ISSUE ものづくり

2 years ago - 2014.07.01

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地域ぐるみでホームレスの人たちをサポート!地元のゴミをアップサイクルして、素敵なタイニーハウスをつくる「homeless homes project」

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みなさんは手作りのものをプレゼントしたことありますか?一生懸命つくったプレゼントで喜んでもらえたとき、何にもかえがたい気持ちになりますよね。今回は、ホームレスの人たちに素敵なタイニーハウスをプレゼントする、カリフォルニア州オークランドの「homeless homes project」をご紹介します。

工業地帯であるオークランドは、不法投棄や産業廃棄物がたくさん出ることで知られています。彫刻家のグレゴリーさんは、そんな産業廃棄物をアップサイクルしたタイニーハウスに住んでおり、話題の人となっていました。

そのお手本となったのが、ホームレスの人たちでした。身近にある素材を駆使して住処を自分たちでつくるクリエイティブな姿に、グレゴリーさんは共感していたのです。そんなある時グレゴリーさんの元に、知り合いのホームレスの女性が訪ねてきました。

ある雨の日に、雨よけ用のビニールシートがないかと訪ねてくれたんですが、特に渡せるものがなくて。「それなら、彼女のために家をつくろう」と閃いたんです。夜まで夢中になって家をつくり、次の日に家の鍵とシャンパンをプレゼントしました。

その瞬間は、何とも言えない充実感に包まれましたね。「私のやるべきことは、ギャラリーのための作品をつくることじゃない。困っている人のために家をつくることだ」と、そのとき確信したんです。

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こちらの調査によると、アメリカのホームレス人口の22%をカルフォルニア州が占めているのだとか。その後グレゴリーさんはホームレスの人たちを支える団体と協力し、ゴミ問題もホームレスの人たちの家の問題も、同時に解決できるhomeless homes projectを始めたのです!

ほとんどの材料はゴミの山から探し出すことで、1軒あたり約30〜50ドルと低コストを実現。地元の高校生たちに手伝ってもらったり、地元企業にねじなどの部品の一部を寄贈してもらうだけでなく、タイニーハウスを自分でつくるための教室を開催するなど、地域ぐるみのプロジェクトにまで発展しています。

ある人にとってはゴミのようなものでも、ある人にとっては宝物なんです。この街には、資源も才能を持った人もすでに十分揃っています。ただ引き合わせる”場”がなかっただけ。私たちにできることは、その場づくりだと思っています。

とグレゴリーさん。地域に眠る可能性を明るく照らし、ペイフォワードな気持ちで取り組むそのあり方が、地域の人たちの心を動かしたのかもしれません。
 
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必要ないと思っていたものが、デザインの力で地域の人たちの役に立つものへと大変身したプロジェクト。あなたも身近なものをアップサイクルして、世界にひとつのプレゼント作ってみませんか?

[via inhabitatVIRALNOVAtinyhouseblog]
(Text: 松尾沙織)

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writer ライターリスト

Saori Matsuo

Saori Matsuo

greenz.jp ジュニアライター green drinks Harajuku オーガナイザー R水素ネットワークプロボノ 東京生まれ、神奈川県横浜市育ち。アパレル会社でファッション販売やWeb制作を担当。大震災を機にgreenzライター編集学校へ通い、ライターの道に転身。過去には、NPO団体の広報誌やイベントレポート、食のブランドリニューアルのライティングなどに関わる。主な記事のテーマは、自然に沿った衣食住、まちづくり。 facebook:https://www.facebook.com/saorimatsuosaori

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