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146万人の物語でおもてなし。コミュニティ型の観光で、川崎と世界をつなぐ「green drinks kawasaki #6 Airbnb × こすぎトラベラーズサロン」[イベントレポート]

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写真左から、真鍋靖子さん、野田国広、林田潤子さん

この記事はgreen drinks Japan オーガナイザーの方よりいただいた原稿を、そのままの内容で掲載しています。green drinks オーガナイザーについての詳細は、こちらをご覧ください。

羽田空港に離発着するとき機内から見えるのは、空港とは多摩川の対岸にある川崎の工業地帯と街並み。

空から見る景色は延々と続く建物ばかりですが、今年に春に川崎市の人口が146万人を越えて国内7番目に多い都市になったそうです。

目には見えないけど、その数だけの夢や想いがその景色の中にはあります。

4月19日、武蔵小杉の近くにあるコワーキングスペースYou+で、「コミュニティ型の観光で川崎と世界をつなぐ」をテーマに地元で活動している旅育コミュニティ「こすぎトラベラーズサロン」の真鍋靖子さんと、世界中でユニークなスペースを貸出と宿泊予約できる「Airbnb」の林田潤子さんをゲストにお迎えして6回目の「green drinks kawasaki」を開催しました。

はじめに参加者全員で1分間自己紹介。Airbnbを利用したことがある方やリゾート旅行が好きな方など、いろんな旅好きな方々が集まってくれました。

短い自己紹介でしたがお互いの旅への想いで会場があったまってきたところで、Airbnbの林田さんの話へと続きます。

Airbnbは、いろんな土地の人の生活を体験できることをポイントに世界中に広がっています。珍しい宿泊先では灯台やボート、コンテナなどもあるそうです。

国内では高齢のお婆さんが自宅の部屋を貸出し、海外の旅行者との交流を楽しんでいたり、お互いの親子同士が交流することで海外や言葉、習慣を感じることもできて子育てにもメリットを感じる方もいらっしゃるそうです。
 
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続いて、こすぎトラベラーズサロンの真鍋さんの話。旅を軸に世代を超えたコミュニティ作りを目指し、「旅育」に関する情報をここ武蔵小杉から発信しているコミュニティ。

何歳でも旅は人を成長させてくれると、旅に対する想いを熱く語っていただきました。
 
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実際旅に出るにはある程度まとまった時間もお金も必要。この格差社会で旅に出られる家庭ばかりではないことは知っています。そういう子供達は「旅育」の恩恵を受けることができないのか?

こすぎトラベラーズサロンを始めてからずっとモヤモヤしていた「貧困と旅」。

そんな中で出会ったのがAirbnbで、部屋を提供することは、「日本にいながらにして生の海外の文化や価値観に触れることの出来るチャンス」だと感じたそうです。つまり、人を運んで文化や価値観を交換するツールに感じたのです。旅があちらからやってきてくれるイメージ。

後半は、新丸子駅前にある人気のパン屋さん「Boulangerie Metier(メチエ)」の特製サンドイッチとクリームホーンをいただきながら、「Airbnbをつかってどんな体験したいか」「旅行者に川崎を案内するとしたらどこを案内したいか」の問いかけについて話していただきました。
 
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羽田空港からのアクセスはもちろん、成田空港からも電車で1本でアクセスできる武蔵小杉。通勤はもちろんのこと東京や横浜にも近いことから旅行者が宿泊するには便利な街だと、参加者の話から再発見できました。

観光地がない川崎ですが、私たちが普段生活してるそのものを体験してもらったり、着付け体験や古民家、農地体験、中小企業の工場訪問、サッカー観戦など連れて行ってみたい場所がたくさん提案されました。
 
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私たちが何気なく過ごしてる日常を、旅行者と一緒に体験したり、共通の趣味でつながっていくと住んでる街が誇らしく感じませんか。

都内や横浜よりホテルが少ないかもしれませんが、私たちの部屋や空き室などをAirbnbを使って、街におもてなしできそうです。

green drinks kawasakiでは、市民のみなさんが街やコミュニティを案内するソーシャルタウンガイドの企画を進めていて、いつの日か、その本を片手に街を歩く旅行者に出会えるのを夢見ています。

(text: 野田国広)