ISSUE ☆日本と世界のソーシャルデザイン

1 year ago - 2015.06.29

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耳にはめ込むだけで、悩ましい時差ボケとサラバできる! 体内時計を取り戻させてくれるイヤホン「Human Charger」

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もうすぐ夏休み! みなさんのなかには、海外旅行を計画中の方もいらっしゃるのではないでしょうか。一方で、「海外旅行は大好きだけど、いつも時差ボケでなかなか眠気やだるさが抜けなくて…」なんてお悩みの方も多いかもしれません。

今回は、そんな時差ボケで悩む人々におすすめしたいイヤホン「Human Charger」をご紹介します。

フィンランドの会社「Valkee」が開発したこちらの製品、見た目はまるで携帯型音楽プレイヤーのよう。使い方も音楽プレイヤーと同じで、イヤホンを耳に差し込みます。するとイヤホンから発せられる光がアプリと連動して、体内時計を整えてくれるのです。

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まるで携帯型音楽プレイヤーのような見た目

とはいえ、「イヤホンから発せられる光が、本当に時差ボケに効くの?」と疑問に思う方も多いのでは?

この「Human Charger」は、TBL(transcranial bright light)と呼ばれる光を使った、ライトセラピーを用いています。それは、耳から入った光が、皮膚と骨を貫通して、脳細胞に影響を与える仕組みなのだとか。

実際に「Valkee」が行ったプラセボ比較試験では、「Human Charger」を使用した旅行者は、使用しなかった旅行者と比較して、眠気や無気力、忘れっぽさといった時差ボケの症状から圧倒的に早く回復したことがわかりました。

しかもこの光はUVフリーなので、太陽の光を浴びるよりも身体への害が少ないそう。そのため、フィンランド航空を始めとして、現在ではシンガポール航空、KLM、イベリア航空が、この製品を長時間フライトの際は準備しているのだとか。
 
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光と連動するアプリ。出発地と目的地の場所と時間を入力します。

「Human Charger」を発明した「Valkee」の本拠地、フィンランド北部は長くて暗い冬によってSAD(冬季うつ病)に悩まされている人が多いといわれています。「Human Charger」は、SAD患者の不眠を治療するために用いていたライトセラピーが、時差ボケに効果があることを見出して活用した商品なわけです。

「Valkee」は、製品についてこう説明しています。

生き物の体内時計は、太陽が昇る時間と沈む時間に合わせて調整されています。しかし現代の人間は、夜通し起きていたり、地球上を横断することができるため、体内時計にズレが生じてしまいました。その結果、エネルギーは低下し、心が不安定になる人々が増えてしまったのです。

このイヤホンは、心の動きを司っている脳細胞に光を当てます。そうすることで、天気や時差に悩まされることのない、生き物本来の、生き生きとした暮らしが実現するのです。

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スマートなケースに入っています。

実は時差ボケを解消する製品は「Human Charger」以外にも開発されています。たとえば、オーストラリアではゴーグル型の製品「RE-TIMER」が開発され、スタンフォード大学の開発チームはアイマスクを開発中だといいます。

しかし、こうした製品と比較すると、「Human Charger」は視界を遮ることがないので身動きが取りやすく、また装着している姿も音楽も聴いているようで、さりげなく使用することができるのが魅力。時差ボケ以外にも、睡眠障害に悩まされている方や、どうしても夜に働かなければならない方が昼間に活用することもできそうですよね。

みなさんも自然な体内時計のリズムを取り戻して、これまで眠気やだるさで無駄にしていた1日を、有効に活用してみませんか。

[via psfk, GOOD, Smithsonian.com, Human Charger]

(Text: 高橋尚子)

Human Chargerを買ってみよう!
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writer ライターリスト

Naoko Takahashi

Naoko Takahashi

greenzライター 大学卒業後、商社事務を経て、アートマネジメントを学ぶためイギリスの大学院へ留学。大学院留学中の2015年6月よりライターインターンとしてgreenzへ参加。帰国後は、ライターや翻訳業と並行して、アートプロジェクトやコミュニティスペースの運営に携わる。アート、まちづくり、エネルギー、食、などに興味のアンテナを広げています。

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