプロジェクト「Imperfect」が、カリフォルニアで立ち上がりました。
 
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アメリカでは、生産された農作物のおよそ2割以上が、見た目の問題から廃棄に至っているといわれています(出典元)。食品ロスを少しでも減らそうと、「Imperfect」では、消費者がインターネットを通じて、規格外の野菜や果物が詰まったBOXを3種類から選んで注文することで、毎週カリフォルニアの農家から新鮮な野菜が満載のBOXが届きます。

農家にとっては、規格外の野菜在庫を減らすことができるメリットがありますが、利用者にとってもさまざまなメリットがあります。まず、通常スーパーマーケットで販売されている価格よりも3割ほど安く購入できること。そして、農家から直送で自宅やオフィスまで送り届けてくれるので、新鮮な野菜をとても気軽に入手することができるのです。

このプロジェクトが実際に始動するのは今夏からで、現在BOXを購入できるのは、カリフォルニア州の一部在住者のみなのですが、今後さらに展開する地域を広げ、地域の小さな農家やオーガニック栽培の農家と提携していくことを目指しているのだとか。
 
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「Imperfect」の展開モデル

「Imperfect」を立ち上げたのは、アメリカのカリフォルニア州に住む、Ben Cheslerさん(以下、ベンさん)、Ben Simonさん(以下、サイモンさん)、Ron Clark(以下、ロンさん)さんの3人。

彼らは、2011年に生まれた学生ボランティア団体「Food Recovery Network(以下、FRN)」のメンバーで、これまで大学内で余った食品を毎日交代で回収し、その日のうちにシェルターに寄付することで、食品ロスを減らす活動をしてきたそう。

「Imperfect」は、FRNの活動が全米150の大学に普及したのを契機に、さらに新しい食品ロスの問題に取り組もうと動き出した新プロジェクトだったのです。
 
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右から、サイモンさん、ベンさん、ロンさん

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ロンさんとカリフォルニア農家の方々

ベンさんは言います。

自然は、作物を全て完璧には育てません。それにもかかわらず、私たちは、作物はみな「同じように育つ」という「不自然」な考え方に支配されてしまっているのだと思います。

日本は世界的に食料廃棄率がとても高く、年間生産量のおよそ4割以上が廃棄され、その年間総量は3000万人分の年間食料に匹敵するとも言われています。(農林水産省などの調査による

愛知県の酒造メーカーが、規格外のために出荷できない農作物を集めたお酒やリキュールを生産する活動を展開するなど、さまざまな取り組みは始まっているようですが、私たちひとりひとりの意識を変えていくことが、食料廃棄を減らしていくためにとても大事なはず。

みなさんも、今日から食材を買うときには、見た目の「美しさ」に捉われることなく、いつものスーパー以外の選択肢も考えてみませんか?

[via coexist]
(Text: 水野淳美)

日本でも規格外の野菜を販売している店舗があります!
おにおんぼうず

writer ライターリスト

MizunoAtsumi

MizunoAtsumi

greenzジュニアライター 1993年愛知県名古屋市生まれ、 茨城県つくば市在住。 12歳から16歳まで、父の仕事の都合で家族そろってドイツで暮らす。 2014年9月からの短期ドイツ留学中に、ライターインターンを経験し、2015年10月にジュニアライター就任。 大学では、国際関係学比較政治学専攻。 〈興味・関心〉 本、多様性、海外、政治、伝統文化、旅。 〈趣味〉 バレエ、写真、ひとり旅。

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