ISSUE☆グリーンズ企画 green drinks Japan

2 years ago - 2014.04.06

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「自分ごとを形にするために。」市のNPOとダンサーと区議会議員の考え方。green drinks調布

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3月16日(日)に開催された「green drinks調布 vol.3」。


WEBサイト「ちょうふどっとこむ」や「調布経済新聞」等、日々調布市の情報を発信しているNPO法人ちょうふどっとこむの大前勝巳さんと、山海塾のメンバーとしても活躍する舞踏家、ダンサーの石井則仁さん。そしてNPO法人「green bird」の代表で港区議会議員の横尾俊成さんという少し異色な組み合わせのお三方が登壇し、いつにも増して特別な空気が感じられた夜でした。



開催地は、前回同様のlive bar「さくらんぼ」。京王線に揺られ、新宿から20分ちょっとでつく柴崎駅。駅前は個人商店が並ぶローカルな地域です。駅周辺はなんとなくアットホームな雰囲気が漂う居心地の良い場所です。
 
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先ずは肩の力を抜きましょう!グループに分かれワークをしながら歓談タイム!(主催の薩川さん/右奥)

地域のメディアを持つ必要性

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NPO法人ちょうふどっとこむの大前さん。調布のまちの実態を熱弁!

「調布市の軽犯罪の発生率は、都内でもかなり上位らしいです!」と、ドキッとする言葉で幕を開けたNPO法人調布どっとこむの大前さんのお話からスタート!


ベッドタウンとも言われる調布市の市民の方々のコミュニティーの軽薄化を自分ごととした大前さんが、「もっと皆が自分のまちのことを知る必要がある」と考えスタートしたのが、地域のポータルサイトの運営でした。聞くところ軽犯罪とは、ほとんどが自転車の窃盗だといいます。

大前さん 例えばまちにいる人が顔の知れた仲であれば、そういう事も起きないんじゃないか。地域コミュニティーを活性化させ人に優しい社会を目指して活動を行っています。

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地元の方に信頼される為に一番大切な事はどれだけの時間をその人と過ごすかがとても重要。(大前さん)

調布に受け入れてもらう為に毎日2件をハシゴする日々!?

今でこそ調布市と提携を結び日々情報を発信していますが、その関係を構築できるまでは、なんと5年の月日を要したそう。
サイトを立ち上げるだけでは、待っていても情報は入ってきません。
その時に大前さんがした行動は、とにかく自分の足で歩く!出会う!そして話を聴く!ということ!!!

大前さん 一番多い時で40もの団体を掛け持ちしていました。ほぼ毎晩2つの会議と飲み会に参加して。あの時は所帯も持っていなかったので、できましたね。(笑)。でもそれを行なっていくと、誰がキーマンでどういう関係性が成り立っているのかがみえてきたんです。

今のポータルサイトも、掲載料をいただきながら運営を続けているとの事。それもやはり、ご自身で切り開いた繋がりに助けられていると、まちの方々への感謝の想いを伝えてくれました。

ダンサーとして生きる。社会との関わり方とは?

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2人目は”舞踏”のカンパニー「山海塾」に所属するダンサーの石井則仁さん。
登壇の前にダンスパフォーマンスを披露。終始無音の中で行った、しなやかなパフォーマンスに会場の空気は一変しました。

 
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これまでのご自身の活動の経緯を話す石井さん。

石井さんが話されていた内容で印象的だった言葉が、「ダンサーは踊り以外もしていかなくてはいけない」という表現。大事なのは、踊りを続けていくために、何が必要かという意識です。ダンスだけを踊りたいなら趣味の方がいい。それでもダンスを自分ごととして、本気で食べて行きたいなら人の役に立ちながら自分の活動を続けて行くという”自分プロデューサー目線”も必要だと話します。

活動の中で出会った”運動療育”という領域

活動を続けていれば出会いはやってくるもの。人の繋がりの中で発達障害をもつ児童に対して”運動療育”を行っている団体の代表と出会い、意気投合し現在共に活動をしているとのことでした。そして石井さんが所属する療育を行う施設の療育師はなんと全員ダンサーだといいます。

