ISSUE☆おすすめの連載! 暮らしのものさし

2 years ago - 2014.10.11

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小屋から考える、自分らしい暮らし。日本初!住宅展示場ならぬ「小屋展示場」

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どこに住み、どんな暮らしをつくるのか。本当に必要なものは何か。「暮らしのものさし」は、株式会社SuMiKaと共同で、自分らしい住まいや好きな暮らし方を見つけるためのヒントを提供するインタビュー企画です。

10月12日(日)まで、日本初となる「小屋展示場」がオープン中です。それぞれにオリジナリティのある、14の小屋が勢ぞろい。しかもこの小屋のほとんど、実際に販売しているんです。

虎ノ門ヒルズも開業して、脚光を浴びている虎ノ門。グリーンズが日本仕事百貨と運営する「リトルトーキョー」がある街としてもおなじみですよね。

大都会のまん中、会場となったコインパーキングに続々と現れた小屋たち。道ゆくオフィスワーカーの皆さんも、思わず足を止める光景です。
 
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企画と運営をしているのは、家の新築から棚ひとつまで、こだわる人とかなえる専門家が出会う場を提供する「SuMiKa」。ディレクターの佐藤純一さんと一緒に会場を回りました。

どうして今、「小屋」なのか?

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そもそも、なぜ小屋の展示会を思いついたんですか?

佐藤さん これは、自分らしい暮らしを考えるイベントなんです。自分らしい暮らし方って、なかなか考えられません。でも『あなただったらどういう小屋を建てたいですか?』『どんな風に暮らしたいですか?』という具合に考えると、とたんにいろんな制約が外れて発想が自由になります。

自分の暮らしを中心に考えて、そこから家や建物を考える人たちが来てくれているそう。
 
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来場者は大きく2つの層に分かれると佐藤さん。まず、定年退職をきっかけにして自分の趣味を始めるような人。リフォームをして書斎をつくるより、趣味に没頭するための小屋を庭に建てよう、という層です。
 
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「籠-KOMORU」(タマホーム)のキャッチフレーズは「大人のリアルプラモデル」。写真は屋上緑化のオプション

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「Go-sui 癒さない寝床」(建栄)は、茶室のような佇まい。銅葺きの屋根が、経年変化でイイ感じになりそう

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「HANDS WORK BOOTH」(東急ハンズ+キューブスタイル)は、屋上にも上れます

もう1つの層は、地方に安い土地を確保して小屋を建てるという若い世代。平日は都会の賃貸で暮らしながら、休日には都会を離れる2拠点居住です。

海外の国々では、避暑地や都市部を離れて小屋を持つライフスタイルが根づいているので、日本でもスタンダードになるのかも。

家はどこまで自由になれるか?14棟のオリジナルの「小屋」

それでは、実際に「小屋」を紹介していきましょう。
 
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「木に住む家 Kisumu」(ヒロ建工)は、求めやすい170万円という価格で人気を集めていた小屋

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「ハウスインナーボックス」(クルー「48PRODUCT」+森田建築設計+カントリーべース)は、自立式空間構成フレームの骨格ににアウターフレームを取り付ける仕様

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「Cスタイルハウス」(日南鉄構)は、薄くて軽量なC形鋼を使用。大きさも変更可能で、店舗にも向きそう

住宅展示場に比べて、小道具やデザインで暮らしのストーリーが膨らみます。セルフビルドのキットで、シンプルな輸入品だと50万円台から。完成品を設置するタイプでは200万円台というケースが多いようです。

設置面積は3.3m四方ほど。このサイズ感、自分らしい暮らしを考えるこれからの基準になるかもしれません。

おや、あちらの小屋に見覚えのある顔ぶれが。
 
DSC_0606「みんなでつくる、小さな暮らしの実験場」(greenz.jp+YADOKARI)

グリーンズの鈴木菜央代表とYADOKARI小屋部のコラボレーションが、こちらの展示です。

「この小屋は、みんなでつくる暮らしの実験場にしていきたいです!」と熱く語る菜央さん。これからどんどん、新しいアイデアを取り入れていきます。
 
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菜央さん 水道なし、トイレはコンポストトイレ、電気は自家発電。完全オフグリッドを体験できるオフィス兼DIYワークショップ兼バー兼お客さんの泊まる部屋にします。楽しみです!!

施工は「YADOKARI小屋部」。彼らの最大サイズかつ都内での初めての施工になったそう。部長の唐品知浩さん、この小屋の鑑賞ポイントは?

唐品さん 虎ノ門という立地から、自宅からランニングや自転車で来る人、仕事の合間に抜けてくる人など多くのメンバーや施主である鈴木菜央さん家族にも参加して貰い、かわいい小屋が完成しました。

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唐品さん 建具や材料の一部は、各地で集めた古材や廃材を使い、新築でありながら何十年もそこに建っていたかのような味わいが出たかと思います。短い期間ではありますが、多くの方に見てもらえたらうれしいです。

実用性だけでなく「小屋」というキーワードから、現代の暮らしをさまざまに考えさせてくれる展示もあります。
 
DSC_0718「In&Out&Go(号)」(米田智彦(ライフハッカー[日本版])+安藤僚子(デザインムジカ)協力 : TASKO)は、究極のモバイル空間を表現した作品

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DSC_0726「BAREBONES(べアボーンズ)」(モンベル)は、常設用テントとしても、災害用避難シェルターとしても使える大型テント

DSC_0712「1畳ハウス」(夏水組+バウム)は、持ち運べる小屋のキット。1畳、半畳、4/5畳の3タイプで展開

取材当日はステージで、夏水組の坂田夏水(なつみ)さんが「1畳ハウス」のDIYワークショップを開催していました。
 
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4組の参加者たちが、小屋にペンキを塗って、壁紙を貼って、小道具や車輪を取り付けて。坂田さん、やってみてどうでした?

坂田さん ワークショップはとてもレベルが高くて面白かったです。1畳ハウスは、実用性はないけれど、小屋について親しんでいただける良い機会になったと思います。犬小屋でもなんでも、面白ければいいんです!

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自由でノビノビして、いい雰囲気。無理のないサイズ、無理のない資金、無理のないやり方でーー自分の手で選びとる、自分らしい暮らしを考えるきっかけが、ここにたくさんあります。
 
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キッチンカーでは、美味しいご飯も販売。ふらっと気軽に、虎ノ門の会場へ足を運んでみてはどうでしょう?

(Text: 神吉 弘邦)

10月11日(土)と12日(日)で開催
小屋展示場

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神吉 弘邦

神吉 弘邦

greenz エディター/シニアライター フリーランスの編集者、ライター。 墨田区在住、札幌育ち。 AXIS、BRUTUS、Telescope Magazine、The Future Times、&Premium、商店建築、ソトコト、日経デザイン、日本仕事百貨、メトロミニッツ、料理通信などの媒体でも編集・執筆をしています。

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これまで、家づくりと年収は切っても切れない関係でした。 住みたい家に住めるのは特別な人たちだけ、そんな思い込みをなくして、好きに思い描いて、こだわり続けて暮らす。 SuMiKaは、自分にフィットする暮らしを応援したいと考えています。 どこに住み、どんな暮らしをつくるのか。 本当に必要なものは何か。 自分にフィットする「暮らしのものさし」を、探してみませんか? ⇒ https://sumika.me

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