ISSUE まちづくり

2 years ago - 2014.05.13

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楽しい時間はプライスレス!”忘れられない経験”を商品にした復興支援のためのお店「Inconvenience Store」

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復興支援のために何かしたいけど、どう関わればいいかわからない…という方、まだまだ多いのではないでしょうか?

ニュージーランドのクライストチャーチには、そんな支援希望者の受け皿となっている場所があります。それが今回ご紹介する「Inconvenience Store(不便なお店!)」です。
 
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手作り感がある内装が良い雰囲気。

独創的な復興プロジェクトを企画する団体「Gap Filler」は、震災後に空き地となった場所で、目に見えない価値を商品にしたユニークなお店をオープンしました。

コンセプトは「お客さんのために、忘れられない体験を作り出す」ということ。1週間ずつ交代する店長がそれぞれ”Inconvenience”の意味を独自に解釈し、そのテーマに基づきお店をつくります。

例えば「2 hour shop」は、商品を購入するために2時間お店にいなければいけません。しかも参加費は2ドル。地元の編み物が得意な人がニットを編むまで、あるいは3Dプリンターでアクセサリーが完成するまでじっくり待つわけですが、その間の楽しいおしゃべりも商品のうち、というわけ。
 
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Fine Fare shopの様子

また、「Fine Fare shop」では、店長からの指令を達成しないと、商品をゲットできないという仕掛け。ブロックを積み上げたり、水に浮かぶリンゴを口でキャッチしたり、もはや普通の買い物ではありえない光景ですが、みんな本当に楽しそう。

また、「impossible products shop」は、「こんなこといいな」と思っていた自分の夢を、アート作品としてつくらなくてはいけないお店。作品は「太らないお菓子」から「液状化地帯の安定剤」まで個性的な作品ばかり!完成してようやく、店長が用意したアイテムと物々交換することができます。
 
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impossible products shopの様子

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作品の出来栄えに満足そうなお二人。

店長を担当したマーシャさんは、このプロジェクトについてこう語っています。

外から来た人がクライストチャーチの人たちと出会うのはとても難しいこと。残念ながら、そのようなスペースや仕組みはまだ整っていないのが現状でした。だからこそ、このInconvenience Storeでは、コミュニティにとって貴重な機会になると思っています。空きスペースさえあればどこでも、”素晴らしい便利さ”を証明できるのです。

被災地に赴き、地元の方と忘れられない思い出をつくることが商品になる。募金や支援物資だけでなく、”目に見えないもの”で復興を支援することの大切さを、改めて考えさせてくれるプロジェクトですね。

あなたがこの”不便なお店”の店長になったら、あなたはどんな仕掛けを作ってみたいですか?そこにはコミュニティを育むヒントが、隠されているかもしれません。

[via psfkGAP FILLER]
(Text: 松尾沙織)

writer ライターリスト

Saori Matsuo

Saori Matsuo

greenz.jp ジュニアライター green drinks Harajuku オーガナイザー R水素ネットワークプロボノ 東京生まれ、神奈川県横浜市育ち。アパレル会社でファッション販売やWeb制作を担当。大震災を機にgreenzライター編集学校へ通い、ライターの道に転身。過去には、NPO団体の広報誌やイベントレポート、食のブランドリニューアルのライティングなどに関わる。主な記事のテーマは、自然に沿った衣食住、まちづくり。 facebook:https://www.facebook.com/saorimatsuosaori

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