石井さん 障害児が脳からの指令を体に伝える為の指導を行う。その時にダンサーの感覚、感性、即興性、身体性、表現力が大いに役立つんです。

ダンサーが、療育という福祉の分野で社会との関わりを持てることに、可能性を感じているといいます。
アーティストインレジデンスの活動の一環で、地方に行く時も、やはり地方で迎え入れてくれる人との繋がりがとても重要との事。ダンサーである為に、あらゆる地域やあらゆる分野の方との出会いを大切にする事や、ダンスの活動領域を広げようという目線でいることの重要性を伝えてくれました。

ソーシャルな活動を広めていきたい

3人目はNPO法人green bird代表、港区議会議員の横尾俊成さんが登壇。今回は大学生時代から今のご活動に至るまでの経緯をお話しいただきました。
 
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ユーモア溢れる話に、会場の空気も終始温かい雰囲気!(横尾さん / 右奥)

ご自身は、2001年の9.11のテロの際に、当時学生だった横尾さんが、アメリカで一緒に過ごしていた知人を亡くしてしまうという出来事が自分ごととなり、社会の為に出来る事を考え活動を続けます。
学生時代にも様々なNPO、NGOに参加をしたり、自らが団体をつくり活動をしている内に、1つの疑問が浮かんできたそう。

それは、せっかくいい活動していても資金が少なく活動規模が小さい団体が多い、という現実。
もっとソーシャルな課題を解決する活動団体にお金を集めたり人を巻き込む事が必要だと感じ、勉強の為にも某広告起業に就職を決めました。


横尾さん 当時は毎日1つ企画書を書いていました。まだ浸透していなかったCSR等も当時から積極的に提案をしていて、ソーシャルなことばかり口にしていたので、遂にはあだ名が”ソーシャルお兄さん”になっていました。(笑)

議員になろうと決心したキッカケ

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「まちの人と政治家が課題をお互いで見つけて解決して行くという社会がつくれれば。」(横尾さん)

やがて、ご自身でも活動団体を立ち上げます。それがまちのゴミ拾い活動をする団体のネットワーク「green bird」です。
定期的なゴミ広い活動に加え、NIKE、コカコーラ、タワーレコード、フィアット等との協賛を得る等、大々的に活動をアピールし続け、そのネットワークも徐々に成長していきます。そして話は区議会議員になろうとしたターニングポイントの話題に。

横尾さん 
ゴミ拾いをしていたら、まちの掃除のおばさんに”こっちは私が掃除するからやらなくていいからね”と言われて…。自分達は楽しくてやっているのに、なんでやらせてもらえないの?と思ったんです。

このときにピンとくるものがあったそう。
区のお金で清掃員を雇うよりも、みんなで楽しくゴミ拾いをして繋がりを深められればその方がいいし、よけいな税金を消費せずに、楽しくまちを良くする事ができるんじゃないか。

その時に、自分が行政のまちづくり側の人間になって、まちの皆が自分達の手でまちづくりに取り組める社会にしていきたいと決意をし、現在に至ります。
最後に横尾さんは、「政治の手段や武器をまちの皆が自分の手に持つ世の中をつくっていきたい」という、熱い想いを語ってくれました。

グリーン飲み会スタート!

さぁ、ここからが本番!(笑) 恒例のグリーン飲み会です!
ケータリング担当は前回同様の「sippoterry」。今回のテーマは「地元フード」です。
各国の地元の味に、皆さん舌鼓を打ちます。
 
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写真はインドの料理の”サモサ”。今回はジャガイモに春らしく菜の花を加えました。

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料理の説明をするsippotery(杉田志保)さん。周りの皆さんはすかさずスマホを向けます。(笑)

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イベント終了時刻を過ぎても皆の話は尽きずに夜は更けていきました!

チャンスはただ待っていてもやってきません。でも、自分ごとを探し求めれば運も味方につけられる。そしてチャンスはやってくる。それが自らの道を切り開いて来た今回のゲストの方々から受け取ったメッセージでした。
とにかく自分ができることからやってみようと、皆の背中を押してくれる。そんな夜でした。


次回の開催は、4月20日(日)。ゲストにジャーナリストの江口晋太朗さん、調布に拠点を持つ地域の子育てNPO “Polaris”の市川望美さん、フードデザイナーのモコメシさんをお呼びします。


調布にお住まいの人は勿論、そうでない人も大歓迎です!ご興味のある方は、ぜひお気軽にお越しください!新しい気付きや出会いがあるかもしれません!



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