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古くからあるものに、新しい使い方を見出だそう!落ちる砂が明かりを灯す、オフグリッドランプ「LED Hourglass Lamps」

Hourglass-Table-Lamp1
テーブルランプ

わたしたち電力」は、これまで“他人ごと”だった「再生可能エネルギー」を、みんなの“じぶんごと”にするプロジェクトです。エネルギーを減らしたりつくったりすることで生まれる幸せが広がって、「再生可能エネルギー」がみんなの“文化”になることを目指しています。

現代の生活のなかで使われることは多くはないものの、そこにあればついつい眺めてしまう砂時計。時間が流れることを楽しみに変えてくれる、不思議な魅力を持っています。

今回紹介するのは、そんな砂時計がつくり出す時間をただ楽しむだけでなく、実用的に活かした環境にやさしいランプ。ブルックリン在住のデザイナー、Danielle Trofe(以下、ダニエルさん)による「LED Hourglass Lamps」です。
 
Hourglass-Table-Lamp2
フロアランプも

LED Hourglass Lampsは、砂時計にLEDランプを取り付け、砂が落下するときに生じる運動エネルギーを使って明かりを灯すことができるランプ。1回ひっくり返すと、約20分間ライトを光らせることができるのだとか。

このオフグリッドランプは、ただ単に電気を節約できるだけでなく、スイッチを入れれば”どこか”から電気がやってくる生活をしている私たちには、日常のなかでエネルギーの存在を意識する機会にもなります。

なぜなら、落ちる砂がなくなれば同時に電気も消えてしまうので、再び明かりを灯すために砂時計をひっくり返さなければいけません。このひと手間が、”エネルギーは有限である”ということを、私たちに思い出させてくれるのです。

サステナブルかつ社会に信頼されるデザイン

danielle trofe
ダニエルさん

LED Hourglass Lampsをデザインしたダニエルさんのモットーは、「機能を第一に考え、サステナブルかつ社会に信頼されるデザイン」。

ただ見た目が美しいだけでなく、環境に与える影響を最小限にし、かつ社会にとって必要な役割を備えた家具や照明をつくっています。

そんな彼女のほかの作品には、オーガニックで生分解性の素材を使った「Mush-Lume Table Lamp」や、木の形を真似したランプ「Tree Floor Lamp」があります。どの作品も毎日の生活のなかで使われることによって、人々に環境への意識を思い出させることができるといいます。
 
mush lume
Mush-Lume Table Lampは、農業副産物を素材につくり、塗料もオーガニックにこだわっているそう。

tree floor lamp
Tree Floor Lampは、ブルックリン在住の職人がひとつひとつ手づくりで制作。

私は、自然のなかにあるものやオーガニックのものが新しい使われ方をするときにワクワクするんです。だから、自然の素材とスマートでクリーンな技術を合わせようとデザインをしています。

と、話す、ダニエルさん。

砂時計という古くからあるものとLEDランプ、オーガニックな素材とランプ。たしかに彼女の作品は、新しいものと古いもの、自然のものと人工的なものの組み合わせから生まれています。

環境にやさしい社会をつくっていくために、ダニエルさんのように新しい技術を受け入れつつも、古いものや自然にあるものを大切にする心を忘れずにいたいですね。

[via Danielle Trofe, inhabitat, OffGridQuest.com, A Design Award & Competition]