ISSUE まちづくり

1 year ago - 2014.12.26

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働き方をもっと冒険しよう!いつもの仕事を、八ヶ岳の麓で。地方移住が1年間無料でできちゃう「富士見町テレワークタウン計画」

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みなさんは、住んでみたい場所はありますか?

海の近く、森のそば。
自然のなかで暮らしたいという人は少なくないと思います。

それでは、どうして住んでみたい場所で暮らさないのか。
その要因のほとんどは、“仕事”にありそうです。

通勤が難しいから、移住先であらたに仕事を見つけることができるか不安だから。

もし、今の仕事はそのままに、働きかたを変えることができるなら、私たちはもっと自由に、住みたい場所で暮らすことができるように思います。

いつもの仕事を、八ヶ岳の麓で。

今回は、空き家を活用したテレワーキングの環境を提供するプロジェクト「富士見町テレワークタウン計画」を紹介します。

高原、ときどき都会。

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望峰の丘から望む富士山

今回紹介するプロジェクトの舞台は、長野県諏訪郡富士見町。隣りのまちは山梨県という、東京から一番近い長野県のエリアで、新宿から特急あずさで約2時間15分、車であれば高井戸ICから中央道で約2時間という距離感です。

八ヶ岳や南アルプス、富士山を眺める贅沢なロケーションの高原のまちは、古くから結核病患者の療養地として知られるほど空気が澄み、ペンションや別荘地も多く、週末には多くの利用者で賑わいます。

富士見町テレワークタウン計画とは、この長野県・富士見町の空き家を利用して、高速ネット回線やビデオ会議システムなどを備えた住居兼オフィスとして、企業やフリーランスの人に在宅勤務、モバイルワーク、サテライトオフィスの場を提供するというプロジェクト。

テレワークとは、情報通信技術を活用した、時間や場所に縛られない働きかたのことで、「tele=離れたところ」と「work=働く」をあわせた造語ですが、富士見町テレワークタウン計画では具体的に、以下のような特典があります。

・ホームオフィス&居住利用費が1年間無料
・ネットワーク設備設置をまちが負担
・1年以上の延長利用者には、利用費が2年間半額
・地元の新鮮な高原野菜がもらえる(こともあります)

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ホームオフィスとして使用できる、八ヶ岳の別荘地にある元カフェのログハウス。別荘地内には人気のレストランやコーヒー豆専門店、パン屋なども揃う

例えば、暮らしのベースは八ヶ岳の麓に移して、週の半分は東京で仕事。スカイプやハングアウトなどで会議を行うなど、働きかたさえ工夫すれば、都市部での仕事はそのままに、暮らしの環境を変えることができるのです。
 
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1階には薪ストーブ。仕事に疲れたら温泉へ車で4分という立地

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日当りのいいテラスで、広葉樹を見ながら仕事をすることができます

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イタリア料理店「osteria agiato」にて。家庭菜園を営む人も多く、採れたての野菜を分け合う姿も

都会にしばられない、これからの働きかた

この「富士見町テレワークタウン計画」は、富士見町役場が進めているプロジェクトですが、サポート役として企画やプロモーションを担当するのが、Route Design代表の津田賀央さんです。
 
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Route Design代表の津田賀央さん

都心のグローバル企業に勤める津田さんは、週末になると山登りに出掛けるなど、もともとアウトドア志向が強かったのだそう。

以前から八ヶ岳には通っていたのですが、長野に宿泊して、立ち寄った村がすごく美しくて、こんなところに暮らしたいねと家族で話をしたんです。

でも、ほとんどの人は、暮らしたいのに暮らさない。どうしてなんだろうって。その要因は、やっぱり仕事だと思うんです。

だったら、働きかたを変えればいい。働きかたを変えるきっかけを提供するサービスを、移住後の自分の仕事にしようと思ったのが、このプロジェクトに関わるきっかけとなりました。

津田さんは、富士見町役場のホームページで移住者支援制度などのページを調べているうちに、空き家をシェアオフィスとして活用する今回の計画に出会います。

自分だったらこんなふうにPRするな、というアイデアがあったので、役場のメールアドレス宛てに、提案を送ってみたんです。

自分自身も移住したいし、この計画を自分にプロデュースさせてほしいという内容で。そうしたら思いがけず返答があって、すぐに役場の方が東京までいらしてくれました。

翌週には、町長に会ってくださいというように話が進みます。

最初は2拠点居住も考えたのですが、これからは都会に縛られなくてもいいんじゃないかと思って。都会に仕事が集まるのではなくて、個人に仕事が集まる、そんな時代に変わってきていると思うんです。

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富士見町役場の小川大輔さん。「富士見町テレワークタウン計画」の担当者として空き物件の交渉などをしています

働くことは、生きることと同じように自然なこと。でも、働く目的が目の前の“報酬”のためになってしまうと、働くことが“誰かにやらされていること”になってしまいます。

もし自らつくり出した仕事であれば、人は“やらされている”とは感じにくいもの。津田さんの選択は、東京の仕事を残しつつも、自分で仕事をつくる、時間や場所に縛られない地方での「複業」のありかたなのです。

いくつかの仕事を積み重ねて、トータルで生活に必要な収入を確保する。こうした”複業”は、都心ほどお金を使わずに暮らせる地方にこそマッチした働きかただとも言えそうです。

ちなみに津田さんがご家族で富士見村を訪れたとき、たまたま知人が紹介してくれた人たちがこんなことを言ってくれたそうです。

何も考えずに移住したっていい。たくさん時間はあるのだから、住んでから考えればいい。

都心ほどお金はかからないから、都心の仕事の一部だけ持ち込むことができれば、ここで仕事をあらたに探さなくても十分に暮らしていけるんです。

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八ヶ岳の眺望(撮影:玉置弘文さん)

自然豊かな環境に移住したいと思っていても、収入が少しでも減ってしまうということには、誰もが不安を持つことと思います。

でも、富士見町テレワークタウン計画のように、1年間費用が掛からないのだとしたら、その1年間の間に、暮らしや働きかたのベースをつくることもできそうです。

無料モニターの申し込み締め切りは、2015年1月30日(金)。

気になったら、長野県・富士見町へ、まずは足を運んでみませんか?

新しい暮らし方、働き方を実践してみよう!
富士見町テレワークタウン計画

writer ライターリスト

増村 江利子

増村 江利子

greenz シニアエディター/シニアライター 国立音楽大学卒。Web制作、広告制作、編集を経て現在はフリーランスエディター。一児の母。主なテーマは、アート、建築、暮らし、まちづくり。八ヶ岳の麓の賃貸トレーラーハウスで、“小さく暮らす”をモットーに、DIY的暮らしを実践中。 facebook:http://www.facebook.com/e.masumura twitter:https://twitter.com/eriko_n

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