ISSUE まちづくり

2 years ago - 2014.03.02

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「6dim+」の”即興芝居”とドラマチック代表今村さんの価値観から考える「これからの働き方」green drinks調布

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“即興芝居”と”2足のわらじ”、この異色の組み合わせをテーマに、2月16日(日)に開催されたgreen drinks調布 vol.2。その場で物語をつくりあげてしまうパフォーマンス集団「6dim+」のお芝居に、「週2日は会社員、3日は社長」というユニークな働き方をされていた(現在はご自身の会社でのお仕事がメインとなっています)、今村ひろゆきさんのお話を聞いたり、なんとも特別な空間が感じられた夜でした。

開催地は、前回と同様の調布市柴崎にあるlive bar「さくらんぼ」。レンガ調の壁にピアノやトランペットなどの楽器が飾られ、相変わらずの心地よい雰囲気。当日は、雪の影響でレンタルしていたプロジェクターが届かなかったりと、予想外の出来事が起こりましたが、だからこそ参加者ゲスト関係なく、足を運んでくれた人同士で深いつながりが生まれました。

また、提供されたsippoterryさんによるケータリングフードは今回も個性的で、つい「もうひと口…」と何度も食べに戻ってしまうものでした。後半で紹介します!

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「プロジェクターが雪の影響で届かなくて…」とノートPCを広げて説明をする主催の薩川さん。笑

脚本も演出家もなしの”即興芝居”

「寒い天気を吹き飛ばしましょう!」とさっそくスタートしたのが、「6dim+(ロクディム)」による即興芝居。同窓会で再開した友人と懐かしみながら話していると、そこにひとりの女性(設定)が。そんな中、即興で物語が展開します。脚本がなければ演出家もいない状況下で、メンバーのカタヨセさん、渡さん、りょーちんさんの3人が参加者を笑いに誘いました。

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パフォーマンス風景:「実はずっと好きだったの」と言われ、動揺を隠せないカタヨセさん(中央)

まさにアドリブの状況でセリフが飛び交う中、さらに参加者との一体感を生むために「6dim+」が活用するのが、事前に参加者に書いてもらった1枚の紙。写真の床に散らばっている紙、気になりませんか?

失恋した友人に言ってあげたい「ひと言」

参加者全員に事前に配られた1枚の紙には、「失恋した友人に言ってあげたいひと言を書いてください」の案内。この紙が床に散りばめられ、メンバーが絶妙なタイミングで床から拾い上げ、参加者が書いたフレーズが芝居中に活用されるんです!

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参加者に事前に配られた紙

これは、「ペーパーズ」と呼ばれる「6dim+」の人気パフォーマンスのひとつ。お芝居がどう展開していくかは、参加者も6dim+のメンバーもわかりません。それが逆に笑いを生み、さらには「私の書いたセリフはいつ読まれるのだろう?」という参加者の”そわそわ感”がプラスされることで、会場全体の一体感を生み出していました。

そしてなんと第2部では、「だれか一緒に即興芝居してみませんか?」という「6dim+」からの無茶ぶり!それに快く応えてくれた参加者の方を含めての4人で、お芝居が進行していきました。

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6dim+の無茶ぶりに答えてくれた参加者のあゆみさん(右)

その後は、メンバーによるトークへ。「即興でお芝居をする」という独特なパフォーマンスが注目され、企業や中学からは、「コミュニケーション能力アップ」「失敗をおそれない精神」といった視点でワークショップ開催の依頼をされることもあるそう。

「あのときこうしていれば」という精神だと物語は進みません。人に物事を求めるだけではなく、自分自身で失敗を恐れずにやってみる。そうすることで、昨日と今日の自分が別人になっているかもしれないし、コミュニケーション能力も少しずつ上がっていくはずです。(渡さん)

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6dim+のりょーちんさん(左)、渡さん(中央)、カタヨセさん(右)

福島県いわき市出身のカタヨセさんは、震災直後に地元住民を元気づけるためにワークショップを開催。「みんなきてくれるかな」と不安だったものの、ふたを開けてみたらたくさんの人が見にきてくれたそう。

