ISSUE☆グリーンズ企画 green drinks Japan

2 years ago - 2014.05.04

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働き方に正解なんてない。フードデザイナー、編集者、女性社長が描いてきたキャリアの形とは green drinks調布vol.4 [イベントレポート]

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突然ですが、みなさんが今の仕事をするようになった”きっかけ”は何ですか?「働きたい!」と感じたから?それとも、ちょっとした偶然が重なって今の形に?

2014年4月20日に開催されたgreen drinks調布vol.4のテーマは「働き方」。ゲストには、「モコメシ」代表でフードデザイナーの小沢朋子さん、編集者でジャーナリストの江口晋太朗さん、「Polaris」代表の市川望美さんをお呼びしました。

インテリアデザイナーからフードデザイナーに、陸上自衛隊からジャーナリストに、出産を機に起業し社長に。そんな興味深いキャリアを描いてきた3人が、jazz live bar「さくらんぼ」でゆったり流れるジャズを背景に、それぞれの想いを語りました。

 
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前半ではゲストも交えてみんなで自己紹介

いきなりではなく、徐々に徐々に

“食べるシチュエーションをデザインする”をコンセプトに、2010年5月の独立以降はフードデザイナーとして活躍中の小沢さん。皆さんは、これがどんな仕事かイメージがわきますか?
 
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“食べるシチュエーションをデザインする”モコメシ小沢さん


例えば、画家相手には「食材で絵を描きませんか?」と提案して砂糖の山をつくったり、結婚式であれば”人との繋がり”をテーマに食材を吊るして”収穫できる食事”を、と、今までにない”食べる体験”をデザインされています。

 
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以前のとあるイベントでの「モコメシ」によるフードデザイン


“食事”は決して料理だけではないんだという事を教えてくれます。

じゃあディスプレイにこだわっているんだね、ということでもありません。
食べる人の行為や、時間の共有、イベントならそのコンセプトやバックグラウンドを、場の主人公となる方の息づかいを映し出す物にする事。
多くのファンを捉える「モコメシ」の思い描くビジョンがお話から伝わってきました。


参加者の方からの「そもそもモコメシをやるようになったきっかけは?」という質問に対して、

小沢さん インテリアデザイナー時代にも並行して活動していたのですが、100人規模のケータリングを頼まれたときは、さすがに本業とのバランスで「どちらかにしないと」と考えるようになりました。なので、私の場合はいきなりではなく徐々に徐々にという感じでした。

と答える小沢さん。

一方で編集者の江口さんの今までのキャリアには、”偶然”というキーワードが散りばめられていました。

キャリアの8割は「偶然」が決める

江口さんが早々にスライドに出したこの言葉は、アメリカの心理学者クルンボルツ(J.D.Krumbolts)によるもの。現在はメディアの企画や編集、ファシリテーター、ときには編集講座の先生も務める江口さんですが、前職の陸上自衛隊に入ったきっかけは、まさに”偶然”だったとか。

 
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掘れば掘る程、様々な経歴が出てくる江口さん

江口さん 願書を出したときに、自衛隊の募集のポスターをたまたま見つけたんです。それで入隊したのですが、二次面接に大遅刻するわ、面接官に「受けたくない」と言ってしまうわで、正直あまりやる気はなくて。でも、せっかく入ったからには「300人の同期に負けたくない」という想いがあって、結果として上位の成績を残すことができました。

自衛隊をやめてから大学に入学。その後フリーランスの形になる訳ですが、その間の活動経歴が多様で今回の登壇時間では話しきれない程の内容でした。

同年代である84年生まれの方の活動を集めるWEBマガジン「84ism」を始め、アメリカに旅をした際に現地で会った日本人の取材、ベンチャー企業や当時はまだ日本に浸透していなかったコワーキングスペースの取材等々。


その様な活動を続ける内に様々なメディアに関わるようになり、現在の江口さんのキャリアを作ってきました。

そんな江口さんの活動の一部をざっとあげてみましょう。

・政治家インターン(大学時代)
・世界同時Twitterゴミ拾い
・K-1世界戦入場のAR(拡張現実)演出の企画
・東京から福島を2週間で往復する電気自動車旅
・ウェブマガジン「マチノコト
・greenz.jp ライター
・「CNET」、「WIRED」等での企画編集や執筆

一見すると、”偶然”に任せてジグザグなキャリア線を描いているようですが、そこには江口さんなりの好奇心、こだわり、冒険心が軸にあり、その結果として心地よいカーブを描いているようにも見えました。

ゆるやかだけど、本気で働く


2011年に「Polaris」を起業した市川さんは、子育て女性のためのコワーキングスペース「cococi」を調布市で運営をしています。

IT系企業に9年間在籍、最後の1年間は育児休暇で戻らずにそのまま退職をし、その後8年間、世田谷で当事者発信の子育てNPOの事業に関わった後の起業でした。
 
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ご自身が持つ2つのスペースは調布市内に。Polaris代表の市川さん

ここで子育て女性が自分なりの働き方を実現するための仕組みを整えているそうですが、仕事の持ち込みも然ることながら”居場所”としての意味合いも強いとか。

お話を聞く内に「cococi」はコワーキングスペースよりも皆の居場所的な存在であり、コミュニティースペース等の居場所的スペースよりは仕事場、という視座を持つ場所だということが見えてきました。

市川さん 「自宅でやるのはちょっと」という理由から、ネイルトリートメントや子供の通信英語塾をするための場所として利用する方もいます。また、自分で仕事をつくるのはハードルが高いので、「セタガヤ庶務部」という部をつくってみんなで仕事をシェアする仕組みもつくっています。

“コワーキング”と聞くと「仕事をする」という意味合いが強いですが、「cococi」では女性の日常と仕事の両方を入れ込むことで、ゆるやかでありつつも、しっかりと働くスタイルができています。

今日も子育て女性が自分達で作り上げたシゴトに取り組んでいるとの事。素敵ですね。

”竹舟おむすび”でグリーン飲み会!

相変わらずのアイディアあふれるケータリングを提供してくれたのは、「sippoterry」の志保さん。今回は、島根県宍道湖のしじみや葉わさびなどを使ったおむすび。まるでテーブルに浮かんでいるような演出が素敵でした。
 
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後半では、当日誕生日を迎えた参加者の方へのサプライズケーキも!
 
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次回のゲストには、ハッピネスアーキテクト代表で元ホームレス社長の藤本太一さん、カポエィラテンポの須田竜太さん、そしてついに「さくらんぼ」店主の岡田澄雄さんが登場します!

ホームレス、ジャズバー、カポエィラの組み合わせでどんなトークが生まれるのか?今からとても楽しみです。話を聴きたい人も、交流したい人も、踊りたい人も、ぜひお気軽におこしください!

(Text: 江里祥和 / PENGINE

次回のgd調布に参加してみよう!
green drinks chofu#5 「自分の暮らしをつくる場。」

writer ライターリスト

江里祥和

江里祥和

greenz ジュニアライター おうち菜園広報/共同創業者 1987年大阪生まれ、千葉県育ち。中学時代3年間をサイパンで過ごす。2012年4月より世界各国の農地を巡る旅に。旅中、ヨルダンでアクアポニックス(さかなで野菜を育てる農業)に出会う。2013年4月に帰国後、パートナーと出会い、日本にアクアポニックスを広めるために2014年4月に株式会社おうち菜園を共同創業。雑誌「EARTH JOURNAL」にて「アクアポニックス通信」を連載中。 公式サイト: http://aquaponics.co.jp Facebook: Yoshikazu Eri

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