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フリー編集者のモリジュンヤさんはどう読んだ? greenz people しか読めない『グリーンズ編集学校の教科書』の感想をいただきました!

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『グリーンズ編集学校の教科書』完成!

こんにちは! greenz.jp編集長の鈴木菜央です。NPO法人グリーンズが発行する、「ほしい未来のつくり方」がわかるブックレーベル「green Books」の担当をしています。

greenz.jp は、だれでも自由に(無料で)読めることを大事にしているウェブマガジンですが、そんなメディアであり続けて、さらに発展していくために、「greenz people」という寄付会員を募集しています。現在は約400名の方にご参加いただいております、感謝!

その会員のみなさま限定で、年二回お届けしているのが「green Books」です。
 
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第二章「企画のつくり方」

この2月に完成した最新号『グリーンズ編集学校の教科書』は、もうひとりの編集長YOSH(兼松佳宏)が東京と関西で展開している「グリーンズ編集学校」の内容を一冊にまとめたもの。

「グリーンズのそもそも」、「企画のつくり方」、「インタビューのしかた」、「記事の書き方」といった講義録のほか、greenz.jpが誇るライターさん達のコラム「greenzライターという仕事」なども盛り込んでいます。
 
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第四章「記事の書き方」

chap5
第五章「greenzライターという仕事」

気になる? 読んでみたい? 立ち読みは以下よりどうぞ!
 

フリー編集者のモリジュンヤさんの感想は?

今回、感想を寄せていただいたのは「マチノコト」や「The Bridge」の編集者として活動されているモリジュンヤさん。2010年から11年までgreenz.jp副編集長を務めていた経歴もある、モリジュンヤさんの『グリーンズ編集学校の教科書』を読んでみての感想は?
 

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モリジュンヤ
1987年岐阜県美濃加茂市出身。複数のメディアやプロジェクトに携わりながら、編集、企画、取材、執筆を行う。テクノロジー、ビジネス、モノづくり、暮らし、都市、地域など多様な領域を横断して取材・調査・発信することで、未来と未来につながる様々なことを編集していくことを目指しています。

「編集を人に教える」ーーこれを実践している場は、多くありません。松岡正剛さんの「イシス編集学校」、後藤繁雄さんの「スーパースクール」、菅付雅信さんの「編集スパルタ塾」など、いくつかは存在しているものの、学びたいという人の数に対して供給は間に合っていないように思います。

この状況は、それだけ「編集」というものの言語化、定型化が難しく、人に教えるということが困難であることを示しているように思います。

そもそも「編集」を学ぶというのは、どういうことなのでしょうか。

芸道・武道・武術等には、それぞれの流派における形や型とよばれる基本の形があり、それを磨く稽古が行われます。「編集」を学ぶというプロセスは、これに近いイメージを思い浮かべます。松岡正剛さんが提唱している「編集工学」でも編集を体系化し、「型」を繰り返すことで編集技術を修得できるようにしています。

ただ、この形や型はすべての「編集」において同様かというと、そうではないと思うんです。武道や茶道、華道などには色々な流派がありますよね。同じ様に「編集」にも色々な流派があって、「グリーンズ」という流派があるそんな感じ。

グリーンズが開催しているグリーンズ編集学校と、その内容を紙にまとめたgreen Booksの第4号『グリーンズ編集学校の教科書』は、「グリーンズ流編集術」を伝えていこうという取り組みです。この書籍には、企画やインタビューの仕方など、グリーンズが9年にも及ぶ活動期間の中で磨いてきた「型」が盛り込まれています。

「型」が重要なのはもちろんですが、この本の真髄は、別のところにあります。その真髄とは、9年を超える期間にわたって活動を続ける中で蓄積されてきた経験、少しずつ輪郭をはっきりとさせてきた、「グリーンズ」の根底に流れる思想や姿勢を伝えていくこと。

型稽古も「型」を覚えることよりも、なんのために「型」を身につけるのか。「型」を身につける過程で、何を得るのか。グリーンズ流の編集術では、編集をするための精神性や、身につけた上で何を目的とするのかを伝授することに重きを置いているように感じられました。

この先、さらに多くの人が「編集」をするようになることは間違いありません。ただ、道具でも技術でも、大切になるのはそれらを使う際の姿勢や目的です。『グリーンズ編集学校の教科書』は、この先「編集」を経験する人たちにとって、ひとつの指標となる書籍になるのではないでしょうか。

僕が強く共感する「グリーンズ流」の編集を受け継ぐ人たちが、この書籍をきっかけに各地に生まれることを楽しみにしています。

モリジュンヤさん、ありがとうございました! 「おもしろそう!」と思った方は、ぜひgreenz peopleへのお申込みを、お待ちしています!

ご入会の翌月には、あなたの手元に「グリーンズ編集学校の教科書」が届きます!