参加してくれた住民の方々から、「笑いはさ、やっぱり必要なんだよ」「やっと、ちゃんと笑えた気がします」といった言葉をいただき、本当にうれしかったです。(カタヨセさん)

週2日は会社員、3日は社長

後半からはテーマががらっと変わり、マイクは今村さんの手に。以前は、街や商業施設のプロデュースを手がける会社エナジーラボで会社員として働いていた今村さんですが、自分のアイデアを実現するために2010年に起業。そのユニークな働き方について語っていただきました。

現在は、まちづくり会社ドラマチックの代表として、商店街、ビル、オフィスなどの空いている空間をマッチングするサービス「MaGaRi」(間借り)や、ビル型共同アトリエ「インストールの途中だビル」など、場所の有効活用によって人と人をつなげる場作りをされています。

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参加者の輪の中心で語るドラマチック代表の今村さん(中央)

今村さんが話されていた内容で印象的だった言葉が、「自分の中での基準を決める」という表現。

大事なのは「自分の中で何がOKで、何がそうでないのか?」という意識です。私のように、やりたいことを実現するために起業する人もいれば、公務員をしながら趣味で週末バンドをやっている友人もいます。(今村さん)

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いきなり起業はせずに、「週2日は会社員、3日は社長」という風に、徐々に働き方のバランスをとっていった今村さん。そんな経験から「独立したい」と考えている人に、「そのままでもいい」と感じることもあるとか。

ベンチャーが大企業と関わることは簡単ではないです。そうした会社にいる人たちがそこに残ることで、将来的に生まれるコラボもあると思うんです。(今村さん)

グリーン飲み会スタート!

さぁ、ここからは恒例のグリーン飲み会!ケータリング担当は前回同様の「sippoterry」。なんと見た目が団地のディップクラッカー!1ヶ月近くかけて悩みに悩んでつくった力作です。

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手前はキャラメルナッツが入ったカボチャのディップ。周りにはクラッカーが並べられていました。

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こちらはビーツとクランベリーの団地型ディップ

他には、中に入っていたキモーヴ(マシュマロのようなお菓子)クッキーの同じ種類同士でグループをつくって交流を楽しむ、という仕掛けも。会場では「私はローズマリー!」「あ、私もです!」といった賑やかな声が飛び交いました。

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メニューについて説明をする「sippoterry」の杉田さん

乾杯!そして、はじめまして!

「どんな働き方が正解なのか?」という問いには答えがありません。でも、例え答えはでなくても、それについて考え続け、行動することが大切。「6dim+」のお芝居で笑い、今村さんの価値観に触れ、参加者それぞれが「じゃあ、自分はどんな働き方がしたいのだろう?」と深く考えるきっかけになった夜でした。

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次回の開催は、3月16日(日)。ゲストNPO法人グリーンバード代表/港区議会議員の横尾俊成さん、調布市の情報のプラットホーム”ちょうふどっとこむ”を運営する大前勝己さん、舞踊家・演出家・振付家・イベンターと多彩な肩書きを持つ石井則仁さんをお呼びします。調布にお住まいの人も、そうでない人も、「調布でグリーンドリンクスだって?」と気になっていた人も、ぜひぜひお気軽にお越しください!はっとする驚き、出会いがあるかもしれません。

(Text:江里 祥和/PENGINE

行ってみよう!
3/16 (日) green drinks chofu

writer ライターリスト

江里祥和

江里祥和

greenz ジュニアライター おうち菜園広報/共同創業者 1987年大阪生まれ、千葉県育ち。中学時代3年間をサイパンで過ごす。2012年4月より世界各国の農地を巡る旅に。旅中、ヨルダンでアクアポニックス(さかなで野菜を育てる農業)に出会う。2013年4月に帰国後、パートナーと出会い、日本にアクアポニックスを広めるために2014年4月に株式会社おうち菜園を共同創業。雑誌「EARTH JOURNAL」にて「アクアポニックス通信」を連載中。 公式サイト: http://aquaponics.co.jp Facebook: Yoshikazu Eri

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